できる!斜視検査**三輪書店/杉山 能子/978-4-89590-787-3/9784895907873**

販売価格
8,250円(税込み)
両眼視機能がわかる、ケーススタディでレベルアップ!
編著
杉山 能子(金沢大学 眼科)
出版社
三輪書店
分野
 
眼科学

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書籍版 販売期間
2023/06/20~
JANコード
9784895907873
商品コード
9784895907873
発行 2023年6月
判型:B5判 304頁
ISBN 978-4-89590-787-3
“なんとなく…網膜対応異常”のもやもやからスッキリ抜け出し、結果の整合性が理解できて検査の信頼性が上がる1冊

実は斜視検査が苦手…でも、いまさら誰かに聞けないし…これまではわかったふりをしていたけれど、そろそろ限界……そんな眼科医・視能訓練士は必読です。
実践に役立つ理論と検査スキル、そして臨床で遭遇する症例が学べ、網膜対応の理解が深まる丁寧な解説で一歩進んだ斜視検査ができます。

【目 次】
総 論:両眼視機能とは
 両眼視機能の定義
 両眼視に関連する生理学的基礎知識
  重複眼,実際空間と視空間 /視方向/網膜対応/Horopter(ホロプタ)と生理的複視 /Panum’s fusional area(パヌムの融像感覚圏)
 両眼視機能の種類
  両眼単一視 /融像(運動性融像)/立体視
 
Chapter 1 眼位検査
1. Hirschberg試験
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  実際の手順 /測定する際のポイント
 結果の解釈
  角膜反射像の位置と判定 /結果の記載方法/結果の活用
 
2. Maddox正切尺(Maddox正切スカラ)
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  斜視角の測定/Maddox杆を用いた自覚的斜視角の測定(網膜対応の検査)
 結果の解釈
 
3. Krimskyプリズム試験
 原理
  検査の特徴
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  検査の流れ/検査のコツ
 結果の解釈
  記載例
 ・Krimskyプリズム試験の歴史―固視眼・斜視眼のどちらにプリズムを置くか?―
 
4. 遮閉試験
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  検査前の準備/遮閉試験/遮閉-遮閉除去試験 /交代遮閉試験
 結果の解釈
 
5. プリズム遮閉試験
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  検査前の準備 /単眼プリズム遮閉試験/交代プリズム遮閉試験/同時プリズム遮閉試験
 結果の解釈
 ・プリズムの当てかたについて
 
6. +3.00D負荷試験
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
 結果の解釈
  内斜視 /間欠性外斜視
 ・AC/A比の測定方法
 
7. Monocular occlusion test(パッチテスト)
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
 結果の解釈
 
8. 回旋偏位の測定
 Maddox double rod
  原理 /準備する道具・使用する機器/検査の進めかた/結果の解釈
 大型弱視鏡
  原理/準備する道具・使用する機器/検査の進めかた/結果の解釈
 Cyclophorometer(サイクロホロメーター)
  原理 /準備する道具・使用する機器 /検査の進めかた/結果の解釈 /有効な利用例
 
Chapter 2 両眼視機能検査
1. Bagolini striated glasses test
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
 結果の解釈
  網膜上と重複眼で考えた線条の見えかた/網膜対応別の線条の見えかたの考えかた
 
2. Prism adaptation test
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  実施の注意点 /検査の順序/検査の実際
 結果の解釈(症例提示)
  内斜視 /外斜視
 
3. 大型弱視鏡検査
 原理
  検査目的 /検査対象
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  検査を始める前に/検査の実際
 結果の解釈
  記載例 /大型弱視鏡検査でわかる網膜対応
 ・同時視と自覚的斜視角の違い
 
4. Diplopia test
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
 結果の解釈
  網膜正常対応/網膜対応異常/抑制
 
5. Worth4灯検査
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  検査の準備 /検査の実際
 結果の解釈
  被検者の見えかた/判定/欠点
 ベレンス3色テスト
 
6. 残像試験
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
 結果の解釈
  斜視なし(中心固視),網膜正常対応 /左眼外斜視(中心固視),網膜異常対応/左眼内斜視(中心固視),網膜異常対応/右眼内斜視(偏心固視),網膜正常対応/右眼内斜視(偏心固視),網膜異常対応/片眼の抑制,網膜対応欠如
 
7. 残像ひきとり試験
 原理
 準備する道具・使用する機器
 検査の進めかた
  見えかたを引き出すコツ
 結果の解釈
  症例提示
 
Chapter 3 網膜対応異常のケーススタディ
 1. 網膜異常対応① 49歳 女性
 2. 網膜異常対応② 20歳 男性
 3. 網膜異常対応③ 16歳 男子
 4. 抑制① 7歳1ヵ月 男児
 5. 抑制② 9歳 女児
 6. 網膜対応欠如① 33歳 女性
 7. 網膜対応欠如② 60歳 男性
 8. 網膜二重対応① 34歳 女性
 9. 網膜二重対応② 38歳 女性
 10. 術前にフレネル膜プリズムを装用して網膜対応を確認した症例① 30歳 女性
 11. 術前にフレネル膜プリズムを装用して網膜対応を確認した症例② 31歳 男性
 12. 術後に網膜対応が変化した症例① 20歳 女性
 13. 術後に網膜対応が変化した症例② 42歳 女性
 14. 網膜対応の型分類が困難な症例① 40歳 男性
 15. 網膜対応の型分類が困難な症例② 6歳1ヵ月 男児
 16. 術前に抑制除去訓練を行った症例 10歳 女児
 
コラム 
 間欠性外斜視における 視能訓練を理解するために
  ①視能訓練の適応?/②生理的複視/③Bagolini red filter ladder/④輻湊近点距離/⑤プリズム融像幅/⑥Flashing method
 微小斜視の網膜対応と検査の注意点
  ①微小斜視とは/②検査の注意点/③固視状態と網膜対応
 
付録
1.斜視診療の問診のポイント
 Ⅰ.主訴
 Ⅱ.既往歴・家族歴
 Ⅲ.その他の問診時のコツ
2.斜視の術前検査と手術説明
 Ⅰ.術前検査を行う前に確認すること
 Ⅱ.術前検査
 Ⅲ.術前検査後から診察・手術説明開始まで
 Ⅳ.診察
 Ⅴ.手術説明
3.斜視診療や両眼視機能検査に必須の用語とその解説
 Ⅰ.網膜対応に関連する用語
 Ⅱ.固視状態に関連する用語
 Ⅲ.感覚面(両眼視・複視・抑制)に関連する用語
 Ⅳ.眼球運動に関連する用語
 Ⅴ.むき方向によるむき眼位と斜視の分類
 Ⅵ.眼位に関連する用語
 Ⅶ.大型弱視鏡に関連する用語
 Ⅷ.弱視に関連する用語
 Ⅸ.偽斜視,特殊な斜視に関連する用語
 Ⅹ.頭位異常に関連する用語