遺糞症・便失禁のAtoZ**診断と治療社/十河 剛/978-4-7878-2608-4/9784787826084**

販売価格
5,390円(税込み)
4つの視点でまるわかり!
編著
十河 剛
出版社
診断と治療社
分野
 
小児科学一般

数量

販売期間
2023/05/31~
商品コード
9784787826084
発行 2023年5月
判型:A5判 288頁
ISBN 978-4-7878-2608-4

【編 著】
十河 剛(済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科)

【著】
内田 恵一(三重県立総合医療センター 小児外科)
角田 智哉(けやき心の発達診療所)
市川 和志(神奈川リハビリテーション病院 小児科)
本邦初! 小児消化器科医・児童精神科医・小児神経科医・小児外科医の4つの視点から遺糞症・便失禁の臨床を徹底的に解説しました! 遺糞症・便失禁にかかわるあらゆる領域をカバーした啓蒙の書です!

本書が遺糞症(便失禁)の診療にかかわるすべての人の教科書でもあり,バイブルでもあり,マニュアルでもあり,物語でもあることを確信しております.
(本書「あとがき(十河剛先生)」より)

【目 次】
遺糞症とは
  1 定義と用語の変遷
  2 分類

1章 便失禁(遺糞症)の病態
 1 便秘がある場合 
  1 正常な排便のメカニズム
  2 便秘のメカニズム
  3 便秘の悪循環と便失禁
  4 溜め込み習慣と便失禁
 2 便秘がない場合―基礎疾患がない
  1 機能性非滞留性便失禁
  2 尿失禁との関連
 3 それ以外の場合―外科的疾患との関連 
  1 外科的疾患が基礎疾患にある場合の便失禁(遺糞症)
  2 術後(合併症を含む)の便失禁(遺糞症)
 4 それ以外の場合―発達障害との関連 
  1 発達障害と消化器症状
  2 発達障害の特性からみた便失禁(遺糞症)
 5 それ以外の場合―精神疾患との関連 
  1 児童精神科の実際
  2 ICD-11とDSM-5における遺糞症
  3 遺糞症のタイプ
   Case 1 5歳 男児
   Case 2 6歳 男児
   Case 3 12歳 女児
  4 遺糞症と併存する精神障害
 6 それ以外の場合―神経筋疾患との関連
  1 神経筋疾患の便失禁
  2 神経因性大腸機能障害(NBD)の病態生理
  3 排尿の神経回路
  4 神経疾患による排便障害の原因

2章 便失禁(遺糞症)の診断
 1 小児消化器科医の視点 
  1 便秘がある場合
  2 便秘がない場合
 2 小児神経科医の視点
  1 問診のポイント
  2 診察のポイント
  3 検査のポイント
  4 鑑別疾患
 3 児童精神科医の視点
  1 遺糞症と併存精神障害の診断に必要な特徴
  2 背景に発達障害があると疑ったとき
 4 小児外科医の視点
  1 便失禁を起こす外科疾患の鑑別診断
  2 鑑別診断に必要な検査(血液検査を除く)
  3 重要な疾患を見落とさないための問診のコツ
  4 重要な疾患を見落とさないための身体所見のとり方のコツ

3章 便失禁(遺糞症)の治療
 1 小児消化器科医の視点 
  1 便塞栓がある場合
  2 便塞栓がない場合
   Case 4 7歳 女児
 2 小児神経科医の視点
  1 便秘症の一般管理と治療
  2 脊髄疾患の治療
 3 児童精神科医の視点
  1 遺糞症がある子の3つのゴール
 4 小児外科医の視点
  1 器質的疾患のない便失禁(遺糞症),または便秘症に対する外科的治療と術後フォローのコツ
  2 器質的疾患のある便失禁(遺糞症),または便秘症に対する外科的治療と術後フォローのコツ

4章 便失禁(遺糞症)の予後
 1 小児消化器科医の視点
  1 便秘がある場合
  2 便秘がない場合
   Case 5 6歳 女児
 2 小児神経科医の視点
  1 二分脊椎の治療成績と予後
 3 児童精神科医の視点
  1 児童精神科医に紹介される場合の注意
  2 具体的な考え方
 4 小児外科医の視点
  1 器質的疾患のない便失禁(遺糞症),または便秘症に対する外科的治療後
  2 器質的疾患のある便失禁(遺糞症),または便秘症に対する外科的治療後

附録
 Dialogue 小児消化器科医と児童精神科医の対談