鉗子分娩のすすめ**メディカ出版/飯田 俊彦/978-4-8404-8482-4/9784840484824**

販売価格
6,930円(税込み)
難産への有効なアプローチ
編著
飯田 俊彦(済生会宇都宮病院 産婦人科主任診療科長)
出版社
メディカ出版
分野
 
周産期医学(新生児学)

数量

販売期間
2024/03/26~
商品コード
9784840484824
発行 2024年3月
判型:B5判 136頁
ISBN 978-4-8404-8482-4

鉗子を牽いて30余年の著者が極意を伝授

本書は鉗子分娩の歴史的な推移や吸引分娩との使い分けのほか、回旋異常のメカニズムや、それに対する鉗子分娩の具体的な手技を、ファントーム模型を使ってわかりやすく解説。産科医が回旋異常を理解し、実際の分娩の場で、胎児の状況や今後の経過・リスクを把握したうえで回旋異常に対処するのに役立つ。

鉗子を牽いて30余年。経験豊富な著者がたどり着いた理論と実践を惜しみなく解説!

鉗子分娩の歴史、分類、特徴、鉗子分娩が可能な条件と牽引理論、鉗子分娩の具体的な手技などをファントーム模型を用いてわかりやすく解説。
イラスト、写真、そしてWEB動画で実際がイメージができ、胎児の状況や今後の経過・リスクを把握したうえで回旋異常に対処する方法が理解できる!

【目 次】
・はじめに
  
第1章 鉗子分娩の歴史-分娩鉗子の発明とその臨床的意義-
 1.チェンバレン家による発明
 2.わが国への紹介-シーボルトからその娘イネへ-
  
第2章 鉗子分娩の分類
 1.分娩鉗子の種類
  1)一般型鉗子
  2)特殊型鉗子
  3)鉗子分娩の本質とは
 2.児頭下降度による鉗子分娩の分類
  1) 鉗子分娩におけるステーションの意義
  2) 分娩鉗子の分類
  3) ネーゲレ鉗子とキーラン鉗子の特徴とその適用
  
第3章 鉗子分娩の特徴-吸引分娩、クリステレル胎児圧出法との比較-
 1.吸引分娩と鉗子分娩の長所・短所とその使い分け
  1) 吸引分娩の限界
  2) 吸引分娩と鉗子分娩の機能の違い
  3) 吸引分娩と鉗子分娩の合併症
 2.クリステレル胎児圧出法の問題点
  
第4章 鉗子分娩が可能な条件と牽引理論
 1.前方後頭位における鉗子の装着-骨盤装着とは? 児頭装着とは?-
  1)骨盤装着
  2)児頭装着
  3)児頭骨盤装着
 2.児頭下降度の表記
 3.分娩鉗子の牽引における適正な児頭下降度
 4.鉗子分娩の牽引理論-分娩鉗子の力学的メカニズム-
  1) 反屈位の矯正
  2) 不正軸進入の矯正
  3) 第2回旋異常の矯正(矢状縫合の傾斜角が45°以下のとき)
  4) てこの原理による牽引抵抗の減弱化
  5) 分娩の3要素と産道抵抗と摩擦力
  
第5章 鉗子分娩の準備
 1.鉗子分娩を回避できるDial Phone Techniqueとは
 2.牽引実施の可否の評価-試験牽引、クリステレルテストとは-
 3.鉗子分娩と会陰切開
  
第6章 一般的な鉗子分娩の実際
 1.鉗子の挿入
 2.鉗子の接合
 3.鉗子の牽引
 4.鉗子の解除・抜去
  
第7章 特殊な鉗子分娩
 1.傾斜した前方後頭位に対する鉗子分娩-矢状縫合の傾斜角が45°を超えるとき-
 2.低在横定位に対する鉗子分娩
 3.後方後頭位に対する鉗子分娩
  1) 後方後頭位のままの娩出
  2) 後方後頭位に対するスカンゾーニ手技
  
第8章 鉗子分娩の関連行為
 1.鉗子分娩後に必用な関連手技
  1) 胎盤娩出手技?ブラント・アンドリュース法
  2) 止血手技①:子宮双手圧迫法
  3) 止血手技②:子宮内ガーゼ充填手技
 2.重度会陰裂傷の修復-第3度・第4度会陰裂傷の縫合-
 3.鉗子分娩と無痛分娩
 4.鉗子分娩における助産師との協働
  
・おわりに
・WEB動画一覧
・WEB動画の視聴方法