プライム脳神経外科 6 機能外科的疾患**三輪書店/木内 博之/978-4-89590-592-3/9784895905923**

販売価格
15,400円(税込み)
編著
木内 博之
出版社
三輪書店
分野
 
脳神経外科学

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書籍版 販売期間
2024/05/17~
JANコード
9784895905923
商品コード
9784895905923
発行 2024年5月
判型:A4判 264頁
ISBN 978-4-89590-592-3

【 監修 】
木内 博之(山梨大学大学院医学工学総合研究部 脳神経外科 教授)
斉藤 延人(東京大学大学院医学研究科 脳神経外科学 教授)

【 編集 】
三國 信啓(札幌医科大学 脳神経外科 教授)

神経機能改善への飽くなき挑戦

シリーズ第6巻は、神経機能障害の改善を図る「機能的脳神経外科」の世界を取り上げています。てんかん外科(切除・遮断、緩和的外科治療)、不随意運動に対する定位脳手術、顔面けいれんや三叉神経痛に対する脳神経血管減圧術について、エキスパートによる手術手技が写真イラストで詳細に理解できるだけでなく、病態診断から手術に至るプロセスも総論として理解できるように工夫し、本領域をこれから学ぶ読者に最適な1冊となるようにまとめています。

シリーズの特徴
・どこから読んでもためになる、ポイントを押さえた簡潔な記述 !
・手術のコツ、強調したいポイント、ピットフォール、トラブルシューティングなどをまとめたBOXを機能的に配置 !
・的確でわかりやすく、クオリティにこだわったイラストが充実し理解が深まる !

【目 次】
第Ⅰ章 てんかんの病態診断と手術適応
 1.てんかん原性領域の病態
   臨床面
   機 序
   難治性の判断
   外科治療
   てんかんに関わる領域
 2.てんかん手術に必要な脳波判読
   脳波モンタージュ
   デジタル脳波でのフィルタやサンプリングの設定
   発作間欠期脳波:てんかん性放電との鑑別
   発作時脳波
   術中頭蓋内脳波
   成人と小児の違い
 3.画像診断
   てんかん外科治療のためのMRI撮像法
   MRIによる構造異常の描出
   MRIによる脳機能異常の描出
   PET,SPECTの撮影法
   FDG─PETの有用性
   SPECTの有用性
   脳磁図の有用性
   画像検査による脳機能の描出
   MRI,FDG─PET,脳磁図を用いた手術症例
   てんかん外科における画像診断のまとめ
 4.手術適応と手術方法
   抗てんかん薬治療に対する抵抗性(難治性)の判断
   術前評価
   発作型と術式
   侵襲的な検査が必要となる場合
 
第Ⅱ章 側頭葉てんかんの手術
 1.側頭葉の解剖
   解 剖
   機能と線維連絡
   血 管
 2.側頭葉前部切除術
   適 応
   ポイント
   方 法
 3.経シルビウス裂到達法による選択的海馬扁桃体摘出術
   適 応
   ポイント
   方 法
   合併症の危険性
 4.側頭下選択的海馬扁桃体切除術
   適 応
   ポイント
   体 位
   皮膚切開・開頭
   硬膜内操作
 5.海馬多切術
   適 応
   ポイント
   効 果
   手術器械
   術中脳波
   麻 酔
   体位と頭位
   皮膚切開と開頭
   側脳室下角への到達
   経シルビウス裂アプローチ
   経上側頭回アプローチ
   海馬多切の準備
   海馬頭部の多切
   海馬体部の多切
   海馬外の追加処置
   硬膜閉鎖,閉頭,閉創
   術後の注意
   合併症と限界
 
第Ⅲ章 新皮質てんかんの手術
 1.大脳半球離断術
   適 応
   ポイント
   体 位
   皮膚切開・開頭・硬膜切開
   硬膜内操作
   閉 頭
   成 績
   合併症
 2.脳葉切除術
   脳葉切除・皮質切除の基本
   前頭葉切除
   後頭葉切除
 3.軟膜下多切術
   軟膜下多切術とは
   軟膜下多切術の実際
   軟膜下多切術の効果・合併症
 4.硬膜下電極と定位的深部電極留置
   硬膜下電極(SDE)
   定位的深部電極(SEEG)
   SDEとSEEGの比較
 
第Ⅳ章 腫瘍性病変に伴うてんかんの手術
 1.脳腫瘍
   難治性てんかんの定義と腫瘍関連てんかんの概念
   脳腫瘍とてんかん原性領域(epileptogenic zone)
   DNT関連てんかんの手術
   重複病理(dual pathology)
   側頭葉腫瘍関連てんかんにおける海馬摘出をいかに決めるか
 2.海綿状血管腫
   手術適応
   手術方法
   予 後
 
第Ⅴ章 てんかんに対する緩和的外科治療
 1.迷走神経刺激装置植込み術
   適 応
   効 果
   副作用
   ポイント
   方 法
   ジェネレータの交換
   システムの抜去
   まとめ
 2.脳梁離断術
   手術適応
   離断範囲
   体 位
   皮膚切開と開頭
   硬膜切開
   脳梁へのアプローチ
   前方の離断
   体位変換と後方への離断
   脳梁膨大部の離断
   術後成績  
 
第Ⅵ章 定位脳手術の適応疾患とその病態
 1.Parkinson病
   Parkinson病に対する定位脳手術の変遷
   外科治療の適応決定
   外科治療の実際
   標的部位と治療効果
   定位脳手術に至るステップ
 2.ジストニア
   淡蒼球内節脳深部刺激術:GPi-DBS 
   淡蒼球内節凝固術:pallidotomy
   視床Vo核凝固術:Vo thalamotomy
   選択的末梢神経遮断術:selective peripheral denervation
 3.振 戦
   振戦の病態
   手術適応上の注意事項
   薬物療法
   手術方法
 
第Ⅶ章 不随意運動に対する脳深部刺激療法
  不随意運動に対する脳深部刺激療法
   術前準備
   ターゲットの同定法
   手術手技
   合併症
   長期予後
 
第Ⅷ章 脳神経血管減圧術
 1.片側顔面痙攣
   症状と適応
   画像所見による圧迫部位の確認
   手術決定までのプロセス
   手術方法
   術後の注意点  
 2.三叉神経痛
   適 応
   ポイント
   方 法
   副作用と限界
   再発時手術