就労支援の作業療法**医歯薬出版/中村 俊彦/建木 健/藤田 さより/9784263266632**

販売価格
3,300円(税込み)
基礎から臨床実践まで
編著
中村 俊彦/建木 健/藤田 さより
出版社
医歯薬出版
分野
 
リハビリテーション技術

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2022/08/17~
JANコード
9784263266632
商品コード
9784263266632
発行 2022年8月
サイズ B5 / 218p
ISBN 978-4-263-26663-2
作業療法士に必要な就労支援の基礎知識と障害別支援の実践をこの一冊で!

●作業療法士が身に付けるべき普遍的な知識を,基礎から臨床実践まで網羅!
●すべての障害別項目に事例紹介を収載!各疾患で必要となる支援の実際を学べる.
●近年対象が広がってきている,がん,難病,引きこもりや司法領域における支援も収載.
●就労支援に携わる現場の作業療法士の声を14のコラムで紹介.
●近年の国家試験過去問題を丁寧な解説とともに収載!

【目 次】
1章 就労支援に関する総論
1-1 障害者就労の歩み
1.就労支援の歴史
2.1945年の終戦まで ―関東大震災,戦時体制と傷痍軍人―
3.戦後間もないころの障害者の就労問題 ―身体障害者福祉法―
4.高度経済成長期の進展 ―東京パラリンピック,法定雇用率の導入―
5.1980~1990年代 ―ICIDH,国際障害者年―
6.2000年代~現在 ―ICF,障害者自立支援法から障害者総合支援法へ―
7.就労支援における研究とエビデンスの必要性
1-2 法制度と現状
1.日本における障害者の就労状況
2.福祉制度における就労支援(障害者総合支援法)
3.労働制度における就労支援(障害者雇用促進法)
4.職業リハビリテーションの実施
5.雇用分野での差別の禁止と合理的配慮の提供義務
6.医療における就労支援
7.就労支援の実践事例
1-3 就労支援の基礎概念
1.「職業」とは何か
2.「働くこと」の意味 ―人はなぜ働くのか―
3.職業の3要素とキャリア
4.人の職業的発達
5.ワークパーソナリティの階層構造と就労支援
1-4 就労支援に関する理論 ―作業療法に焦点を当てて―
1.作業療法における就労支援の位置付け
2.就労支援領域における作業療法の課題
3.就労支援領域に役立つ作業療法の理論・モデル・評価
4.まとめ
1-5 就労支援における介入
1.日本の就労支援における理論と現状
2.IPS(Individual Placement and Support)
3.IPSの流れ(事例)
1-6 就労支援における管理運営と各機関との連携
1.就労支援における管理運営(1) ―就労支援に従事する職員の人材育成―
2.就労支援における管理運営(2) ―マネジメント―
3.就労支援における連携と専門性
4.就労支援の基本的な流れ
5.学齢期における就労支援について
6.高齢期における就労支援について
7.青壮年期における就労支援について
8.求職者への就労支援について
9.復職支援について
10.医療・福祉の連携の重要性
11.職業生活継続の支援
1-7 職業評価
1.職業評価とは
2.職業評価の6つの目的
3.職業評価の流れ
4.ワークパーソナリティ
5.職業評価の種類
6.就労パスポートの活用
7.作業療法士による評価
8.職業評価を行うにあたっての留意点

2章 身体障害領域での就労支援

2-1 脳血管障害・頭部外傷 ―高次脳機能障害―
1.脳血管障害の概要
2.脳血管障害の分類と頭部外傷
3.脳血管障害の評価
4.社会生活場面での高次脳機能障害の理解
5.高次脳機能障害者の職業的課題
6.作業療法の介入の視点
7.働き続けるための具体的な支援
8.事例紹介
9.就労を支援することの意味
2-2 脊髄損傷
1.脊髄損傷の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示 ―国立障害者リハビリテーションセンターの例―
4.何を選び,何を変えるか
5.事例紹介
2-3 整形疾患(切断)
1.切断の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.事例紹介 ―筋電義手と能動義手で職場復帰した両側上肢切断者―
5.義手の役割と有効性
2-4 関節リウマチ(松尾絹絵)
1.関節リウマチの概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.事例紹介
2-5 内部障害
内部障害の概要
透析
1.透析患者の概要
2.透析患者の就労状態
3.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
4.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
呼吸器疾患
1.呼吸器疾患の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
心疾患
1.心疾患の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.事例紹介
2-6 難病
1.難病の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.事例紹介
2-7 がん
1.がんの概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示 ―共通するアプローチ―
4.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示 ―がん種別アプローチ―
5.AYA世代のがん経験者への支援
6.終末期における就労の意義
2-8 成人脳性麻痺
1.成人脳性麻痺の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.事例紹介 ―身体機能の維持と施設内就労の両立を目指している事例―
2-9 視覚障害・聴覚障害
視覚障害
1.視覚障害の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
聴覚障害
1.聴覚障害の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.事例紹介

3章 精神障害領域での就労支援

3-1 統合失調症
1.統合失調症の概要
2.就労場面で影響する障害特性
3.就労支援開始のタイミング
4.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
5.プランニングと具体的な支援
6.事例紹介
3-2 うつ病
1.うつ病の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.就職・復職・就労がうまくいかない場合の対応
3-3 各種依存症
1.各種依存症の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.依存症における就労支援の課題

4章 知的障害・発達障害領域での就労支援

4-1 知的障害
1.知的障害の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
4.事例紹介
4-2 発達障害(自閉スペクトラム症,注意欠如・多動性障害)
1.発達障害の概要
2.自閉スペクトラム症(autism spectrum disorder:ASD)の概要
3.注意欠如・多動性障害(attention-deficit hyperactivity disorder:ADHD)の概要
4.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
5.作業療法介入の視点と具体的なプログラムの提示
6.事例紹介 自閉スペクトラム,注意欠如・多動性障害 ―就労移行支援につながったケース―

5章 司法領域・地域での就労支援

5-1 司法領域
1.作業療法士がかかわる司法領域
2.犯罪の傾向と再犯防止策
3.就労支援に関する政策
4.作業療法士による就労支援
5-2 新たな流れ(山下祐司)
1.「ひきこもり」とよばれる人々の概要
2.一般的な評価と就労を視野に入れた場合の評価項目と留意点
3.具体的な就労支援の内容
4.事例紹介
5-3 地域における就労支援の実践
1.特定非営利活動法人における就労支援
2.障害者“だから”雇用する一般企業が少ないのは本当だろうか?
3.市民活動と就労支援
4.就労支援の見立て
5.障害の開示と職務開発
6.NPO法人と就労支援による事例紹介
7.地域における就労支援で必要なこと

Column
1 農業と福祉の連携(農福連携)
2 世界の法定雇用率を考える
3 インフォーマルなサービス:ナイトサロン
4 在宅ワークのメリットとデメリット
5 就労と自動車運転支援
6 障害者雇用の質的改善を目指して
7 病と就労と共に生きている私の道
8 ジョブコーチ
9 就労支援は共に働く文化作り
10 ゲーム障害と作業療法
11 若手作業療法士からみた視点
12 IT機器を用いることで就労の幅は広がる
13 刑務所における作業療法士の就労支援
14 外国人の生活支援にかかわって