小児超音波検査のみかた、考えかた 改訂2版**中外医学社/市橋 光/978-4-498-14549-8/9784498145498**

販売価格
5,720円(税込み)
編著
市橋 光
出版社
中外医学社
分野
 
小児科学一般

数量

販売期間
2024/04/18~
商品コード
9784498145498
発行 2024年4月
判型:B5判 152頁
ISBN 978-4-498-14549-8

【編 著】
市橋 光(自治医科大学名誉教授 / 茨城福祉医療センター小児科)

【 著 】
野中 航仁(自治医科大学附属さいたま医療センター 小児科)

小児エコーのバイブルが待望の改訂!すべての臓器を1冊で!

低侵襲でどこでもすぐできる超音波検査は小児科でとても役立ちます!
「動く・小さい・見えにくい」と苦手意識を持つあなたも,どこにどう当てて,どのようなことに注意しながら検査を進め,どう診断するかプロセスを知れば絶対にできる.

【目 次】
1.超音波の基礎知識
 I 超音波による画像表示
 II 走査方式(探触子の種類)
  1.リニア走査方式
  2.セクタ走査方式
  3.コンベックス配列方式
 III ドプラ法
 IV 分解能
 V アーチファクト
  1.屈折
  2.多重反射
  3.鏡面反射
  4.減衰が関係するアーチファクト
 VI 機器の操作・設定
  1.Gain(ゲイン)
  2.Depth(深さ)
  3.STC(sensitivity time control),TGC(time gain compensation)
  4.Focus(フォーカス,焦点)
  5.モード設定
  6.オリエンテーションマークと画像の描出方向

2.脳神経エコー
 A 経頭蓋エコー
  I 検査の適応
  II 検査方法
   1.機器の設定
   2.児の体位
   3.断層画面の描出方法と正常像
    1)基準断面
    2)透明中隔腔とベルガ(Verga)腔
    3)大泉門以外のアプローチ
  III 異常エコー所見
   1.占拠性病変
    1)頭蓋内出血
    2)脳腫瘍
   2.輝度異常
    1)脳室周囲白質軟化症
    2)脳梗塞
    3)感染症
   3.脳室の大きさ
   4.形態異常
    1)全前脳胞症
    2)ダンディ・ウォーカー(Dandy-Walker)症候群
    3)キアリ奇形(Chiari malformation)
    4)脳梁欠損
    5)トリソミー(Trisomy)
   5.細菌性髄膜炎の経過観察
 IV 脳血流診断
  B 脊髄エコー
   I 検査の適応
   II 検査方法
    1.機器の設定
    2.児の体位
   III 断層画像の描出方法と正常像
   IV 疾患

3.体表エコー
 I 検査の適応
 II 検査方法
  1.機器の設定
  2.児の体位
  3.断層画像の描出方法
 III 実際のエコー像
  1.頭部
   1)外傷(頭部打撲)
   2)拍動を伴う頭頂部の母斑
   3)頭部腫脹の鑑別
  2.副鼻腔炎
  3.耳介前部から下顎の腫脹(耳下腺)
   1)耳下腺のエコー
   2)耳下腺の腫脹のみ
   3)耳下腺に低エコーが斑状に見える
   4)耳介前部の血管性母斑を伴った耳介前部の腫脹
   5)耳下腺内の内部が不均一な腫瘤
  4.頸部の腫脹
   1)リンパ節
   2)腫脹,発赤,熱感を有する場合
   3)腫脹と疼痛を有する場合
   4)隔壁を有する管腔構造の集合
   5)硬い腫瘤
   6)筋性斜頸
  5.甲状腺
   1)甲状腺のびまん性腫大
   2)甲状腺の萎縮
  6.陰?の腫大
   1)乳児の陰?腫大
   2)急性陰?痛

4.心エコー
 I 検査の適応
 II 検査方法
  1.機器の設定
   1)プローブ(探触子)の選択
   2)フレームレート
  2.児の体位
  3.基準断層画像の描出方法と正常像
   1)胸骨傍アプローチ
   2)心尖部アプローチ
   3)心窩部アプローチ
   4)胸骨上窩アプローチ
  追加 : 血管輪をエコーで否定する(否定することは簡単)
  4.区分診断法の活用
   1)心房位の確認
   2)心室位の確認
   3)大血管の確認
  5.Mモード法による計測
   1)左室収縮の評価
   2)下大静脈径の評価
  6.ドプラによる計測
   1)パルスドプラ
   2)カラードプラ
   3)連続波ドプラと圧較差の推定
 III 先天性心疾患(心臓の構造の異常)
  1.チアノーゼ性心疾患
   1)診断のプロセス
   2)異常像と疾患
  2.非チアノーゼ性心疾患(見逃しやすい疾患が重症疾患)
   1)新生児期に大きな心室中隔がある場合
   2)心室中隔欠損を疑うが,エコーで異常を認めない
   3)心臓内に異常構造物を認める
   4)房室弁の位置の異常
 IV その他
  1.川崎病
  2.収縮能の低下
  3.壁の異常
   1)壁の肥厚
   2)心筋緻密化障害
   3)心臓腫瘍
  4.心膜液貯留
  5.肺高血圧
   1)三尖弁逆流血流速度から右室収縮期圧を推定する
   2)右室流出路血流波形から肺高血圧を推定する
   3)心室中隔,左室の形態から右室圧を推定する

5.腹部エコー
 I 検査の適応
 II 検査方法
  1.機器の設定
  2.児の体位
 III 断層画像の描出方法と正常像
  1.肝臓・胆道系
   1)縦走査
   2)右肋間走査
   3)右肋骨弓下横走査
   4)心窩部横走査
   5)左肋骨弓下横走査
   6)左肋間走査
  2.胆?・胆管
  3.膵臓
  4.腎臓・副腎
  5.脾臓
  6.膀胱
  7.消化管
 IV 疾患
  1.新生児~乳児期の嘔吐
   1)胃食道逆流症
   2)乳児肥厚性幽門狭窄症
   3)腸回転異常症および中腸軸捻転
   4)腸重積症
  2.新生児~乳児の黄疸
   1)新生児肝炎
   2)胆道閉鎖症
   3)先天性胆道拡張症
  3.幼児~学童の腹痛
   1)先天性胆道拡張症
   2)急性虫垂炎
   3)回腸末端炎
   4)腸間膜リンパ節炎
   5)O157腸炎・溶血性尿毒症症候群(HUS)
   6)IgA血管炎
   7)ウイルス性腸炎
   8)尿膜管遺残
   9)卵巣茎捻転
  4.その他
   1)川崎病における胆?水腫
   2)水腎症
   3)FAST(Focused Assessment with Sonography for Trauma)

6.気道・肺エコー
 I 検査の適応
 II 検査方法
  1.機器の設定
  2.児の体位
 III 断層画像の描出方法
 IV 疾患
  1.気胸
  2.肺炎・胸膜炎
  3.間質症候群

7.超音波ガイド
 I 検査の適応
 II 検査方法
  1.機器の設定
  2.児の体位
  3.断層画像の描出方法
 III 超音波ガイド