集中治療の極意を伝授**Gakken/清水 敬樹/ 978-4-05-520050-9/9784055200509**

販売価格
5,280円(税込み)
「重症患者が苦手」な研修医へ
編著
清水 敬樹
出版社
Gakken
分野
 
救命・救急医学

数量

販売期間
2023/07/04~
商品コード
9784055200509
発行 2023年7月
判型:A5判 436頁
ISBN 978-4-05-520050-9

編:
清水 敬樹(東京都立多摩総合医療センター 救命救急センター 部長/センター長)
文屋 尚史(札幌医科大学医学部救急医学講座 助教)
鑑別のポイント,手技のコツ,患者やスタッフと信頼関係を築くための秘訣などをエキスパートが伝授します!
鑑別できる,診断できる,手技・対応もわかる・・・集中治療に携わるスタッフへ贈る,すべてが詰まった1冊です!

【目 次】
第1章 基本のき
 1.ICUで押さえるべき質
    受け入れ患者数 1500,常に満床!エリート指導医に配属された初期研修医が受けた,強烈な洗礼
 2.身体所見
    指導医の思い:「簡単なことなのに,研修医はほとんどしてくれない」身体診察中,研修医が患者にしてほしかったこと
 3.急変対応
    できる指導医が告白した,22 年前の非常事態
 4.感染症
    抗菌薬を投与したけど,発熱が….治療失敗?薬のせい?
 5.輸液
   「体液の分布ってよくわからない><」立てたはずの計画が予想外の結末に
 6.輸血
    あわや大惨事!!曖昧な輸血の理解がまねいた,輸血直前に発覚した研修医のニアミス行動
 7.モニターの見方
    劣等感でつらい「じつはモニターの見方がよくわからない」できる同期が集まる病院に入局した研修医の本音
 8.鎮痛・鎮静
    とりあえず使い慣れているミダゾラムを選んでいたら指導医から「“ とりあえず ” ではじめるな!」と怒られた
 9.せん妄対策
    「昼は△△(薬),夜は○○(薬)…」.強めの薬を処方する,26 歳研修医の心配ごと
 10.人工呼吸器の使い方
    ついに名医に昇格…!26 歳研修医が,患者・家族・メディカルスタッフの信頼をつかんだ秘策とは?
 11.栄養管理
    「もう残り 1 年もないんだよ !?」残りの研修生活に焦る初期研修医が,たどり着いた栄養管理の知識とは
 12.早期リハビリテーション
   「ICU 入室後 3 日までにベッド上で筋肉をほぐして,5 日までにベッド上端座位…」リハの計画が無残にも打ち砕かれた

第2章 代表的疾患
 1.ショック
    年明けの夜に悲劇が….当直中に患者がショックを起こし,自分がパニックになりそう
 2.敗血症
    基準がたくさんあるけど,まずは何をすれば良いの…?
 3.重症肺炎
    抗菌薬投与 3 日後も良くない…次の一手は?
 4.急性心筋梗塞
    ER での評価と治療は 30 分以内で!
 5.心不全
    呼吸困難,動悸,胸部圧迫感,胸痛,失神など… 訴えがたくさん…何を優先させれば良いの?
 6.不整脈
    モニターの音がピピピ これを聞くと頭が真っ白になる.順序立てて考える思考回路とは??
 7.急性大動脈解離
    左上下肢麻痺で脳梗塞かと思っていたら…
 8.肺血栓塞栓症
    「さっきまで患者さんと話ができていたのに…」まさか自分の担当患者が PTE になるなんて
 9.DIC
    え? これって DIC ? 類似疾患とくらべよう!
 10.腎不全
    「漠然とした輸液や利尿薬」を脱する方法を知りたい!
 11.自己心拍再開後の管理
    「自己心拍再開」でも血圧が安定しない
 12.高カリウム血症
    カリウムが上昇しているけど何で?
 13.体温異常(熱中症)
    まずどこから冷やせば良いの…?
 14.体温異常(低体温症)
    どうやって温めれば良いの?? ~外と中,両方から攻めて温めよう!~
 15.薬物中毒
    治療の成否は「全身管理」で決まり! その方法は?
 16.膵炎
    「手持ちの胃薬が効かない」 研修医を迷わせた,患者の言葉
 17.肝不全
    この患者,画像より症状が重い気がする… タイムラグってあるの?
 18.脳卒中
    寒~い日にはとくに備えておきたい脳卒中の診断と治療のポイント
 19.重症熱傷
    「こんな輸液量じゃ,効果を全く感じない!」研修医が匙を投げたくなった,輸液計画
 20.けいれん重積
   「治ったと思ったらまた!」人を集め,落ち着いて対応しよう
 21.血糖異常
    健康な人というベール:糖尿病歴がない患者が….生来健康な男性が,ICU 入室を機に血糖値が上昇している
 22.多臓器不全
    原疾患だけをみてはいないかい??

第3章 合併症の予防策と発症時の戦略
 1.VAP
    月の医療コスト削減にもつながった “ めざせノー VAP 人工呼吸 ” の方法とは?
 2.無気肺
    「他に原因が見つからなかったの…」右肺のカゲを見抜けなかった,研修医の後悔
 3.人工呼吸器離脱困難
    ?恐怖の経験:研修医がひとりで行った人工呼吸器離脱とその結末
 4.心房細動
    わざわざする価値あり! とっておきの「予防法」3 選
 5.たこつぼ症候群
   「急性心筋梗塞…?」心電図変化が突如現れた患者の管理に難渋
 6.腹部コンパートメント症候群
    外傷・熱傷:「お腹がパンパンで,乏尿…手術すべき?」
 7.肝機能障害
    肝機能検査をしよう!「原疾患に効く薬を投与したら…肝臓が…」とならないために
 8.HIT
    疑ったら検査結果が出る前に治療を開始するのもあり?! ヘパリンが曝露されていなくても発症を予測しよう!
 9.ICU-AW
    「リハビリは一般病棟に戻ってから!」と考えていた研修医の誤算
 10.カテーテル関連血流感染症
    「観察なくして診断なし!」 カテーテル刺入部の状態を見逃さない!
 11.カテーテル関連尿路感染症
    名医の必策?!最大の予防策は?!

Column 極限環境での医療
 1.病院前搬送
 2.ドクターヘリ
 3.南極での医療
 4.日本 ECMO net と COVID-19 パンデミック
 5.カンボジアでの医療

付録 ICU での手技
 1.ECMO
    ECMO は究極のチーム医療によって初めて成り立つ高度医療である
 2.挿管
   「条件はいいと思ったのに…」抜管後,再挿管ができない患者の特徴とは
 3.気道確保
 4.吸着療法
    吸着療法とは(適応・施行方法)