先輩医師たちの考えや診療で大事にしていることが本音で語られた，精神医学の「読む見学」

「先生はなぜ精神科医になったのですか？」「精神科ではどんなことをしますか？」教科書では学べない，精神科医の楽しさや大変さ，診療の時の心持ちや姿勢を知り，精神科医への道を歩むのか別の道を選ぶのか，自身のなぜ？に答えを見つけるための1冊．入局する医局選びのポイントや開業医，大学病院，精神科専門病院，児童施設など卒後の様々なキャリアなど他にない情報が満載！

【目 次】
第1章　精神科医キャリアとプロフェッショナリズム
　1．精神科医としてのプロフェッショナリズムとは何か？
　2．精神科医になってよかった？
　3．精神科医になる人の気が知れないね
　4．精神科医になった経緯(1)：Knows nothing， does nothing
　5．精神科医になった経緯(2)：私は他学部を卒業して精神科医になりました
　6．私は精神科医にならなくてよかった(1)
　7．私は精神科医にならなくてよかった(2)
　8．こんな精神科医になってほしい
　9．こんな精神科医であってほしい(1)
　10．こんな精神科医であってほしい(2)

第2章　精神科医のこころ
　1．精神科医の楽しさ，大変さ・困難さ
　2．「らしさ」の覚知：精神科医は，何を感じ，考えるのか
　3．総合病院精神科が果たせる診療以外の役割
　4．処方するときの心構え

第3章　精神療法とは何か？
　1．精神療法の基本：ケース・フォーミュレーション
　2．支持的精神療法
　3．認知行動療法（CBT）
　4．対人関係療法（IPT）
　5．曝露反応妨害（ERP）
　6．アクセプタンス&コミットメント・セラピー（ACT）
　7．家族療法（FBT）
　8．EMDR（眼球運動による脱感作と再処理法）

第4章　診療のコツ・面接するときの心構え
　1．面接，コミュニケーションはなぜ重要か？
　2．児童を診るときのコツ
　3．高齢者を診るときのコツ
　4．女性を診るときのコツ
　5．大人の発達障害を診るときのコツ
　6．精神科コンサルテーション（身体疾患を有する患者を診るとき）のコツ
　7．家族への配慮の大切さ
　8．入院治療を検討するにあたって
　9．10分の外来診療をもっとも効果的にするための私の工夫(1)
　10．10分の外来診療をもっとも効果的にするための私の工夫(2)
　11．薬物療法はまず基本をおさえる
　12．チームアプローチの難しさ　多職種との関わり方
　13．2.5人称の臨床

第5章　精神科EBMのすすめ
　1．精神科エビデンスの賢いコンシューマーになるために
　2．精神病理学のすすめ
　3．研究をすることと大学院進学のすすめ
　4．製薬会社の薬剤プロモーションを批判的に理解する力を養う
　5．文献検索の方法
　6．文献の批判的吟味

第6章　精神科専攻医のための必須知識
　1．専門医試験に合格するためのコツ
　2．燃え尽きないためのセルフケア
　3．専攻医プログラムを選ぶポイント：置かれた場所では咲けないこともある
　4．入局する際に医局を選ぶ時のポイント

第7章　精神科医のキャリア：実例の紹介
　1．精神科専攻医として
　2．専攻医を終えて：精神科医5年目
　3．大学院生の一日
　4．結婚，出産と仕事の両立

第8章　卒後キャリアのいろいろ
　1．他科から転科して(1)
　2．他科から転科して(2)
　3．大学病院スタッフ
　4．総合病院部長・科長・医長(1)
　5．総合病院部長・科長・医長(2)
　6．緩和ケアチーム（精神腫瘍医）
　7．クリニック開業医
　8．単科精神科病院勤務医
　9．精神保健の行政機関
　10．児童専門施設
　11．心理学部教員
　12．大学保健管理センター
　13．産業医
　14．あえて精神科医として後悔を語る：若い時にこうしておけばよかった
　15．精神科医の未来を予測する：精神科医になることを迷っている人への道しるべ