救命・救急医学

外傷初期診療ガイドライン JATEC 改訂第6版**へるす出版/日本外傷・救急医学会/9784867190142**

販売価格
16,500円(税込み)
編著
日本外傷・救急医学会
出版社
へるす出版

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特集
新刊
販売期間
2021/02/26~
商品コード
9784867190142
発行:2021年2月
ISBN:978-4-86719-014-2
外傷診療に携わるすべての医師必携の一冊
Preventable trauma death回避のため,外傷患者の初期診療手順を標準化した『外傷初期診療ガイドラインJATEC』。新しいエビデンスや知見に基づく内容の刷新はもちろんのこと,JATECコースの事前学習や内容の理解をより深めていただくため,解説動画が見られるQRコードを新たに採用しました。

【改訂第6版の特徴】
・解説動画が見られるQRコードを79点掲載。
・JATECコースで実際に使用されているマニュアル(ハンドアウト)を整理し,本書に「診療」・「技能」として収載。
・外傷専門医との連携を想定し,初期診療で不可欠な知識を整理。
・新たに「超音波検査の活用」の章を追加。
・イラスト・写真をよりわかりやすくリニューアル。

※JATECコース受講登録には本書巻末のシリアルナンバーが必要となります。


【目次】
第1章 初期診療総論
初期診療理論
(外傷急性期の病態/急性期病態と死因/初期診療の原則/生命維持と蘇生/初期診療手順の構成/【用語について】/外傷診療におけるチームワーク)
初期診療の実際
(患者受け入れの準備/Primary surveyと蘇生/転院の判断または医師の応援要請/Secondary survey/根本治療/根本治療のための転院の判断または医師の応援要請/Tertiary survey)
診療1-1 初期診療 Primary surveyと蘇生
診療1-2 初期診療 Secondary survey

第2章 外傷と気道・呼吸
はじめに
Ⅰ 呼吸生理学と外傷に伴う病態
Ⅱ 気道・呼吸の観察
Ⅲ 酸素投与
Ⅳ 気道確保の種類
Ⅴ 簡便な気道確保
(用手的気道確保/エアウエイ/口腔内吸引・異物除去)
Ⅵ 確実な気道確保
(適応/確実な気道確保のアルゴリズム/確実な気道確保におけるピットフォール/気管挿管/外科的気道確保)
Ⅶ 声門上器具による気道確保
(ラリンゲアルマスクエアウエイ(laryngeal mask airway;LMA)/アイジェル/ラリンゲアルチューブ(laryngeal tube airway;LTA)/コンビチューブ)
Ⅷ 換気法
(バッグ・バルブ・マスク換気法/気管挿管・輪状甲状靱帯切開後の換気法)
おわりに
技能2-1 外科的気道確保
(気道・呼吸の観察の要点/確実な気道確保のアルゴリズム/挿管困難予測 LEMON/緊急外科的気道確保法/外科的気道確保に必要な解剖/輪状甲状靱帯切開の手技/輪状甲状靱帯穿刺の手技/気道確保法後の確認事項)

第3章 外傷と循環
はじめに
Ⅰ ショックの定義と病態(出血性ショック/非出血性ショック)
Ⅱ ショックの認知(早期認知のための観察項目/出血性ショックの重症度/ショックの臨床症状を修飾する因子)
Ⅲ ショックの評価と対応
(外出血の止血/輸液療法/輸血療法/補助的な止血療法/ショックの原因検索と処置/循環の安定化におけるその他の処置/循環管理の指標)
参考①:生理学と出血
参考②:蘇生を目的とする手術(ダメージコントロール戦略/大動脈遮断法/蘇生的開胸術(RT))
技能3-1 ショックの認知と対応 (ショックの認知 “SHOCK”…血圧に頼らない!/ショックへの対応“FIX-C”)
技能3-2 FAST (FAST (Focused Assessment with Sonography for Trauma)/超音波装置による気胸の検索)
技能3-3 IOI(骨髄内輸液)
(適応と禁忌/穿刺部位の選択における注意点/準備/手技/合併症,その他)

第4章 外傷と意識障害
はじめに
Ⅰ 外傷による意識障害の原因
Ⅱ 意識障害患者の評価(GCSによる判定/瞳孔所見/片麻痺/Cushing現象/「切迫するD」の判断/「切迫するD」への対応/GCSの限界)
Ⅲ 鑑別診断の進め方と対応
まとめ
技能4-1 意識レベル評価の実際(GCSの評価手順/圧迫刺激部位/判定時のポイント/切迫するDを判断したら)

第5章 胸部外傷
はじめに
Ⅰ 疫学
Ⅱ 解剖
Ⅲ 病態
Ⅳ 初期診療 (Primary surveyと蘇生/Secondary survey/根本治療を必要とする胸部外傷)
技能5-1 胸部外傷のX線診断
(気管・気管支/胸腔と肺実質/縦隔/横隔膜/骨性胸郭/軟部組織/チューブと輸液ライン/X線写真の再評価/読影の練習)
技能5-2 緊張性気胸に対する胸腔穿刺・胸腔ドレナージ (胸腔穿刺/胸腔ドレナージ)
技能5-3 心嚢穿刺 (目的/適応/禁忌/必要物品/方法/合併症/手術適応)

第6章 腹部外傷
はじめに
Ⅰ 疫学
Ⅱ 解剖 (体表と腹壁/腹腔と後腹膜)
Ⅲ 病態
Ⅳ 初期診療 (Primary surveyと蘇生/Secondary survey)
Ⅴ 治療方針 (開腹術の適応/Damage control surgery(DCS)/非手術療法(NOM))

第7章 骨盤外傷
はじめに
Ⅰ 疫学
Ⅱ 解剖 (骨盤の機能解剖とバイオメカニクス/骨盤周囲の血管・神経/骨盤内臓器)
Ⅲ 分類 (安定型骨盤骨折/不安定型骨盤骨折/寛骨臼骨折)
Ⅳ 病態
Ⅴ 初期診療 (Primary surveyと蘇生/Secondary survey/根本治療)
Ⅳ 骨盤開放骨折
まとめ

技能7-1 骨盤外傷への対応
(不安定型骨盤骨折の骨折型と出血量の関係/骨盤X線読影の手順/骨盤X線読影のポイント/骨盤骨折X線写真の例/骨盤骨折に対する止血アルゴリズム/【参考】病院前での簡易骨盤固定具装着適応/簡易骨盤固定具の解除基準)

第8章 頭部外傷
はじめに
Ⅰ 疫学
Ⅱ 解剖
(【参考1】脳ヘルニア/【参考2】頭蓋内圧(ICP)と脳灌流圧(CPP)/【参考3】各部の脳機能/【参考4】髄液に関する知識)
Ⅲ 病態
(一次性脳損傷と二次性脳損傷/Coup injuryとcontre-coup injury/Talk & deteriorate)
Ⅳ 分類
(頭蓋骨骨折/局所性脳損傷/びまん性脳損傷/外傷性頭蓋内血管損傷/穿通性脳損傷/外傷性てんかん)
Ⅴ 初期診療 (Primary surveyと蘇生/Secondary survey)
Ⅵ 重症度別対応
(重症頭部外傷/軽症・中等症頭部外傷/【参考5】スポーツ脳振盪への対応/【参考6】子ども虐待と頭部外傷/【参考7】頭部外傷における転院/【コラム:JATECにおける中等症・軽症頭部外傷の定義の考え方】)
技能8-1 頭部CT読影の基本
(重症度に応じたCTの適応/系統的読影/Densityの変化/典型的所見/重要所見/見落としやすい所見/参考)

第9章 顔面外傷
はじめに
Ⅰ 解剖
Ⅱ 病態
Ⅲ Primary surveyと蘇生
Ⅳ Secondary survey(骨折/皮膚・軟部組織損傷)
参考:眼外傷(眼外傷における用語/眼科的診察/処置と治療)

第10章 頸部外傷
Ⅰ 解剖
Ⅱ 病態
Ⅲ Primary surveyと蘇生
Ⅳ Secondary survey
Ⅴ 創傷処置と治療方針
Ⅵ 主な損傷の特徴(喉頭・気管損傷/頸動脈損傷/頸静脈損傷/食道損傷/腕神経叢損傷)

第11章 脊椎・脊髄外傷
はじめに
Ⅰ 疫学
Ⅱ 解剖(脊椎/脊髄)
Ⅲ 病態(脊椎損傷/脊髄損傷)
Ⅳ 脊髄損傷の機能評価(神経学的高位の診断/麻痺の重症度)
Ⅴ 初期診療
(Primary surveyと蘇生/【神経原性ショック(neurogenic shock)と脊髄ショック(spinal shock)】/【D:中枢神経評価】/Secondary survey)
Ⅵ 治療指針(整形外科的治療)
Ⅶ 脊椎の保護(頸椎装具/バックボード)
Ⅷ 頸椎固定解除基準
技能11-1 頸椎画像診断(読影の注意点/読影の手順)

第12章 四肢外傷
はじめに
Ⅰ 解剖
Ⅱ 病態
Ⅲ 初期診療
(Primary surveyと蘇生/Secondary surveyにおける診断/注意すべき四肢外傷/Tertiary survey) Ⅳ 処置の手技
(整復/副子による外固定/四肢ターニケットの解除基準/【参考】病院前のターニケット装着)
Ⅴ 注意すべき合併症
(脂肪塞栓症候群/筋区画症候群(コンパートメント症候群)/圧挫症候群(crush syndrome))
Ⅵ 多発外傷に合併した長管骨骨折の治療戦略
まとめ

第13章 熱傷・電撃傷
はじめに
Ⅰ 病院前救護と受け入れ準備
Ⅱ Primary surveyと蘇生
(A:気道の評価/B:呼吸の評価/C:循環の評価/D:中枢神経障害の評価/E:脱衣と体温管理)
Ⅲ Secondary survey
(病歴などの聴取/重症度評価)
Ⅳ 熱傷初期輸液
Ⅴ 電撃傷(electrical injury)
Ⅵ 病院間搬送

第14章 小児外傷
はじめに
Ⅰ 疫学
Ⅱ 解剖学的特徴と生理学的特徴(解剖学的特徴/生理学的特徴)
Ⅲ Primary surveyと蘇生
(第一印象の把握/A:気道評価・確保と頚椎保護/B:呼吸評価と致死的な胸部外傷の処置/C:循環評価および蘇生と止血/D:生命を脅かす中枢神経障害の評価/E:脱衣と体温管理)
Ⅳ Secondary survey(検査時の鎮静/部位別にみた特殊性)
Ⅴ 子ども虐待(初期診療における虐待への疑い/乳幼児の虐待による頭部外傷の特徴/法的な対応)

第15章 高齢者外傷
はじめに
Ⅰ 疫学
Ⅱ 高齢者外傷の特殊性(身体の加齢による影響/併存疾患の影響/服薬の影響)
Ⅲ 初期診療(Primary survey/Secondary survey/Tertiary survey)
Ⅳ 高齢者に特徴的な損傷(頭部外傷/肋骨骨折/骨盤骨折)
Ⅴ 高齢者虐待
Ⅵ 治療目標

第16章 妊婦外傷
はじめに
Ⅰ 解剖と生理(妊娠期間の区分/解剖/生理)
Ⅱ 初期診療
(Primary surveyと蘇生/【参考】死戦期帝王切開/Secondary Survey/胎児に関する留意点/根本治療)
Ⅲ 母体受傷機転と胎児の予後
(腹部鈍的外傷/腹部穿通性外傷/熱傷・電撃傷/転倒・転落)
Ⅳ 外傷診療における妊娠に特有な病態
(胎盤早期剥離(早剥)/子宮破裂/母児間輸血症候群)
Ⅴ 放射線
Ⅵ 薬剤(妊娠初期/妊娠中期以降)
まとめ

第17章 画像診断
Ⅰ X線検査(Primary surveyにおける評価/Secondary surveyにおける評価)
Ⅱ CT検査(CTの適応/CT撮影における注意点/CT撮影の実際/画像の描出:階調と再構成/外傷CTの読影)
Ⅲ MRI検査
技能17-1 外傷CTの読影

第18章 超音波検査の活用
はじめに
Ⅰ 気道 気管挿管の確認/輪状甲状靱帯の同定)
Ⅱ 呼吸
気胸の評価/肺挫傷の評価)
Ⅲ 循環
(血胸の評価/腹腔内出血の評価/心嚢液の評価,超音波ガイド下心嚢穿刺/簡易心臓超音波検査による循環動態の評価/超音波ガイド下静脈路確保)
Ⅳ 骨折
まとめ

第19章 受傷機転
はじめに
Ⅰ 緊急度・重症度評価の指標
Ⅱ 損傷の発生メカニズム
(外力の作用部位に生じる損傷/外力の作用部位以外に生じる損傷)
Ⅲ 外傷の分類
Ⅳ 受傷機転からみた損傷の特徴
(交通事故/墜落/刺創/銃創/杙創/爆傷/挟圧外傷)
Ⅴ 受傷要因となる内因性疾患

第20章 病院前救護
はじめに
Ⅰ 医療機関の選定とメディカルコントロール
Ⅱ 病院前救護の担い手
(自治体消防/海上保安庁,都道府県警察,自衛隊/医療機関スタッフ(ドクターカー・ドクターヘリ))
Ⅲ JPTECに基づく外傷病院前救護活動
(JPTECで強調されている概念/現場活動の手順/緊急度・重症度の評価と医療機関選定(オーバートリアージの容認)/医療機関への連絡)

第21章 複数患者への対応
はじめに
Ⅰ 複数患者の受け入れ準備
(System/Switch(組織・体制)/Staff(人員)/Structure/Space(場所)/Stuff/Supply(資器材)/Security(保安・安全))
Ⅱ トリアージ
Ⅲ 診療の進め方
Ⅳ 地域としての対応

第22章 病院間搬送
はじめに
Ⅰ 診療能力の把握
(自施設の診療能力の把握/他施設の診療能力の把握)
Ⅱ 病院間の連携
Ⅲ 搬送にかかわる医師の責務(紹介医師/受け入れ医師)
Ⅳ 転院の判断(Primary surveyと蘇生の段階/Secondary survey後の段階/入院後の経過中)
Ⅴ 搬送手段の選択(陸路搬送/空路搬送)
Ⅵ 病院間搬送の実際
(転院の説明とインフォームドコンセント/転院依頼と情報提供/搬送要員への情報提供/記録とチェックリスト/搬送開始直前の観察と準備/搬送中の患者管理/偶発的な事故に対する対策)
Ⅶ 今後の課題

Appendix 1 感染症対策
はじめに
Ⅰ 外傷初期診療における抗菌薬の使用法
(予防的抗菌薬投与の原則/頭部外傷に対する予防的抗菌薬投与/胸腔ドレナージを必要とする胸部外傷に対する予防的抗菌薬投与/腹部外傷に対する予防的抗菌薬投与/四肢外傷に対する予防的抗菌薬投与/皮膚・軟部組織損傷に対する予防的抗菌薬投与)
Ⅱ 破傷風予防(破傷風とは/破傷風予防の要点)
参考:外傷初期診療におけるCOVID?19対策
【COVID?19が否定できない場合の初期診療】

Appendix 2 鎮痛・鎮静薬の使用
Ⅰ 処置時の鎮痛・鎮静(最小限鎮静/中等度鎮静/深鎮静)
Ⅱ 小児・高齢者への鎮痛・鎮静の注意点

Appendix 3 外傷疫学
Ⅰ 死亡者数
Ⅱ 外傷患者数
Ⅲ 救急医療と外傷患者
Ⅳ 重症外傷の実態

Appendix 4 外傷の重症度評価
Ⅰ 重症度評価の意義
Ⅱ 重症度評価の指標(生理学的指標/解剖学的指標/統合指標)

Appendix 5 外傷症例登録制度と日本外傷データバンク(JTDB)
Appendix 6 JATECコース概要
Ⅰ JATECコースの運営
Ⅱ JATECコース受講の意義
Ⅲ JATECコースインストラクター取得までの流れ

Appendix 7 外傷診療と法的知識
Ⅰ 診療の法的根拠(緊急事務管理/診療の義務/患者の承諾)
Ⅱ 医師の届出義務(異状死体の届出/虐待患者の届出/乱用薬物に関する届出/その他の届出)
Ⅲ 守秘義務
Ⅳ 救急における妨害行為(暴言/暴行/暴行・脅迫による金品要求など)
Ⅴ 証拠の保管と警察への情報や資料の提供(記録と写真/着衣や所持品など/血液・尿など/病状照会への対応)
Ⅵ 診療にかかわる書類(診療録/診断書/医療照会に対する回答文書)

Appendix 8 重要な用語・略語
用語
略語と暗記法