ミニマル発生学**医学書院/岡 敦子/978-4-260-04938-2/9784260049382**

販売価格
3,740円(税込み)
編著
岡 敦子
出版社
医学書院
分野
 
組織学・発生学

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書籍版 販売期間
2023/10/13~
JANコード
9784260049382
商品コード
9784260049382
発行 2023年10月
判型:B5判 168頁
ISBN 978-4-260-04938-2

医学系の人体発生学の入門書、あるいは現代生命科学を知るための教養書として必読!

人体をベースに、胚発生から再生医療への応用まで、発生生物学の『大事な知識』をコンパクトにまとめた。これまで生物学を学んできた学生も学んでこなかった学生も、今後基礎医学を志す学生も臨床医学を志す学生も、すべての読者が楽に読み通せ、かつ役に立つことを目指したミニマルな内容。医学系の人体発生学の入門書として、あるいは現代生命科学を知るための教養書として、必携の1冊!

【目 次】
第1章 序論
1.なぜ発生学を学ぶのか?
1) 発生学のはじまり:前成説と後成説
2) 実験発生学の発展と誘導の発見
3) 分子生物学との融合──分子発生生物学
2.頭の発達した脊椎動物:ヒトの発生学的特徴
1) 進化からみた脊椎動物の発生の特徴
2) 脊椎動物共通の胚の構造:脊索,神経管,神経堤,体節
3) 脊椎動物の陸上への進出で何が起きたか
4) 哺乳類の発生の特徴
5) 霊長類の脳の発達
6) 進化発生生物学(Evo-Devo)

第2章 配偶子形成
1.有性生殖が生み出す遺伝的多様性
1) 減数分裂の特徴と意義
2) 生殖細胞はいつ体細胞と分かれるか?
2.卵子形成
1) 減数分裂の停止と再開
2) 卵胞の発達
3.精子形成
1) 精祖細胞の細胞分裂と減数分裂
2) 精子完成
3) 精子形成を支える体細胞
4.性の決定と分化
1) SRY遺伝子
2) 生殖器系の発生

第3章 受精から着床まで
1.受精
1) 受精の過程
2) 受精の種特異性
3) 多精子受精の防止
2.卵割
1) 卵割という特別な体細胞分裂
2) コンパクション
3.胚盤胞の形成
1) 発生運命の異なる2)つの細胞群
2) 調節的発生
4.着床
1) 子宮内膜の周期的変化
2) 卵巣の周期的変化との関連
3) 着床した場合

第4章 原腸形成と神経管の形成
1.原腸形成前:二層性胚盤の形成
2.原腸形成
1) 原腸形成の発生学的意義
2) ヒトの原腸形成の過程
3.神経管と神経堤の形成
1) 神経管の形成過程
2) 神経堤の形成と細胞移動
4.原腸形成と神経誘導のしくみ
1) 脊椎動物の誘導のしくみ:中胚葉誘導因子と神経誘導因子
2) オーガナイザーはヒトにも存在する
5.原腸形成後:ボディプランの確立
1) 中胚葉の発生と体節形成
2) 胚子の折り畳みと原始腸管の形成
3) 脊椎動物固有のボディプラン
6.発生にかかわるシグナル伝達経路
1) 傍分泌(パラクリン)
2) 接触分泌(ジャクスタクリン)

第5章 器官形成
1.各器官共通の形づくりのしくみ
1) 3つの体軸
2) 組織間の相互作用(誘導)
2.外胚葉由来の組織・器官の発生
1) 中枢神経系の発生
2) 視覚器(眼)の形成
3.中胚葉由来の組織・器官の発生
1) 体節の分化
2) 泌尿器系の発生
3) 循環器系の発生
4) 体肢の形成
4.内胚葉由来の組織・器官の発生
1) 消化器系の発生
2) 肝臓の形成
3) 膵臓の形成
4) 呼吸器系の発生
5) 咽頭のう(鰓のう)の分化

第6章 胎児期と胎膜
1.胎児期
1) 胎児の成長
2) 出産時
3) 胎児の成長を促す因子
2.胎盤の形成と働き
1) 絨毛膜以外の胎膜
2) 胎盤の形成と構造
3) 多胎の場合の胎盤と羊膜
4) 成熟した胎盤の機能
5) 分娩
3.出生前診断
1) 超音波検査──ultrasonography
2) 母体血清マーカー検査──maternal serum screening test
3) 羊水穿刺──amniocentesis
4) 絨毛生検──chorionic villus sampling(CVS)

第7章 臨床への応用
1.先天異常の要因
1) 遺伝的要因
2) 環境要因
2.発生を起源とする出生後の疾患
1) がん
2) その他の疾患
3) エピジェネティクス
3.再生医療
1) 幹細胞
2) 細胞の分化