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もっと病理写真が好きになる いちから知る 病理写真撮影のお作法**金芳堂/二村 聡/978-4-7653-1976-8/9784765319768**

販売価格
9,020円(税込み)
編著
二村 聡(福岡大学筑紫病院 病理部 病理診断科 教授・診療部長)
出版社
金芳堂
分野
 
病理学

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書籍版 販売期間
2024/01/11~
JANコード
9784765319768
商品コード
9784765319768
発行 2024年1月
判型:B5判 204頁
ISBN 978-4-7653-1976-8

病理写真撮影が好きになる! 病理写真に伝わる情報を写し込むための基本的お作法徹底解説。

本書では、基本的な病理写真撮影の技術(テクニック・ハウツー)は当然ながら、美しい病理写真を撮り情報を効果的に伝えるために、写真撮影を行うすべての医療者が知っておくべきお作法(=向き合い方・心得)を解説します。

第1章では、プレゼンテーション技法、スライド作成の変遷などに焦点を当て、病理示説の基礎知識を解説します。第2章では、肉眼写真撮影に関して、構図やライティングなどの基本技術とともにカメラ撮影の基礎知識まで詳しく紹介し、質感の描写や背景色の選択など、見せたい情報を的確に表現する方法について解説します。第3章では、組織写真撮影に焦点を当て、美しいミクロ写真撮影に必要な基礎知識・作法を解説します。

長年、病理診断・病理写真撮影に携わってきた著者による病理写真撮影の「お作法」を是非本書で学び、病理写真撮影作法を身につけましょう。

【目 次】
用語解説
献辞
  
第1章 病理示説の基礎知識
 01 「伝える」ための心得
  Ⅰ 病理医に求められる「伝える能力」
  Ⅱ 「わかりやすい」とはどういうことか
  Ⅲ 病理医が臨床医に提供する情報―文字情報と視覚情報―
  Ⅳ 成功の鍵
  Ⅴ キチンと切り出し、キチンと撮影する
  Ⅵ 「わかりにくい」示説とは
  Ⅶ 示説者に求められるモラル
  
 02 プレゼンテーションの工夫【総論】
  Ⅰ 聴かせるプレゼンテーション
  Ⅱ 35mmスライドからパワーポイントへ
  Ⅲ パワーポイントを使用する際の留意点
  Ⅳ 色に関する基礎知識
  
 03 プレゼンテーションの工夫【剖検編】
  Ⅰ 剖検示説再考
  Ⅱ 剖検示説―呈示方法の変遷―
  Ⅲ パワーポイント・プレゼンテーションによる剖検示説
  Ⅳ スライドの枚数を減らす―足し算ではなく引き算を―
  Ⅴ 剖検示説に用いる肉眼写真
  Ⅵ 剖検示説に用いる組織写真
  
 04 プレゼンテーションの工夫【外科病理編】
  Ⅰ 外科病理示説再考
  Ⅱ スライドの枚数を減らす―何を捨てて、何を選ぶか―
  Ⅲ ドキュメント作成の基本
  Ⅳ 配色の実際
  Ⅴ 写真配置の実際
  
第2章 肉眼写真撮影の基礎知識
 01 肉眼写真の撮影過程【総論】
  Ⅰ 所見を捉え、撮影し、見直す“Plan-Do-Review”
  Ⅱ 肉眼所見を正確に捉える“Plan”
  Ⅲ 迫真性のある肉眼写真を撮る“Do”
  Ⅳ 撮影した写真を見直す“Review”
  Ⅴ おさらい
  
 02 構図の基礎と応用
  Ⅰ いまさら構図、いまこそ構図
  Ⅱ 構図決定とフレーミング
  Ⅲ 見せたいものを真ん中に―日の丸(中央一点)構図―
  Ⅳ 絶対的安定感を漂わせる―三分割構図―
  Ⅴ あえて構図三悪を利用する―四分割構図―
  Ⅵ 構図に正解と完成型はあるのか
  Ⅶ 構図のおさらい
  
 03 ライティングの基礎と応用
  Ⅰ ライティングの目的
  Ⅱ ライティングの基礎知識
  Ⅲ ライティングの実際
  Ⅳ ライティングのおさらい
  
 04 質感を描写する
  Ⅰ 質感描写の意味
  Ⅱ 質感描写のおさらい
  
 05 たかがスケール、されどスケール
  Ⅰ スケールを用いる理由
  Ⅱ スケールが満たすべきいくつかの要件
  Ⅲ スケールの種類とその選択
  Ⅳ スケールの配置場所
  Ⅴ 症例番号シールの添付とその目的
  Ⅵ スケールの汚れはこまめに取り除く
  Ⅶ スケールのおさらい
  
 06 背景板の色を選ぶ
  Ⅰ 背景色再考
  Ⅱ 被写体を引き立てる背景色とその選択
  Ⅲ 背景板の汚れはこまめに取り除く
  Ⅳ 背景色のおさらい
  
 07 ピントを合わせる
  Ⅰ ピントとは何か
  Ⅱ ピント合わせ総論:キーワードは被写界深度
  Ⅲ ピント合わせ各論:立体感や奥行き感を出す
  Ⅳ ピント合わせのおさらい
  
 08 側面像を撮る
  Ⅰ 側面像を撮る理由
  Ⅱ 側面像の撮りかた
  Ⅲ 側面像撮影のおさらい
  
 09 カメラの基本操作の再整理
  Ⅰ 今なぜ用語の再整理なのか
  Ⅱ カメラの基本操作
  Ⅲ シャッター速度
  Ⅳ 絞り
  Ⅴ 露出
  Ⅵ カメラの基本操作のおさらい
  
 10 失敗写真をもう一度
  Ⅰ いまさら失敗写真、いまこそ失敗写真
  Ⅱ 失敗写真とは何か
  Ⅲ まず、基本をおさえる
  Ⅳ うまく撮れない場合の原因と対策
  Ⅴ 「よいマクロ写真」とは
  
第3章 組織写真撮影の基礎知識
 01 組織写真の撮影過程【総論】
  Ⅰ 所見を捉え、撮影し、見直す
  Ⅱ よいお手本となるような組織写真を撮る
  Ⅲ 撮影した組織写真を見直す
  Ⅳ おさらい
  
 02 顕微鏡の取り扱い
  Ⅰ 顕微鏡の設置場所
  Ⅱ 顕微鏡の主要操作部の名称
  Ⅲ 組織写真撮影前にすべきこと
  Ⅳ 組織写真のフレーミング
  Ⅴ おさらい
  
 03 構図の基礎と応用
  Ⅰ 構図決定の三要素
  Ⅱ 標準的な構図
  Ⅲ おさらい
  
 04 何をどのように見せたいのか
  Ⅰ 何をどのように見せたいのかを決める
  Ⅱ 理想的な写真とは何か
  Ⅲ 適正な倍率を決める
  Ⅳ コンデンサーを使う
  Ⅴ おさらい
  
 05 ピントを合わせる
  Ⅰ ブレの原因
  Ⅱ どこにピントを合わせるのか
  Ⅲ 最終のピント合わせはモニター画面上で行う
  Ⅳ 低倍率視野でのピント合わせは難しい
  Ⅴ おさらい
  
 06 失敗写真をもう一度
  Ⅰ 使い物にならない写真
  Ⅱ 惜しい写真
  Ⅲ 結局のところ、よい写真とは何か
  
コラム
  01 個人情報への配慮
  02 現場百回の真意
  03 「これがいい」と「これでいい」
  04 余白に意味をもたせる
  05 病理医の美意識
  06 構図とメダカ
  07 その写真は病理医なり
  08 格好つけることは、すごく格好悪い
  09 病理医とスケール
  10 黒ハ古キココロ也
  11 ピント合わせは誰のため?
  12 点と線から面へ
  13 基本に返る
  14 「ほどほど」の写真
  15 未完成という名の完成
  
おわりに Epilogue