栄養科学イラストレイテッド 微生物学 改訂第2版**羊土社/大橋 典男/978-4-7581-1373-1/9784758113731**
発行 2023年12月
判型:B5判 256頁
ISBN 978-4-7581-1373-1
“管理栄養士に必要な”微生物の知識を網羅したテキストが,図・画像を多数追加して改訂!生物学の基礎をはじめ,食中毒や発酵食品に関わる微生物を手厚く解説.免疫やアレルギーの内容も盛り込んだ充実の内容です.
【目 次】
第1章 微生物学の概論
1.微生物とは
A 生物の分類
B 真核生物と原核生物
C 微生物の生物界における位置づけ
2.微生物学の歴史
A 微生物学のはじまり
B 現代微生物学までの道
3.微生物の特徴
A 細菌
B ウイルス
C 原虫
D 蠕虫
E 真菌
F プリオン
4.微生物と感染症
A 感染成立の過程
B 感染の種類
C 敗血症,菌血症,ウイルス血症
D 感染源の種類
E 感染経路の種類
F 感染症の微生物学的検査法
5.感染症に関する法律と対策
A 日本における感染症の現状とその対策
B 感染症を制御するための法律
C 感染症の予防法
6.遺伝子の突然変異と水平伝達
A 形質転換
B 形質導入
C 接合伝達
D 遺伝子組換え実験と遺伝子組換え生物
E 突然変異を利用した変異原物質のスクリーニング法
微生物と健康 「ビール酵母を肥料に」
第2章 微生物の制御
1.微生物の制御とは
A 基本的な考え方
B 微生物の増殖・死滅・制御
C 制御方法の種類
2.微生物の増殖条件
A 栄養素
B 水分・塩濃度・糖濃度・浸透圧
C pH
D 温度
E 酸素要求性
3.食品の腐敗と発酵
A 食品の腐敗と変敗
B 発酵
4.滅菌・消毒
A 殺菌,静菌,除菌の違い
B 滅菌
C 消毒
D 手洗い・手指の消毒
5.食品の保存
A 加熱保存法
B 低温保存法
C 食品添加物
D その他
E HACCP
微生物と健康 「ノロウイルスの感染から身を守る方法-汚物の適切な処理-」
第3章 微生物の活用
1.アルコール飲料
A アルコール発酵とアルコール飲料
B 清酒
C ワイン
D ビール
E ウイスキー
F 焼酎
2.発酵調味料
A みそ
B しょうゆ
C 食酢
D みりん
E うま味調味料
F 魚醤
3.微生物利用食品
A 漬物
B パン
C ヨーグルト
D チーズ
E その他
4.微生物によるその他の物質生産と利用
A アミノ酸・核酸関連物質・有機酸
B 高度不飽和脂肪酸
C 微生物生産酵素
D 抗寄生虫抗生物質
E 乳酸産生菌を利用した化粧品
微生物と健康 「ヨーグルトに含まれるビフィズス菌と乳酸菌の役割とは?」
第4章 病原微生物と感染症
§1 細菌と感染症
1.グラム陽性菌
A グラム陽性球菌
B グラム陽性芽胞形成桿菌
C グラム陽性芽胞非形成桿菌
2.グラム陰性菌
A グラム陰性球菌
B グラム陰性通性嫌気性桿菌:腸内細菌科
C グラム陰性通性嫌気性桿菌:ビブリオ科
D グラム陰性通性嫌気性桿菌:その他
E グラム陰性好気性桿菌
F グラム陰性偏性嫌気性桿菌
G グラム陰性らせん菌
H スピロヘータ
3.マイコプラズマ・リケッチア・クラミジア
A マイコプラズマ(肺炎マイコプラズマ)
B リケッチア
C クラミジア
4.口腔内細菌
A う蝕原因細菌
B 歯周病関連細菌
5.衛生指標菌
A 一般細菌数
B 大腸菌群
C 腸内細菌科菌群
D 腸球菌
§2 ウイルスと感染症
1.RNAウイルス
A カリシウイルス科
B アストロウイルス科
C ピコルナウイルス科
D トガウイルス科
E フラビウイルス科
F コロナウイルス科
G レトロウイルス科
H レオウイルス科
I オルソミクソウイルス科
J パラミクソウイルス科
K ラブドウイルス科
L フィロウイルス科
M ブニヤウイルス科
N アレナウイルス科
2.DNAウイルス
A ポックスウイルス科
B ヘルペスウイルス科
C アデノウイルス科
D パピローマウイルス科
E パルボウイルス科
F ヘパドナウイルス科
3.肝炎ウイルス
A A型肝炎ウイルス
B B型肝炎ウイルス
C C型肝炎ウイルス
D D型肝炎ウイルス
E E型肝炎ウイルス
4.プリオン
A 感染性プリオン病(獲得性プリオン病)
B 孤発性プリオン病
C 遺伝性プリオン病(家族性プリオン病)
§3 原虫・蠕虫・真菌と感染症
1.原虫と感染症
A 胞子虫類
B 鞭毛虫類
C 根足虫類
2.蠕虫と感染症
A 線虫類
B 吸虫類
C 条虫類
3.真菌と感染症
A カンジダ属
B アスペルギルス属
C クリプトコッカス属
D ニューモシスチス属
E スポロトリックス属
F 輸入感染症を起こす真菌
G 皮膚真菌症を起こす真菌
§4 感染症の一覧・治療
1.感染症の種類
A 微生物性食中毒
B その他の消化器感染症
C 呼吸器系感染症
D 中枢神経系感染症
E 泌尿器系・生殖器系感染症
F 皮膚・軟部組織感染症
G 新興・再興感染症
H 人獣共通感染症(動物由来感染症)
2.食品衛生学上重要な感染症と原因微生物
3.感染症の化学療法
A 抗菌薬の種類と治療法
B 抗ウイルス薬の種類と治療法
微生物と健康 「HACCP(ハサップ)」
第5章 免疫とアレルギー
1.免疫とは
A バリアー機構
B 自然免疫
C 獲得免疫
D 免疫応答に関与する細胞群
2.体液性免疫と細胞性免疫
A 抗原
B 抗体
C 補体
D 生体における免疫応答の例
3.生体防御を担う免疫系のネットワーク
A 抗原提示
B リンパ球の活性化
C サイトカイン
D 細胞傷害機構
E 免疫のフィードバック制御
4.アレルギー(過敏症)
A Ⅰ型アレルギー
B Ⅱ型アレルギー(細胞溶解反応)
C Ⅲ型アレルギー(免疫複合体型反応)
D Ⅳ型アレルギー(遅延型アレルギー)
E Ⅴ型アレルギー(受容体傷害反応)
5.食物アレルギーの表示について
A 特定原材料等
B 特定原材料やそれに準ずるものの範囲
C アレルゲンの種類
D 仮性アレルゲン
E 複雑化する食物アレルギー
6.血液型と適合性
A ABO式血液型
B Rh式血液型
7.自己免疫疾患と免疫不全
A 自己免疫疾患
B 免疫不全症候群
8.予防接種
A 生ワクチンと不活化ワクチン
B 定期接種と任意接種
C 血清療法
9.栄養と免疫
A 免疫担当細胞における栄養素代謝
B 栄養素摂取の異常と免疫機能
C 免疫機能に影響する栄養素,食品成分
D 免疫栄養剤
10.運動と免疫
A 運動と免疫機能
B 運動に対する急性免疫応答と運動終了後の変化
C 日常的な運動トレーニングと免疫機能
D 運動による免疫機能低下を抑制する栄養介入
E 運動誘発性アレルギー反応
免疫学からのメッセージ 「食物アレルギー疾病予防」
第6章 腸内細菌叢とプロバイオティクス
1.腸内細菌叢
A 腸内細菌叢
B 善玉菌と悪玉菌
C クロストリジウム・クラスター
D 腸内細菌叢のバランス
2.プロバイオティクス
A プロバイオティクスの定義と特性
B 期待される保健効果
3.プレバイオティクス・シンバイオティクス
A プレバイオティクス
B シンバイオティクス
4.その他の微生物が生み出す有用物質
A バイオジェニックス
B ポストバイオティクス
5.関連する機能性食品
A 機能性ヨーグルト
B サプリメント
C その他の機能性食品
微生物と健康 「透析患者とヨーグルト」
◆ 付表 微生物の学名変更表