対談から学ぶCKD診療スタンダード**MEDSi/今井 直彦/978-4-8157-3109-0/9784815731090**

販売価格
3,520円(税込み)
先生、このへんどうでしょう?
編著
今井 直彦
出版社
メディカルサイエンスインターナショナル
分野
 
腎臓

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書籍版 販売期間
2024/07/25~
JANコード
9784815731090
商品コード
9784815731090
発行 2024年7月
判型:四六判 272頁
ISBN 978-4-8157-3109-0

【 著 】
今井 直彦(聖マリアンナ医科大学 腎臓・高血圧内科 准教授/聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院腎臓・高血圧内科 部長)
塚原 知樹(シカゴ大学病院 腎移植内科 フェロー)

非専門医にも 読みやすく わかりやすい

CKD(慢性腎臓病)診療のエッセンスをガイドラインに準拠して取り上げ、非専門医にもわかりやすく読み切れるボリュームでまとめた書。「ある一般内科医むけの研究会に講師として招かれたベテラン腎臓内科医ふたりが、CKD診療のこれまでの変遷、ポイントや悩みどころを、各種ガイドラインを踏まえながらたっぷりと語る」 設定の対話形式で収載。CKD患者を外来で診る内科医をはじめとした医療従事者の標準的な診療の実践に役立つ。

【目 次】
1.CKD診断とその臨床的意義
  CKDを見逃さずに診断しよう
  蛋白尿の定性の限界を知っておこう
  なんで“3カ月”なの?
  eGFRcrだけでなくeGFRcysも測定してみよう
  蛋白尿・アルブミン尿を測定しよう
  CKDの原因の評価はとても大事
  CKDでの腎生検の適応
  CKDの進行をどう評価するのか
  尿蛋白±が2年連続でも紹介に!
  
2.高血圧と心不全
  高血圧はCKDとCVDのダブルリスク因子
  糖尿病と蛋白尿の有無で変わる,血圧管理目標
  糖尿病合併例では130
  80mmHg未満をJust Do It!
  糖尿病非合併例も130
  80mmHg未満を目指してよい
  血圧低下による転倒,骨折はNG!
  収縮期血圧と拡
  張期血圧,メインはどっち?
  蛋白尿がなければ,腎臓内科医はACEI
  ARBを推さない
  ファンタスティック・フォーとCKD
  今はまだ,心保護薬のARNI(アーニー)
  
3.高血圧性腎硬化症と腎動脈狭窄症
  本当に“良性”?:高血圧性腎硬化症
  腎動脈狭窄症
  使いたいのに使えないRAS阻害薬
  
4.糖尿病関連腎臓病
  ざっくりいうと「糖尿病+CKD=DKD」
  微量アルブミン尿=血管傷害のサイン=「微量」ではない!
  利尿薬あれこれ
  DKD+顕性アルブミン尿=HbA1c7.0%未満は目安
  DKDの糖尿病薬その1:メトホルミン+SGLT2阻害薬,その2:GLP-1受容体アゴニスト
  SGLT2阻害薬にも限界とリスクはある
  DKDの集学的治療を支える人財を活かそう
  
5.脂質異常症・高尿酸血症
  CKD患者の高尿酸血症:そもそも,治療は必要なの?
  CKD患者の脂質管理:まずはLDLをしっかり下げよう
  どこまで気にする?中性脂肪
  
6.生活習慣
  患者さんのニーズに応えよう!
  腎臓にもよくない喫煙
  CKDと飲酒:百薬の長か,交絡因子か?
  コーヒーに期待している腎臓内科医
  耳の痛い,口腔衛生の話
  水飲み神話を信じるな!
  腸活は腸のためならず?
  不眠と夜間頻尿から逃げない!
  運動?してください!
  COVID-19とAKIとCKD
  一般的なワクチン?打っていいですよ!
  多職種の“ワンチーム”でCKDにタックル!
  
7.CKDの進展と肥満・メタボリックシンドローム
  CKD患者とメタボリック症候群:elephantintheroom
  GLP-1受容体アゴニスト外来
  すべての道はCKDに通ず?
  
8.栄養
  不可欠な管理栄養士と,推奨される介入
  蛋白制限はほどほどに,栄養士と一緒に
  カリウム摂取も,ほどほどに
  遠い目標,食塩6g
  アシドーシスの食事療法は『推奨できない』から『提案する』へ
  
9.腎性貧血
  それ,本当に腎性貧血ですか?~大腸がんを見逃すこと勿れ~
  鉄の補充を忘れていませんか?
  やみくもに鉄を投与しても無駄
  正常値にしなくてよい腎性貧血治療
  腎性貧血治療の切り札?“HIF-PH”阻害薬
  
10.CKD-MBD(mineral and bone disease)
  リン吸着薬は何のため
  リン吸着薬,たくさんあるけど...?
  カルシウムに拮抗し,石灰化を抑制するマグネシウム
  天然型は日光とサケ,活性型は薬のビタミンD
  CKD-MBDと骨粗鬆症,どちらも大切
  PTH製剤とSERM(サーム)
  活性型ビタミンD
  
11.薬物治療
  治療薬:Now and Then
  球形吸着炭
  炭酸水素ナトリウム
  SGLT2阻害薬は万能薬?
  RAS阻害薬をやめなくていいの?
  注意すべき薬物
  そのPPI,本当に必要ですか?
  用量調節しても安心できない抗ウイルス薬
  CKD患者への鎮痛薬の選択
  副作用のデパート:NSAIDs
  アセトアミノフェンと死語? フェナセチン腎症
  ガバペンチノイド
  オピオイド
  CKDにもあるシックデイルール
  
12.妊娠
  妊娠についてどのように話し合うか
  CKD合併妊娠の胎児への影響はどれくらいか
  “妊娠中毒症”改め,“妊娠高血圧性腎症”
  妊娠高血圧性腎症は内皮細胞の異常
  腎予後について:妊娠するとCKDが平均2.5年進行する?
  近年禁忌が削除された,妊娠中に用いられる降圧薬
  妊娠中の降圧目標は低下傾向にある
  妊娠中に避けるべき
  継続すべき免疫抑制薬
  移植と妊娠について押さえるべき点
  
13.高齢者
  ますます増える高齢者CKD
  人生100年時代のCKD診療
  
14.透析導入
  腎臓内科への紹介:the sooner,the better
  「終わりではなく始まり」の腎代替療法に多職種で備えよう
  CKDのCVDスクリーニング:レナリズムとハーティズムを越えて
  
15.腎移植
  誤解していませんか?腎移植
  腎移植への誤解を解く
  レシピエントになれる人,なれない人
  逃してはいけない移植施設への紹介のタイミング
  腎移植ドナーは“健康エリート”
  この対談を振り返って:ふたたびNow and Then
  
あとがき