関節機能障害を「治す!」理学療法のトリセツ**医学書院/工藤 慎太郎/978-4-260-04621-3/9784260046213**

販売価格
5,280円(税込み)
運動学×解剖学×エコー
編著
工藤 慎太郎
出版社
医学書院
分野
 
リハビリテーション技術

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書籍版 販売期間
2023/02/03~
JANコード
9784260046213
商品コード
9784260046213
発行 2023年2月
判型:B5判 224頁
ISBN 978-4-260-04621-3
運動器理学療法の限界を突破!

運動器疾患の特徴は、「患者が痛みに困っていること」である。そして、運動器理学療法の醍醐味は「治すこと」にある。解剖学で関節周辺の構造を把握し、運動学で機能障害のメカニズムを理解し、エコーで徒手・運動療法を「見える化」する。関節機能障害において、関節周囲の疎性結合組織に着目し、アプローチすることで、即時効果を存分に引き出せる可能性がある。本書では、その可能性を具体的かつ詳細に可視化して提示する。

【目 次】
第1部 運動器の機能障害と構造破綻を理解する
1章 運動器理学療法に必要な運動学とその病態
1 可動性の低下は,伸張性と滑走性の低下を考える
2 安定性の低下は,構造破綻と筋力低下を考える

2章 運動器理学療法に必要な解剖学とその病態
1 運動器理学療法の根拠を知るための組織学
2 運動器理学療法にかかわる支持組織
3 運動器理学療法の治療対象と治療戦略
4 疎性結合組織が存在する器官の構造
5 筋膜という結合組織の正体

第2部 関節機能障害を「治す!」理学療法
1章 肩関節
1 肩関節の可動性と安定性の病態ポイント
2 肩関節の機能改善に必要な解剖学
3 肩関節の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
(1)肩峰下滑液包(SAB)周囲・烏口上腕靱帯(CHL)へのアプローチ
(2)烏口腕筋の周囲組織へのアプローチ
(3)棘下筋周囲へのアプローチ
(4)外側腋窩隙(QLS)へのアプローチ
(5)副神経・肩甲背神経周囲へのアプローチ
(6)長胸神経・胸背神経周囲へのアプローチ
(7)鎖骨下筋・烏口鎖骨靱帯周囲へのアプローチ
(8)腱板筋群の安定化エクササイズ
(9)肩甲胸郭関節周囲筋の安定化エクササイズ

2章 肘関節
1 肘関節の可動性と安定性の病態ポイント
2 肘関節の機能改善に必要な解剖学
3 肘関節の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
(1)上腕筋深層の脂肪層の柔軟性を高めるアプローチ
(2)上腕三頭筋深層の脂肪層の柔軟性を高めるアプローチ
(3)正中神経の滑走性を促すアプローチ
(4)橈骨神経の滑走性を促すアプローチ
(5)尺骨神経の滑走性を促すアプローチ
(6)前腕回内屈筋群の伸張性を高めるアプローチ
(7)上腕二頭筋・円回内筋・回外筋部の疎性結合組織に対するアプローチ
(8)前腕回内屈筋群の筋力トレーニング
(9)前腕伸筋群の筋力トレーニング

3章 手関節・手部
1 手関節の可動性と安定性の病態ポイント
2 手関節・手部の機能改善に必要な解剖学
3 手関節・手部の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
(1)方形回内筋深層の脂肪層へのアプローチ
(2)浅指屈筋,深指屈筋,長母指屈筋へのアプローチ
(3)短橈側手根伸筋へのアプローチ
(4)回外筋へのアプローチ
(5)長母指外転筋,短母指伸筋,橈骨神経浅枝へのアプローチ
(6)尺側手根伸筋へのアプローチ
(7)外側前腕皮神経へのアプローチ
(8)正中神経掌枝へのアプローチ
(9)腱鞘・手内筋へのアプローチ
(10)手関節関節包へのアプローチ
(11)三角線維軟骨複合体へのアプローチ
(12)掌側板へのアプローチ

4章 頸椎
1 頸椎の可動性と安定性の病態ポイント
2 頸椎の機能改善に必要な解剖学
3 頸椎の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
(1)項靱帯へのアプローチ
(2)後頭下筋群の過緊張に対するアプローチ
(3)頭・頸半棘筋の過緊張に対するアプローチ
(4)胸鎖乳突筋・斜角筋群周囲の疎性結合組織へのアプローチ
(5)頸部の皮神経・副神経周囲の疎性結合組織へのアプローチ
(6)姿勢管理

5章 腰椎
1 腰椎の可動性と安定性の病態ポイント
2 腰椎の機能改善に必要な解剖学
3 腰椎の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
(1)胸腰筋膜より浅層での滑走性を促すアプローチ
(2)脊髄神経後枝の内側枝の滑走性を促すアプローチ
(3)固有背筋の柔軟性を高めるアプローチ
(4)LIFT 周囲の可動性を促すアプローチ
(5)腰方形筋の柔軟性を高めるトレーニング
(6)仙腸関節の安定性を高めるアプローチ

6章 股関節
1 股関節の可動性と安定性の病態ポイント
2 股関節の機能改善に必要な解剖学
3 股関節の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
(1)殿部から大腿後面における坐骨神経の滑走性を促すアプローチ
(2)大腿直筋周囲の滑走性を促すアプローチ
(3)股関節包-腸骨関節包筋間の滑走性を促すアプローチ
(4)大腿内側部における伏在神経の滑走性を促すアプローチ
(5)大殿筋-外側広筋間の滑走性を促すアプローチ
(6)外側大腿皮神経周囲の滑走性を促すアプローチ
(7)小殿筋の選択的トレーニング
(8)荷重下での小殿筋・中殿筋の活動を促すトレーニング
(9)深層回旋筋群の選択的トレーニング

7章 膝関節
1 膝関節の可動性と安定性の病態ポイント
2 膝関節の機能改善に必要な解剖学
3 膝関節の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
(1)広筋群周囲へのアプローチ
(2)膝蓋下脂肪体の滑膜の滑走性を促すアプローチ
(3)膝蓋下枝(伏在神経)の滑走性を促すアプローチ
(4)鵞足構成筋の柔軟性を高めるアプローチ
(5)半膜様筋の滑走性を促すアプローチ
(6)腓腹筋内側頭の滑走性を促すアプローチ
(7)PLSの機能を高めるアプローチ

8章 足関節・足部
1 足関節・足部の可動性と安定性の病態ポイント
2 足関節・足部の機能改善に必要な解剖学
3 足関節・足部の機能を改善させるエコーガイド下アプローチ
(1)距骨前脂肪体と伸筋腱へのアプローチ
(2)長母趾屈筋へのアプローチ
(3)後脛骨筋腱へのアプローチ
(4)腓骨筋腱へのアプローチ
(5)腓腹神経へのアプローチ
(6)足根洞へのアプローチ
(7)足部外来筋のトレーニング
(8)足部内在筋のトレーニング