乳癌診療 state of the art**医歯薬出版/戸井 雅和/9784263732052**

販売価格
19,800円(税込み)
科学に基づく最新診療
編著
戸井 雅和
出版社
医歯薬出版
分野
 
癌・腫瘍一般

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2022/08/30~
JANコード
9784263732052
商品コード
9784263732052
発行 2022年8月
判型:B5判 688頁
ISBN 978-4-263-73205-2
第一線の執筆陣がまとめた乳癌診療の必携書!

●各項目冒頭にKey Sentenceを設け,素速く的確に要点を把握できるよう編集.
●乳癌の最新の診断法やリスク評価法などに関する情報やトピックスを網羅.
●術前・術後と各ステージに応じた最適な治療法やフォローアップについて,その治療成績と共に解説.
●欧米の学会やガイドラインの最新エッセンスもわかりやすく解説.
●最近話題の遺伝性乳癌やトリプルネガティブ乳癌,アドバンスケアプランニングについても記載.
●化学療法では国内未承認薬の臨床試験の成績についても解説.

【目 次】
第1章 乳癌の発生
1.乳癌前駆病変の自然史
2.乳癌前癌病変の病理診断

第2章 乳癌の女性ホルモン依存性
1.乳癌のER活性とホルモン依存性,抵抗性の獲得
2.乳癌のER変異と機能異常,臨床的意義

第3章 遺伝性乳癌の治療コンセプト
1.遺伝性乳癌の疫学とその国際比較
2.遺伝性乳癌に対する遺伝子修復不全標的治療

第4章 乳癌の疫学とリスク評価
1.わが国の乳癌登録と乳癌罹患率の動向
2.乳癌における大規模リアルワールドデータの分析と活用
3.改変Gailモデルと乳癌リスク評価
4.遺伝子多型と乳癌リスク
5.数理モデルを用いた乳癌リスク評価

第5章 乳癌の特性
1.乳癌のゲノム異常とゲノム診断
2.ゲノム検索から見える乳癌の薬物療法耐性
3.HER2発現の評価,変遷と現在
4.乳癌の内分泌療法耐性
5.乳癌の血管新生と腫瘍微小環境
6.乳癌とEMT
7.トリプルネガティブ乳癌の分子特性
8.乳癌におけるp53の機能異常と薬物療法感受性予測

第6章 乳癌特性の分析・評価
1.乳腺腫瘍のWHO分類第5版 改訂のポイント
2.乳癌の病理学的グレード分類
3.乳癌におけるKi67の評価
4.小葉癌の病理と分子特性
5.腫瘍expression profiling:PAM50/Oncotype
6.ホルモン受容体陽性乳癌に対する術後療法のための多遺伝子アッセイ:MammaPrint TM,EndoPredict(R),Curebest TM 95GC Breast,Breast Cancer Index TM
7.乳癌の微小転移と予後
8.乳癌のanatomical stageと病理マーカーによる治療選択
9.乳癌とCTC
10.乳癌におけるctDNA解析
11.乳癌におけるエクソソーム解析
12.乳癌の腫瘍マーカー
13.乳癌術前治療におけるバイオマーカー(ER,PgR,HER2,Ki67,TILs)の変化
14.晩期再発乳癌の病理と分子特性

第7章 免疫
1.免疫療法の歴史と腫瘍免疫微小環境の評価
2.全身免疫状態の評価

第8章 オーバービュー,コンセンサス会議
1.EBCTCG
2.乳癌初期治療のためのSt.Gallen Conference 2021の国際的合意に基づくガイドライン
3.京都乳癌コンセンサス会議

第9章 ガイドライン
1.JBCS,ASCO,ESMO,NCCN
2.有害事象マネージメント

第10章 スクリーニング
1.乳癌検診オーバービュー,J-START

第11章 イメージング・画像診断
1.乳房画像診断アルゴリズム
2.マンモグラフィ診断:カテゴリー分類と精度管理
3.乳癌の石灰化病変の診断とフォローアップ
4.乳房超音波診断のコツ
5.乳癌のMRI診断
6.乳癌術前化学療法の効果予測と予後予測
7.FDG-PETを用いた乳癌術前治療の効果判定と早期効果予測
8.PETによる乳癌転移病変の検索と治療効果判定
9.乳房MRIガイド下生検
10.造影マンモグラフィ
11.乳癌のマイクロ波診断
12.乳癌の光超音波イメージング
13.月経周期が乳癌画像診断に及ぼす影響
14.乳癌画像診断におけるマルチパラメトリックイメージング,ラジオミクス,人工知能(AI)

第12章 遺伝性乳癌の診療
1.遺伝性乳癌の遺伝カウンセリング
2.遺伝性乳癌患者のリスク低減治療
3.リスク低減卵管卵巣切除の適応とタイミング
4.遺伝性乳癌遺伝子キャリアのフォローアップ
5.(原発・再発)乳癌に対するPARP阻害薬
6.運動・肥満・BMIと乳癌予防
7.乳癌の化学予防

第13章 乳腺外来
1.針生検・細胞診の基本とコツ

第14章 リンパ節の診断と治療
1.RI法によるセンチネルリンパ節生検
2.蛍光センチネルリンパ節診断
3.術前薬物療法とセンチネルリンパ節診断
4.リンパ浮腫の予防,評価,治療
5.腋窩治療のde-escalation

第15章 乳房の手術
1.術中病理診断,断端の評価
2.腫瘤非触知乳癌の診断と治療
3.非浸潤癌に対する局所療法
4.乳房温存療法の適応と実際
5.乳房切除,NSM,SSMの適応と実際
6.乳房オンコプラスティックサージャリーの実際
7.内視鏡下手術
8.ラジオ波熱焼灼療法
9.凍結療法
10.乳腺外科手術の整容性評価
11.局所進行乳癌の治療
12.乳房内再発の病態と治療

第16章 乳房再建
1.乳房自家再建
2.乳房インプラントによる乳房再建
3.脂肪再生療法

第17章 放射線治療
1.乳房全切除術後の放射線療法
2.寡分割放射線療法
3.ブースト照射の適応
4.乳癌の高精度放射線治療
5.放射線治療のフロー

第18章 ホルモン療法
1.ホルモン療法薬の分類とあらたな薬剤クラス
2.再発乳癌のホルモン療法
3.術後ホルモン療法:閉経前
4.化学療法誘発性無月経の意義
5.術後ホルモン療法:閉経後
6.術前ホルモン療法
7.ホルモン療法の有害事象マネージメント
8.DCISに対するホルモン療法

第19章 化学療法
1.乳癌術前化学療法の変遷
2.Residual cancer burdenの評価
3.術前化学療法の効果と予後
4.術前化学療法後の局所制御

第20章 周術期管理,毒性予防
1.周術期薬物療法の毒性予防と管理
2.化学療法に伴う脱毛の予防
3.圧迫による神経障害予防
4.口腔粘膜炎の予防

第21章 免疫療法
1.転移再発乳癌に対する新規治療
2.早期乳癌に対する免疫チェックポイント阻害薬:現状と展望

第22章 抗HER2療法
1.再発乳癌の治療体系
2.HER2陽性乳癌に対する抗体薬物複合体
3.低分子薬剤
4.術前治療
5.術後アジュバント

第23章 経口FU薬
1.再発治療における役割
2.補助療法における役割

第24章 CDK4/6阻害薬
1.再発乳癌治療におけるCDK4/6阻害薬の役割
2.CDK4/6阻害薬 補助療法における役割

第25章 他の標的薬・抗がん薬・DDS
1.血管新生阻害薬
2.mTOR,AKT,PI3K標的療法
3.エリブリン
4.ナノ粒子結合抗がん薬─特にアブラキサン(R)を中心に,広がる臨床応用の可能性─
5.Trop-2標的治療
6.現在開発中の新薬

第26章 術後フォローアップ
1.乳癌術後フォローアップ:標準と研究

第27章 骨機能調整薬
1.術後アジュバントにおける骨機能調整薬の役割

第28章 アドバンスケアプランニング(ACP)
1.乳癌のACP

第29章 若年性乳癌の臨床
1.AYA世代乳癌の特徴とサバイバーシップ
2.妊娠・授乳期乳癌の治療と予後
3.妊孕性温存

第30章 高齢者乳癌の臨床
1.高齢者乳癌の特徴と初期治療

第31章 特殊な乳癌の治療
1.小葉癌の特性と治療
2.特殊型乳癌の治療
3.炎症性乳癌,希少がんの治療
4.男性の乳腺疾患,男性乳癌の診断と治療

第32章 再発転移部位別の治療と管理
1.オリゴ転移の治療:全身療法と局所療法
2.脳転移,髄膜転移の治療
3.骨転移の治療
4.薬剤性間質性肺障害の診断と治療

第33章 社会健康医学
1.日本の抗がん薬治療の費用対効果分析
2.乳癌におけるQOL評価