ICUの作業療法**協同医書出版社/藤本 侑大/978-4-7639-2150-5/9784763921505**

販売価格
4,180円(税込み)
超急性期から始める活動・参加へのアプローチ
編著
藤本 侑大
出版社
協同医書出版社
分野
 
リハビリテーション技術

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販売期間
2023/07/10~
商品コード
9784763921505
発行 2023年7月
判型:B5判 212頁
ISBN 978-4-7639-2150-5
集中治療室(ICU)での早期リハビリテーションにおいて作業療法士は何を考え、どのように実践していくのか。

ICUでの早期リハビリテーションは、多職種によるチームアプローチが必須です。
ICUで働く作業療法士には、身体および精神機能障害の評価に加え、ICU入室患者の生活を見据えた取り組みが求められています。

本書では、ICUの作業療法について、ICUにおけるリハビリテーションの基礎知識からICUの作業療法概論・診療報酬をはじめ、ICU入室患者の活動と参加につながる作業療法アプローチを実践するためにおさえておきたいICU入室前・入室中・退室後の作業療法士の取り組みについて、ICUにおける禁忌や中止基準も含め詳細に解説し、ICU作業療法の実際として、「脳血管・神経」「呼吸器」「循環器」「運動器」「その他(周術期、急変・病態悪化)」の領域について実践内容をまとめました。

急性期病院で働きはじめた作業療法士にとって最適の書であるとともに、急性期の作業療法を理解するための書として、多様な領域の作業療法士に役立つ一冊です。

【目 次】
略語一覧
 
第1章 ICUの作業療法実践前の基礎知識
 1.知っておきたいリハビリテーション医療関連知識
   1)ICUとは
   2)ICUの施設概要
   3)ICUの環境で患者に起こる心身機能の影響
   4)ICUにおける早期リハビリテーション治療
 2.ICUの作業療法概論
   1)はじまりと変遷
   2)国内外の作業療法の実施状況
   3)作業療法の適応と対象
   4)作業療法士の役割と実践内容
   5)リスク管理
   6)作業療法の有用性
 3.ICUの作業療法に関連する診療報酬
   1)ICUに関連する診療報酬
   2)疾患別リハビリテーション料
   3)早期リハビリテーション加算
   4)早期離床・リハビリテーション加算
   5)まとめ
 TOPICS ICUの作業療法実践のためのスキルアップ資格
 
第2章 ICUの作業療法実践
 1.ICUに行く前に
  1 カルテからの情報収集のポイント
   1)カルテからの情報収集の意義
   2)カルテからの情報収集
   3)おわりに
  2 安全管理(開始・中止基準とリスク管理)
   1)ICUにおける安全管理の意義
   2)ICUにおける作業療法の安全管理
   3)ICUの作業療法における安全管理の実践
   4)おわりに
 2.ICU入室中の作業療法実践
  1 作業療法士の視点での評価と目標設定
   1)集中治療領域における作業療法評価と目標設定の意義
   2)作業療法評価
   3)ICUの作業療法における目標設定
   4)おわりに
  2 認知・精神心理面の評価とアプローチ
   1)ICUにおけるパラダイムシフトと作業療法士の役割
   2)ICU患者の認知・精神心理面の問題
   3)認知・精神心理面の作業療法評価
   4)認知・精神心理面への作業療法アプローチ
   5)認知・精神心理面から活動・参加の拡大につなげる作業療法実践
   6)おわりに
  3 身体機能面の評価とアプローチ
   1)活動と参加を育むための身体機能に対する作業療法をICUから始める意義
   2)ICU患者の身体機能面の問題
   3)身体機能面の作業療法評価
   4)身体機能面への作業療法アプローチ
   5)和歌山県立医科大学附属病院のICUにおける作業療法の取り組み
   6)おわりに
  4 ADL・IADL 面の評価とアプローチ
   1)活動と参加を育むためにADL・IADLへの作業療法をICUから始める意義
   2)ICU患者のADL・IADL面の問題
   3)ADL・IADL面の作業療法評価
   4)ADL・IADL面への作業療法アプローチ
   5)おわりに
  5 作業療法の効果判定(評価指標と効果)
   1)救急・集中治療領域の作業療法実践の現状
   2)ICUの早期リハビリテーション・作業療法で用いる評価指標
   3)各種評価指標と作業療法報告
   4)ICUの作業療法アプローチの効果判定
   5)作業療法の可能性
   6)おわりに
  6 ICUの作業療法実践のための多職種連携
   1)ICUにおける多職種連携の意義
   2)多職種連携のあり方
   3)多職種連携を促進するために
   4)ICUにおける作業療法を多職種と共有するために
   5)おわりに
 3.ICU退室後の作業療法
   1)作業療法実践を継続するためのポイント
   2)ICU退室後の目標設定
   3)集中治療後症候群(PICS、PICS-F)の理解と対応
   4)早期リハビリテーション治療を継続するために
   5)ICU退室後の作業療法を継続から発展へ
   6)地域生活へつなげるために
   7)おわりに
 TOPICS ICUの作業療法─体制づくりのポイント─
 
第3章 ICUの作業療法の実際
 1.脳血管・神経領域(SCUを含む)
   1)概要
   2)ICUの作業療法
   3)ICU退室後の作業療法
   4)作業療法の有用性と有効性
   5)事例提示
 2.呼吸器領域(人工呼吸器管理患者など)
   1)概要
   2)ICUの作業療法
   3)ICU退室後の作業療法
   4)作業療法の有用性と有効性
   5)事例提示(急性期の頸髄損傷患者に対する作業療法)
 3.循環器領域(CCUを含む)
   1)概要
   2)ICUまたはCCUの作業療法
   3)ICUまたはCCU退室後の作業療法
   4)作業療法の有用性と有効性
   5)事例提示
 4.運動器領域(救急医療・重症整形外科外傷など)
   1)概要
   2)ICU(救命救急センター・救急病棟)の作業療法
   3)ICU(救命救急センター・救急病棟)退室後の作業療法
   4)作業療法の有用性と有効性
   5)事例提示
 5.その他(周術期、急変・病態悪化など)
   1)概要
   2)ICUの作業療法
   3)ICU退室後の作業療法
   4)作業療法の有用性と有効性
   5)事例提示
 TOPICS 臨床経験を学会・論文で発表しよう
 
第4章 ICUにおける多職種の役割と作業療法士に期待すること
 1.医師の立場から─ICUで協働する作業療法士へ─
   1)ICUにおけるリハビリテーションの現状
   2)ICUにおける医師の役割
   3)ICUの作業療法に期待すること
 2.看護師の立場から─ICUで協働する作業療法士へ─
   1)ICUにおける看護師の役割
   2)集中治療の先を見据えた日常生活支援
   3)ICUの作業療法に期待すること
 3.理学療法士の立場から─ICUで協働する作業療法士へ─
   1)ICUにおける理学療法士の役割
   2)ICUの作業療法に期待することとは
 4.言語聴覚士の立場から─ICUで協働する作業療法士へ─
   1)ICUにおける言語聴覚士の役割
   2)ICUの作業療法に期待すること
 TOPICS 集中治療領域の作業療法教育