ポジショニング学 改訂第2版**中山書店/田中 マキ子/978-4-521-75047-7/9784521750477**
発行 2023年12月
判型:B5判 416頁
ISBN 978-4-521-75047-7
【監 修】
田中 マキ子(山口県立大学)
【編 集】
市岡 滋(埼玉医科大学)
磯貝 善蔵(国立長寿医療研究センター)
前重 伯壮(神戸大学)
栁井 幸恵(綜合病院 山口赤十字病院)
初版(2013年7月)から10年を経て内容刷新。この1冊があればポジショニングのすべてがわかる。改訂第2版では身体を支える技として、スモールチェンジの概念や間接法を新たに加筆。また、褥瘡のある人のポジショニングや認知症などでポジショニングが困難となる例についても取り上げて解説。
【目 次】
はじめに
Chapter 1 ポジショニングとは何か
Chapter 2 ポジショニングおよびその関連事項の歴史的考察
1.体位変換の変遷
2.体圧分散寝具の変遷
3.車椅子クッションの変遷-利用者ニーズからみた発展と課題
4.キネステティクの歴史-その考え方と実践方法の変遷
Chapter 3 ポジショニングの基本となる知識
1.姿勢による身体機能の変化
2.臥位のポジショニングの考え方
3.座位のポジショニングの考え方
4.体圧分散寝具・ポジショニングピロー・車椅子クッションの理解
5.ポジショニングのパラダイム転換:スモールチェンジ,間接法
Chapter 4 ポジショニングの実践方法
1.身体の構造評価と動かし方
2.臥位のポジショニング方法
1)仰臥位のポジショニング
2)仰臥位から背上げ・背下げをする際のポジショニング
3)仰臥位から30 度側臥位にするポジショニング
4)仰臥位から側臥位にするポジショニング
5)腹臥位のポジショニング
6)呼吸を支援するポジショニング
7)食事援助のときのポジショニング
3.座位のポジショニング方法
1)ポジショニングの評価
2)高齢者の座位のポジショニング
3)片麻痺患者の座位のポジショニング
4)スモールチェンジによる座位時のポジショニング
4.褥瘡のある人のポジショニング方法
Chapter 5 手術室における患者のポジショニング
1.手術室ポジショニングの現状と課題
2.手術室ポジショニングの総論・原則
3.手術室のポジショニングに使われる用具・器具
4.ポジショニングの実際
1)仰臥位のポジショニング
2)側臥位のポジショニング
3)腹臥位のポジショニング
4)砕石位のポジショニング
5)座位のポジショニングの考え方
5.小児患者の手術ポジショニング
6.巨大体重患者の手術ポジショニング
7.ロボット手術時のポジショニング
8.手術ポジショニングにおける体圧測定の意義とエビデンス
Chapter 6 症状別ポジショニング
1.臥位のポジショニング
1)やせ・拘縮・浮腫のある患者への側臥位のポジショニング
2)意識障害を伴う廃用症候群の患者のポジショニング
3)集中ケア患者への下肢屈曲位のポジショニング
4)筋緊張による下肢の屈曲がある患者のポジショニング
5)高度肥満の患者への臥位のポジショニング
6)呼吸管理の必要な肺炎患者へのポジショニング
7)体位制限を強いられた痙攣を伴う寝たきり患者のポジショニング
8)拘縮のある患者への仰臥位のポジショニング
9)拘縮がある患者へのさらなる拘縮進行予防を目的としたポジショニング
10)安全な拘束のためのポジショニング
2.座位のポジショニング
1)円背を呈する患者へのポジショニング
2)股関節屈曲制限を呈する患者のポジショニング
3)脊柱側彎のある患者へのポジショニング
4)姿勢反射障害(意識障害含む)を呈する患者へのポジショニング
3.ポジショニングの困難要因
1)認知症
2)パーキンソン病
3)せん妄
Chapter 7 在宅における患者のポジショニング
1.在宅におけるポジショニングの課題
2.在宅でのポジショニングの実際
1)人工呼吸器装着者の臥位における褥瘡予防のポジショニング-側臥位を取るとハイプレッシャーになり換気不良となるケース
2)人工呼吸器装着者のこだわりのポジショニング-重度褥瘡が治癒した側臥位が嫌いで体位変換を拒否するALSのケース
3)ALS患者の臥位におけるコミュニケーション・エイド使用時のポジショニング
4)ALS患者の座位における趣味活動時のポジショニング
5)側方に傾斜する患者への座位のポジショニング
6)四肢が拘縮している高齢者への座位のポジショニング
7)脊柱側彎のある患者へのポジショニング
8)腰部に髄膜瘤がある患者へのポジショニング
ポジショニングに関するQ&A
基本編
マネジメント編
手術患者編
付録
付録1 物品一覧
付録2 車椅子体圧データ