見逃してはいけない 小児救急**金芳堂/鉄原 健一/9784765319126**

販売価格
4,620円(税込み)
編著
鉄原 健一
出版社
金芳堂
分野
 
小児科学一般

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書籍版 販売期間
2022/06/09~
JANコード
9784765319126
商品コード
9784765319126
発行 2022年6月
判型:A5判 336頁
ISBN 978-4-7653-1912-6

編著:鉄原 健一(福岡市立こども病院 集中治療科 / 社団法人こどものみかた 理事)
誰が読んでも学びがある!
小児救急でよくある診断エラーやピットフォールを共有し、チームで診断エラーを減らす!


小児救急は軽症の頻度が圧倒的に高いため、緊急度の高い疾患への配慮を忘れやすく、診断エラーに繋がりやすい状況があります。本書では、小児救急でよくある診断エラーやピットフォールを共有し、症例の振り返りを通してポイントや解決法を紹介しています。

本書の対象は、小児の救急外来での診断・判断に関わる方です。経験を積み知識が増えれば、診断エラーがなくなるわけではありません。初学者からベテランまで、それぞれ違った視点で、学びがあるのではないかと考えています。また、救急外来で働く看護師、診療放射線技師、臨床検査技師など、直接、診断・判断をしなくても、チームとして診断エラーを減らすために、本書の内容は役立つと思います。

患者さんを通して学びながら、本書が読者の皆さんのそれぞれに合った診断の仕方、鑑別疾患の肉づけをするためのきっかけづくりになれば幸いです。

【目 次】
第1章 総論1
1 小児の救急外来での臨床推論
1 はじめに
2 緊急度と重症度
3 すべての患者にABCDEを
4 ABCDEの先へ:二次評価で原因検索
5 原因検索:まずCritical、次にCommon
6 診断仮説の確率を考える:Beyes(ベイズ)の定理
7 Criticalは除外が難しい
8 Common:ゴミ箱診断に注意
9 「パッと思いつく」と「理路整然と考える」:システム1とシステム2
10 解釈モデルとシステム3
11 おわりに

2 小児救急での診断エラー
1 はじめに
2 診断エラーとは:診断エラーは他人事ではない
3 小児救急外来の診断エラー
4 診断エラーの予防:いろいろな手を考える
5 おわりに

3 ABCDE の診かたのコツ
1 はじめに:すべての患者にABCDEを!
2 Airway(気道):忘れがちだが緊急度は最も高い
3 Breathing(呼吸):胸以外をみる。呼吸の規則性も忘れずに
4 Circulation(循環):血圧が下がったらおしまい
5 Disability(神経):血糖を忘れない
6 Exposure(全身観察):紫斑、外傷に注意
7 ABCDEのまとめ
8 おわりに

4 虐待の認知:内因系、外因系の中からどのように見つけるか
1 はじめに
2 外因系の受診
3 内因系の受診
4 おわりに

5 傷害予防
1 はじめに
2 傷害予防の一般論
3 医療者が病院でできること
4 症例と傷害予防のピットフォール
5 おわりに

第2章 各論
「第2章 各論」は、30症例とも下記4つの項目立てで構成されています。
1.システム1:パッと浮かんだ診断、判断は?
2.システム2:分析的に考える
3.本症例の振り返り
4.鑑別疾患のポイント、ピットフォール

1 呼気性喘鳴
2 吸気性喘鳴
3 咳嗽
4 頻呼吸
5 鼻汁
6 発熱①
7 発熱②
8 頸部腫脹
9 胸痛
10 心雑音
11 嘔吐
12 下痢
13 腹痛①
14 腹痛②
15 不機嫌
16 頭痛
17 けいれん
18 興奮
19 意識消失
20 意識障害
21 発疹
22 跛行
23 上肢を動かさない
24 頭部外傷
25 顔面打撲
26 口腔挫創
27 異物誤飲
28 薬物中毒
29 熱傷
30 熱中症