最新臨床検査学講座 医療安全管理学 第2版**医歯薬出版/諏訪部 章/978-4-263-22391-8/9784263223918**
発行 2023年3月
判型:B5判 136頁
ISBN 978-4-263-22391-8
編:諏訪部 章 / 高木 康 / 松本 哲哉
タスク・シフト/シェアに対応! 最新の内容にアップデートした第2版!
●「令和3年版臨床検査技師国家試験出題基準」対応.
●「臨床検査技師学校養成所指定規則改定」対応.
●タスク・シフト/シェアに対応し,臨床検査技師に可能となった業務を網羅して掲載.
●業務範囲拡大に伴い,倫理や法的責任に関する知識が求められていくことから,「医療倫理」の章を追加したほか,「リスクマネージメント」の章には「法的知識と責任範囲」の項目を追加.
●最新のガイドラインや社会情勢を反映し,全体をアップデートした第2版.
【目 次】
第1章 臨床検査技師と患者とのかかわり
I 臨床検査技師と患者とのかかわり
II 接遇・コミュニケーションスキル
1 挨拶と声掛け
2 電話対応
3 検査時の対応
4 苦情(クレーム)対応
III 臨床検査技師による検査説明
1 検査の事前説明
2 検査中の説明
3 検査の事後説明
4 検査結果の説明
IV チーム医療への臨床検査技師のかかわり
1 ICT(感染制御チーム)
2 AST(抗菌薬適正使用支援チーム)
3 NST(栄養サポートチーム)
4 糖尿病療養指導チーム
5 臨床研究支援チーム
6 その他のチーム医療
V その他
第2章 医療倫理
I 総論
1 倫理と医療倫理
2 検査の倫理規定
II 各論
1 ヒポクラテスの誓い
2 患者の権利の尊重
3 医療倫理
4 ヘルシンキ宣言
5 インフォームド・コンセント
6 個人情報保護
7 医療者のコンプライアンス
8 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針
1)ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(ゲノム指針)
2)人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(医学系指針)
3)人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(生命・医学系指針)
第3章 リスクマネージメント
I 臨床検査と医療事故
II インシデント・アクシデント報告
III 患者取り違え・検体取り違え
IV パニック値対応
V 患者・家族への対応
1 事故の対応と責任分担
2 医療事故が発生した場合の対応
1)緊急処置
2)患者・家族への対応
3)死亡事故が,医療過誤かその可能性がある(または原因不明)と判断される場合
4)診療録への記録と資料の収集・整理
5)事故の調査
6)その他
VI 法的知識と責任範囲
1 臨床検査技師の地位
1)臨床検査技師とは
2)臨床検査技師の業務範囲
3)臨床検査技師の義務
2 法的責任
1)法的責任とは
2)民事責任とは
3)刑事責任とは
4)行政責任とは
5)各法的責任の関係
第4章 感染対策
I 感染対策の意義と考え方
1 なぜ感染対策が必要か
1)入院患者の特殊性
2)感染源としての患者
3)医療安全の面から
4)職員の安全管理の面から
2 感染対策の基本的概念
1)病原体の感染経路
2)感染源から他の患者への感染経路
3)感染対策の基本的とらえ方
4)標準予防策と感染経路別予防策
5)外因性感染と内因性感染
II 手指衛生
III 個人防護具(PPE)の使用法
1 手袋
2 エプロン,ガウン
3 マスク
4 ゴーグル,フェイスシールド
5 キャップ
6 シューカバー
IV 標準予防策
1 標準予防策の対象
2 標準予防策の実施項目
V 感染経路別予防策
1 接触感染予防策
2 飛沫感染予防策
3 空気感染予防策
VI ワクチン等による予防
1 インフルエンザ
2 B型肝炎
3 麻疹,風疹,流行性耳下腺炎,水痘
4 新型コロナウイルス
VII アウトブレイク
1 アウトブレイクの定義
2 アウトブレイクの検知
3 アウトブレイクが発生した場合の対応
4 アウトブレイクの予防策
VIII 感染対策業務の組織化と実践
1 医療機関における感染対策組織
2 院内感染対策マニュアル
3 職員の教育
4 サーベイランス
5 感染対策の地域連携
第5章 各種検査等の手技に伴う注意事項・安全管理
A 総論
I 臨床検査技師による検体採取,タスク・シフト/シェアの意義
II 検体採取における必要事項・注意点
1 目的
2 必要な知識(解剖・生理)
3 検体採取の手技
4 患者への配慮
5 検体採取の注意点
6 検体採取後の対応
B 検体採取
B-1 採血
1 目的
2 解剖・生理
1)浅層上肢(肘窩)の皮静脈
2)浅層上肢(肘窩)の皮神経
3 検体採取の技術(標準採血法)
1)採血器具
2)採血条件
3)抗凝固剤,解糖阻止剤
4)標準静脈採血法
5)毛細血管採血法
4 患者への配慮
1)患者接遇
2)採血術者の身なりと態度
3)患者の不安感の解消
5 注意点(採血時の安全管理)
1)患者に対する安全管理
2)採血術者に対する安全管理
6 検体採取前後の対応
1)採血前後の不適切な検体採取の回避
2)検体の搬送
3)検体の保存
B-2 各部位からの検体採取
a.鼻腔・咽頭等からの検体採取
I 鼻腔
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
II 咽頭・喉頭
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
b.喀痰の採取
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
c.皮膚・口腔等からの検体採取
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
d.消化管内視鏡検査による組織検体の採取
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
e.肛門からの検体採取(綿棒を用いて肛門から糞便を採取する行為)
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
C タスク・シフト/シェア
C-1 採血に伴う静脈路確保(電解質輸液の注入を含む)
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
1)起こりうる合併症
2)ヘパリンロックと生食ロック
3)電解質輸液
C-2 静脈路への成分採血装置の接続並びに操作
1 概要
2 成分採血(アフェレーシス)
1)臨床検査技師が実施可能な成分採血の種類
2)末梢血幹細胞採取の方法
3 患者/ドナーへの配慮
1)開始前の確認事項
2)開始後の注意事項
3)終了後の注意事項
4 注意点
1)血管迷走神経反応(VVR)
2)クエン酸中毒(低Ca血症)
3)血小板減少
4)その他
C-3 運動誘発電位検査・体性感覚誘発電位検査に係る電極装着(針電極含む)・脱着
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
C-4 超音波検査における静脈路からの造影剤注入
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
C-5 直腸肛門機能検査
1 概要
2 患者への配慮
3 注意点
1)カテーテルやバルーン挿入前の確認事項
2)カテーテルやバルーン挿入時の注意点
3)カテーテルやバルーンの挿入が困難な原因
4)禁忌疾患および合併症と緊急時対応
C-6 持続皮下グルコース検査
1 概要
2 注意点
1)患者の適応年齢と医療者側の条件
2)8時間以内に必ずリーダーをかざすこと
3)血糖値の乖離
4)センサー接着によるトラブル
5)他の機器との禁忌事項
C-7 喀痰の採取
C-8 消化管内視鏡検査による組織検体の採取