チームで取り組むせん妄ケア 第2版**医歯薬出版/長谷川 真澄/978-4-263-23362-7/9784263233627**

販売価格
4,400円(税込み)
Web動画付

予防からシステムづくりまで
編著
長谷川 真澄
出版社
医歯薬出版
分野
老年看護

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書籍版 販売期間
2025/07/02~
JANコード
9784263233627
商品コード
9784263233627
発行 2025年7月
判型:B5判 176頁
ISBN 978-4-263-23362-7

編著:長谷川 真澄 / 粟生田 友子

急性期病院におけるせん妄の予防とケアをわかりやすく解説した好評書が,8年ぶりに改訂!

●せん妄の基本的知識から予防・ケア実践まで,チームで取り組むノウハウをこの1冊でマスターできる!

●院内研修,自己学習に最適! 「せん妄アセスメントツールの使用法」がわあるWeb動画付

●第2版では,「せん妄ケアの質評価指標」をはじめ新たな知見・実践知等を盛り込み,再構成.また新たな項目「第5章 せん妄ケアカンファレンス」「第6章 「せん妄」の体験を理解する」を設け,チーム医療を確立し,実践につながる1冊に!

【目 次】
第2版の序
第1版の序

第1章 せん妄ケアの課題と対策
 1.せん妄ケアの課題と対策の全体像
    せん妄とは何か
    せん妄が及ぼす影響
    せん妄対策の全体像
    せん妄対策の目標と評価
 2.医療機関に求められるせん妄対策
    医療機関全体でせん妄対策に取り組む必要性
    せん妄ケアを充実させるためのシステムの運用
    患者の安全,尊厳と自律を守ること
    せん妄対策に対するアウトカム評価

第2章 せん妄の基本的知識
 1.せん妄とは
    せん妄とは
    せん妄の病態
    認知症の人のせん妄
 2.せん妄の症状・発症経過
    せん妄の症状
    せん妄の発症経過
    せん妄の類型
 3.せん妄の発症要因
    準備因子
    直接因子
    促進因子
 4.せん妄のハイリスクケース
  (1)認知症
    認知症の人のせん妄発症の実態
    リスク判断における観察/情報収集のポイント
  (2)脳卒中
    脳卒中患者のせん妄発症の実態
    リスク判断における観察/情報収集のポイント
    せん妄と高次脳機能障害の違い
  (3)手術後
    術後せん妄の実態
    リスク判断における観察/情報収集のポイント
    術前から始まる術後せん妄予防
  (4)クリティカル期
    クリティカル期にある患者のせん妄発症の実態
    リスク判断における観察/情報収集のポイント
  (5)薬剤性
    薬剤性せん妄の実態
    せん妄の原因となりやすい薬剤
    注意を要するせん妄の原因となりやすい薬剤
  (6)がん終末期
    終末期せん妄の実態
    リスク判断における観察/情報収集のポイント
    終末期せん妄の治療・ケアのゴール
  (7)身体拘束
    身体拘束によるせん妄発症の実態
    身体拘束の弊害と悪循環
    身体拘束解除に向けたアセスメントとケア
 5.せん妄の薬物療法
    せん妄に対する薬物療法の基本的な考え方
    せん妄に使用する薬剤
    せん妄の薬物療法中の観察のポイント

第3章 せん妄のアセスメント
 1.アセスメントからケアへの流れ
    入院時
    入院中
    せん妄発症時
 2.リスク因子のアセスメント
    入院時
    予防ケア実施中
    せん妄発症時
 3.せん妄のアセスメントツール
    ツールを用いる意義
    目的やケースに適した種類のツールを選択
 4.ツールを用いたせん妄症状のアセスメント
    ツールの評価方法
    ツール導入のポイント
 5.事例によるアセスメントの実際
    入院時のせん妄リスク因子のレビュー
    入院時のベースラインの評価
    手術後のアセスメント
    ツール評価結果のケアへの活用法

第4章 せん妄ケア
 1.せん妄ケアの原則
    せん妄ケアの構成要素
    安心・安楽をもたらすケア
    直接因子の予防
    基本的ニーズの充足
    ストレスに対するケア
    危険行動への対応
    せん妄症状への対応
    家族ケア
 2.せん妄発症の予防のための基本ケア
  (1)安心・安楽をもたらすケア
   (1)安心できる関係性の形成
    「安心」のために必要な情報提供
    「安心」をもたらす関係性をつくる
    ストレスの少ない安心できる環境づくり
   (2)安楽な環境・日常性を取り込むケア
    環境としての医療者やケア提供者
    適度な視覚や聴覚の刺激の調整
    光や音の調整
    療養環境に日常性を取り込むケア
    Column 視聴覚機能の変調
  (2)直接因子の予防
    身体状態のモニタリングとアセスメント
    身体状態を良好に保つケア
  (3)基本的ニーズの充足
   (1)食・栄養
    せん妄発症による食べることへの影響
    せん妄予防のための食・栄養ケア
   (2)排泄
    排泄障害のアセスメントとケア
   (3)睡眠・休息
    生活リズムを整えるケア
    ストレス軽減とリラクセーション
    睡眠導入薬投与時のケア
    Column 高照度光療法
   (4)清潔・整容
    せん妄発症時に清潔・整容ケアが難しくなる理由
    せん妄予防のための清潔・整容ケアのポイント
  (4)ストレスに対するケア
    苦痛・不快症状
    医療者のかかわり
    環境
 3.せん妄発症時のケア
  (1)せん妄サブタイプに応じたケア
    過活動型せん妄
    低活動型せん妄
    混合型せん妄
  (2)危険行動への対応
    危険行動がみられたときの対応
  (3)せん妄症状への対応
    妄想や幻覚症状への対応
    刺激になるものを使って覚醒を促すケア
 4.家族ケア
    患者のせん妄発症に伴う家族の反応
    せん妄を発症した患者の家族に対するケア

第5章 せん妄ケアカンファレンス
 1.せん妄ケアカンファレンスの運営のポイント
    せん妄ケアカンファレンスの目的の明確化と共有
    カンファレンスのテーマに適した医療者の参加
    カンファレンスにおける看護師の役割
    ファシリテーターの役割
 2.せん妄ケアカンファレンスの実際
  (1)認知機能低下の徴候がある高齢者の事例
    事例紹介
    カンファレンス参加者
    参加者の意見
    カンファレンスのまとめ
    ケア実施による患者の反応
  (2)身体拘束を回避した認知症の事例
    事例紹介
    カンファレンス参加者
    参加者の意見
    カンファレンスのまとめ
    ケア実施による患者の反応
  (3)身体拘束を回避した誤嚥性肺炎の事例
    事例紹介
    カンファレンス参加者
    参加者の意見
    カンファレンスのまとめ
    ケア実施による患者の反応
  (4)がん終末期の事例
    事例紹介
    カンファレンス参加者
    参加者の意見
    カンファレンスのまとめ
    ケア実施による患者の反応

第6章 「せん妄」の体験を理解する
    「せん妄」の体験
    「せん妄」になる
    「せん妄」をケアする
    Column 急性期病棟の看護師のせん妄ケア
    Column 死のスピリチュアリティ
    「せん妄」の体験に向き合う

巻末資料