現代歯科薬理学 第7版**医歯薬出版/鈴木 邦明/978-4-263-45677-4/9784263456774**
発行 2023年12月
判型:B5判 416頁
ISBN 978-4-263-45677-4
監修:鈴木 邦明
編:戸苅 彰史 / 青木 和広 / 兼松 隆 / 筑波 隆幸 / 八田 光世
歯科薬理学の定本,5年10カ月ぶりに改訂!
・歯科薬理学の定番教科書が改訂で新しくなりました.
・前版から記載内容を見直し,現代の学生に使いやすく.また,関連する章末には国試およびコアカリの内容についての「国試コラム」を新設し,より実践的なテキストとなっています.
【目 次】
薬理学 総論 A.医薬品と薬理作用
1章 薬理作用
I 薬物と医療
II 薬物療法の種類
III 薬理作用の様式
IV 薬理作用の基本形式
V 薬理作用の分類
2章 用量と薬理作用
I 用量-反応関係
II 治療係数
3章 薬物の投与経路・適用法
I 投与経路と投与方法
II 経口投与
III 注射投与
IV その他の投与方法
4章 薬物動態
I 薬物動態
II 薬物の吸収
III 薬物の分布
IV 薬物の代謝
V 薬物の排泄
5章 薬物の効果に影響する諸因子
I 生体側の因子
II 薬物側の因子
III 人の責任分担や心理などに関与する因子
6章 薬物の連用
I 耐性
II 薬物依存
III 薬物の蓄積
7章 薬物の併用・相互作用
I 薬物の併用
II 薬物相互作用
8章 薬物による副作用・有害作用・有害事象
I 副作用と有害作用・有害事象の定義
II 有害作用および有害事象の種類と機序
III 薬物による口腔領域の有害作用
IV 副作用・有害事象への対応
9章 医薬品適用上の注意
I 妊婦に対する薬物投与
II 授乳婦に対する薬物投与
III 小児に対する薬物投与
IV 高齢者に対する薬物投与
V 全身疾患を有する患者への薬物投与
10章 ゲノム薬理学と医療ビッグデータの活用
I ゲノム薬理学とは
II iPS細胞を用いた創薬
III がんゲノム医療
IV AI創薬
V 個人情報
11章 臨床薬理学
I 医薬品の開発
II 臨床薬物動態学
III 個別化医療および治療薬物モニタリング
IV 医薬品の適用と処方箋
V 医薬品・医療機器の安全対策
12章 薬物と法律
I 医薬品医療機器等法
II 日本薬局方
III 医薬品の種類
IV 医薬品の管理および法規
V 医薬品の保管
13章 薬理作用の機序
I 薬物受容体とリガンド
II 受容体を介する薬理作用
III 受容体を介さない薬理作用
薬理学 総論 B.薬理作用の機序と生理活性物質
14章 神経伝達物質とオータコイド
I 神経伝達物質
II オータコイド
III サイトカイン
IV 成長因子
15章 ホルモンと関連薬
I ホルモン
II 各種ホルモンの機能亢進症・低下症と治療薬
III その他のホルモン
16章 ビタミン
[総論]
[各論]
I 脂溶性ビタミン
II 水溶性ビタミン
薬理学 各論
17章 末梢神経系に作用する薬物
I 末梢神経の分類
II ニューロン間の情報伝達と薬物
III 交感神経に作用する薬物
IV 副交感神経に作用する薬物
V 自律神経節に作用する薬物
VI 運動神経と骨格筋に作用する薬物
18章 局所麻酔薬
I 局所麻酔薬とは
II 痛覚の伝導と局所麻酔薬の作用機構
III 局所麻酔薬
IV 局所麻酔薬の適用法
V 局所麻酔薬の副作用・有害作用
19章 中枢神経系に作用する薬物
I 全身麻酔薬
[総論]
[各論]
II アルコール
III 麻薬性鎮痛薬
[総論]
[各論]
IV 催眠鎮静薬,抗不安薬
[総論]
[各論]
V 抗てんかん薬
VI 向精神薬
VII 中枢興奮薬
VIII Parkinson病治療薬
IX 脳循環代謝改善薬
X 認知症治療薬
20章 循環器に作用する薬物
I 高血圧症治療薬
II 心不全治療薬
III 抗不整脈薬
IV 狭心症治療薬
V 循環器作動薬と歯科臨床
21章 腎臓に作用する薬物
I 腎臓の構造と機能
II 利尿薬
III 利尿薬の注意点
IV 抗利尿薬
22章 呼吸器系に作用する薬物
I 気管支喘息治療薬
II 慢性閉塞性肺疾患治療薬
III 鎮咳薬
IV 去痰薬
V 呼吸促進薬
VI 呼吸器系に作用する薬物と歯科臨床
23章 消化器系に作用する薬物
I 消化性潰瘍治療薬
II 健胃消化薬
III 消化管運動改善薬
IV 鎮痙薬
V 止瀉薬
VI 整腸薬
VII 下剤
VIII 利胆薬
IX 肝庇護薬
X 消化器系に作用する薬物と歯科臨床
24章 血液および造血器に作用する薬物
I 止血薬
II 抗血栓薬
III 貧血に用いられる薬物
IV 血液および造血器に作用する薬物と歯科臨床
25章 免疫機能に影響する薬物
I 免疫とは
II 免疫抑制薬
III 免疫賦活薬
IV アレルギーの治療薬
V 抗リウマチ薬
VI 免疫系に作用する薬物と歯科臨床
26章 抗腫瘍薬
I 腫瘍とその薬物療法
II 化学療法薬,ホルモン療法薬,分子標的治療薬
III 抗腫瘍薬と歯科臨床
27章 代謝性疾患治療薬
I 糖尿病治療薬
II 骨代謝と骨粗鬆症治療薬
III 脂質代謝と脂質異常症治療薬
IV 尿酸代謝と高尿酸血症・痛風治療薬
28章 抗炎症薬
I 炎症の基本概念
II 炎症の経過と炎症性病理変化
III 炎症のケミカルメディエーター
IV ステロイド性抗炎症薬
V 非ステロイド性抗炎症薬
VI 抗炎症薬と歯科臨床
29章 鎮痛薬
I 非ステロイド性抗炎症薬
II 解熱鎮痛薬
III 麻薬性鎮痛薬
IV 片頭痛治療薬
V 神経障害性疼痛治療薬
VI 鎮痛薬と歯科臨床
30章 救急用薬物
I 救急時に使用される薬物
II 歯科治療中に起こる全身的偶発症の治療
31章 抗感染症薬
I 抗感染症薬の基礎的事項,作用機序,耐性獲得機序,副作用
II 主な抗菌薬
III 抗真菌薬
IV 抗ウイルス薬
32章 消毒に用いる薬物
[総論]
I 消毒に用いられる薬物
II 院内感染の防止と消毒
III 消毒薬の用途と特徴
IV 滅菌・消毒の対象となる器具の分類
V 消毒水準分類からみた消毒薬
VI 消毒薬の作用機序
VII 消毒薬の効力の比較
[各論]
I 酸化剤
II ハロゲン系
III アルコール類
IV アルデヒド類
V フェノール類
VI 精油類
VII 第四級アンモニウム塩
VIII クロルヘキシジングルコン酸塩
IX 両性界面活性剤
X その他の消毒薬
XI B型肝炎ウイルスの消毒
XII ヒト免疫不全ウイルスおよび新型コロナウイルスの消毒
XIII 消毒薬と歯科臨床
33章 唾液腺に作用する薬物
I 唾液の生理作用
II 唾液の分泌機構
III 唾液分泌の調節に関与する受容体と細胞内情報伝達
IV 唾液分泌を促進する薬物と口腔乾燥症の治療薬
V 唾液分泌を阻害する薬物
VI 唾液腺に作用する薬物と歯科臨床
34章 口腔内科治療に用いる薬物
I 口腔内科で用いる治療薬
II 代表的な疾患に対する治療法
35章 歯内治療に用いる薬物
I 歯内治療と薬物
II 歯髄鎮痛・鎮静薬
III 象牙質知覚過敏症治療薬
IV 覆髄薬
V 生活断髄薬
VI 根管の化学的清掃薬
VII 根管消毒薬
VIII 根管充填材
36章 歯周治療に用いる薬物
I 歯周病と歯周治療の概要
II 洗口剤と歯磨剤
III 抗菌薬
IV 歯周組織再生に用いられる薬物と材料
37章 齲蝕予防薬
I フッ化物とは
II フッ化物による齲蝕予防
III フッ化物の過剰摂取による影響
38章 和漢薬(漢方薬)
I 漢方とは
II 漢方の特徴
III 生薬および和漢薬の副作用・有害作用
IV 和漢薬と西洋薬との相互作用
V 和漢薬適用上の注意
VI 全身疾患で頻用される和漢薬
VII 歯科保険適用の和漢薬
臨床コラム
薬物と薬剤(製剤)
剤形
生体内生理活性物質による生体機能の多彩な調節
Gタンパク質共役型受容体と平滑筋収縮
アドレナリンの血圧反転
局所麻酔の注意すべき生体反応
アセトアルデヒド代謝能とALDH2の遺伝子多型
歯科診療における静脈内鎮静法
抗てんかん薬と三叉神経痛
パパベリン
イレッサ(R)
薬剤関連顎骨壊死:MRONJ
アスピリンの抗血小板作用とアスピリンジレンマ
症状の重篤化に伴う心停止への対応
チゲサイクリン
口腔カンジダ症
強酸性電解水
速乾性擦式消毒剤
微量有効作用
付表 主な掲載薬物一覧
付表 主な商品名一覧