医動物学 改訂8版**南山堂/吉田 幸雄/978-4-525-17328-9/9784525173289**
発行 2023年2月
判型:四六倍判 228頁
ISBN 978-4-525-17328-9
【著 者】
吉田 幸雄(京都府立医科大学 名誉教授)
有薗 直樹(京都府立医科大学 名誉教授)
山田 稔 (京都府立医科大学 客員教授)
感染症を引き起こす・媒介する動物を“見て学ぶ”
感染症を引き起こす・媒介する動物について分類・形態から疫学・臨床までを,重要度にあわせて1~2ページでコンパクトに解説.
豊富な写真・イラスト・表が掲載された,“見る教科書”
巻末の練習問題を一新し,国家試験への対策にも対応!
【目 次】
総 論
Ⅰ.医動物学Medical Zoologyとは
Ⅱ.生物の分類法と命名法
Ⅲ.宿主・寄生体相互関係
Ⅳ.寄生虫の生殖方法および生活史
Ⅴ.寄生虫の棲息場所および病原性
Ⅵ.寄生虫感染に対する宿主の反応と免疫
Ⅶ.寄生虫の感染経路と疫学
Ⅷ.感染症法の制定と寄生虫疾患および新興・再興感染症
Ⅸ.寄生虫症の診断と治療に関するコンサルテーション
各 論
Ⅰ.原 虫 類
1.人体寄生原虫 総論
2.人体寄生原虫の分類
3.赤痢アメーバ[A]歴史・疫学・形態・生活史
4.赤痢アメーバ[B]病理・症状・感染経路
5.赤痢アメーバ[C]診断・治療
6.その他の消化管寄生アメーバ,ヒトブラストシスチス
大腸アメーバ/ハルトマンアメーバ/歯肉アメーバ/小形アメーバ/ヨードアメーバ/ヒトブラストシスチス
7.消化管寄生原虫の臨床検査
8.病原性自由生活アメーバ
Ⅰ.髄膜脳炎を起こすアメーバ
フォーラーネグレリア/カルバートソンアメーバ/Balamuthia mandrillaris
Ⅱ.角膜炎を起こすアメーバ
カステラーニアメーバ/多食アメーバ
9.ランブル鞭毛虫
10.腟トリコモナス,消化管内寄生鞭毛虫類
腟トリコモナス/二核アメーバ/口腔トリコモナス/腸トリコモナス/メニール鞭毛虫
11.トリパノソーマ科原虫 総論
12.トリパノソーマ科原虫 各論[A]トリパノソーマ
ガンビアトリパノソーマ/ローデシアトリパノソーマ/クルーズトリパノソーマ
13.トリパノソーマ科原虫 各論[B]リーシュマニア
ドノバンリーシュマニア/熱帯リーシュマニア/ブラジルリーシュマニア/メキシコリーシュマニア
14.クリプトスポリジウム
15.戦争シストイソスポーラ,サイクロスポーラ
16.肉胞子虫
ヒト肉胞子虫/フェイヤー肉胞子虫/Sarcocystis suihominis/リンデマン肉胞子虫
17.トキソプラズマ[A]歴史・形態・生活史・感染経路
18.トキソプラズマ[B]症状・診断・治療・予防
19.マラリア[A]歴史・疫学,サルマラリア
20.マラリア[B]生活史
21.マラリア[C]ヒト寄生4 種マラリア原虫の形態
三日熱マラリア原虫/熱帯熱マラリア原虫/四日熱マラリア原虫/卵形マラリア原虫
22.マラリア[D]症状・診断・治療・予防
23.マラリア[E]血液検査
24.バベシア,大腸バランチジウム
25.ニューモシスチス[A]分類・疫学・形態・生活史
26.ニューモシスチス[B]症状・診断・治療・予防
27.ニューモシスチス[C]臨床検査
28.ナナホシクドア
29.後天性免疫不全症候群(AIDS)
Ⅱ.蠕 虫 類
A.線形動物
30.蠕虫類および線形動物 総論
31.人体寄生線虫の分類
32.回 虫
33.ブタ回虫,イヌ回虫,ネコ回虫,アライグマ回虫
34.幼虫移行症
35.アニサキス[A]歴史・分類・形態・疫学
36.アニサキス[B]生活史・感染源・病理
37.アニサキス[C]症状・診断・治療・予防
38.蟯 虫
39.鉤虫[A]形態・生活史
ズビニ鉤虫/アメリカ鉤虫
40.鉤虫[B]臨床・検査法
41.東洋毛様線虫
42.広東住血線虫
43.糞線虫
44.有棘顎口虫,剛棘顎口虫
45.ドロレス顎口虫,日本顎口虫
46.バンクロフト糸状虫,マレー糸状虫
47.イヌ糸状虫
48.東洋眼虫,回旋糸状虫,ロア糸状虫,メジナ虫
49.鞭虫,フィリピン毛細虫
50.旋毛虫
51.旋尾線虫
B.扁形動物
a.吸虫類
52.扁形動物および吸虫類 総論
53.人体寄生吸虫の分類
54.肝吸虫,タイ肝吸虫
55.横川吸虫
56.有害異形吸虫,槍形吸虫,肥大吸虫,膵蛭
57.ウェステルマン肺吸虫[A]形態・生活史・疫学
58.ウェステルマン肺吸虫[B]症状・診断・治療
59.宮崎肺吸虫
60.大平肺吸虫,その他の肺吸虫
大平肺吸虫/小形大平肺吸虫/佐渡肺吸虫
61.棘口吸虫
62.肝 蛭
63.日本住血吸虫,メコン住血吸虫
64.マンソン住血吸虫,ビルハルツ住血吸虫
65.鳥類住血吸虫のセルカリアによる皮膚炎
ムクドリ住血吸虫/Trichobilharzia brevis/Trichobilharzia physellae
66.咽頭吸虫
b.条虫類(付.鉤頭虫類)
67.条虫類 総論
68.人体寄生条虫の分類
69.広節裂頭条虫,日本海裂頭条虫
70.クジラ複殖門条虫,マンソン裂頭条虫
71.孤虫症(幼裂頭条虫症)
マンソン孤虫/芽殖孤虫
72.無鉤条虫
73.有鉤条虫
74.単包条虫,多包条虫[A]形態・生活史
75.単包条虫,多包条虫[B]臨床・疫学
76.小形条虫,縮小条虫,瓜実条虫,多頭条虫,有線条虫,サル条虫
77.鉤頭虫類
Ⅲ.衛生動物
78.衛生動物 総論
79.医学上重要な貝の分類と形態
80.医学上重要な軟体動物
81.医学上重要な甲殻類
82.ダニ 総論
83.ダニの分類およびマダニ
84.マダニが媒介する疾患[A]日本紅斑熱,野兎病
85.マダニが媒介する疾患[B]ライム病,重症熱性血小板減少症候群
86.ツツガムシおよびツツガムシ病[A]歴史・形態・生活史
87.ツツガムシおよびツツガムシ病[B]臨床・疫学
88.ヒゼンダニ,イエダニ
89.ニキビダニ,屋内塵ダニおよびダニアレルギー
90.蚊
91.ブユ,アブ
92.ハ エ
93.ノ ミ
94.アタマジラミおよびコロモジラミ(ヒトジラミ)
95.ケジラミ,トコジラミ
96.ハ チ
97.シバンムシアリガタバチ,ゴキブリ,ムカデ,ヒアリ
98.毒 蛇
99.ネズミ
Ⅳ.知識のまとめと検査法
100.人体寄生虫の感染経路のまとめ
101.人体寄生虫の寄生部位のまとめ
102.中間宿主または媒介者を有する寄生虫のまとめ
103.現在の日本における主な寄生虫症の流行要因別分類
104.人獣共通寄生虫症
105.主要な寄生虫症に対する最近の駆虫薬のまとめ
106.糞便からの寄生虫卵検査法
107.主要人体寄生虫卵図譜
108.虫卵の大きさ,色,検査法のまとめ
109.主な寄生虫症における診断検査材料
110.免疫学的診断,DNA 診断など
111.寄生蠕虫標本作成法[A]吸虫類,条虫類
112.寄生蠕虫標本作成法[B]線虫類
Ⅴ.練習問題
Ⅰ.医動物学全般
Ⅱ.原虫類
Ⅲ.線虫類
Ⅳ.吸虫類
Ⅴ.条虫類
Ⅵ.衛生動物