ドレーン管理はじめてBOOK**メディカ出版/進士 誠一/978-4-8404-8516-6/9784840485166**
排液の色調・性状がわかる!手技・観察・対応に自信がつく!
発行 2024年8月
判型:B5判 112頁
ISBN 978-4-8404-8516-6
【編 著】
進士 誠一(日本医科大学付属病院 消化器外科)
鈴木 智恵子(日本医科大学付属病院 看護部)
基本・処置が写真とイラストで身につく!
ドレーン管理にかかわる解剖生理や適応、留置部位、排液の色・性状といった基礎知識にはじまり、ドレーンの固定・留置の基本手技など、知っておくべきドレーンの基本を1冊に凝縮。各科の主要な外科手術での観察や対応、患者指導の注意点も充実している。
ドレーン管理に必要な基本知識や処置・手技などを背景・理由、注意点も踏まえて解説した、ドレーン管理にはじめてかかわる看護師の必携書!
ドレーン管理に必要な解剖生理の知識をコンパクトに紹介。
要点がつかめ、スムーズに理解できる!
ドレーンチューブの固定やスキントラブルの予防などにかかわる基本手技を豊富な写真・イラストとともに詳しく解説。
ドレーン管理がよく行われる主な領域ごとに、処置、ケア、患者対応などが自信をもって行えるようになる!
【目 次】
・はじめに
第1章 基本編
1.種類と適応
1)ドレーンは膿・血液・滲出液・消化液などを体外に排出する管のこと
2)臓器別、ドレーンの名称
3)ドレーンの原理とチューブの種類を知ろう
2.管理とケア
1)ドレーン管理の基本を覚えよう
2)ドレーン固定の手技を身につけよう
3)感染予防を確実にするチェックポイント
4)主要ドレーンの排液、正常/異常な色調・性状一覧
5)安心・安全なドレーン管理のために、観察すること
6)皮膚の観察・保護をして、スキントラブルを予防しよう
3.患者対応
1)患者指導のポイント
2)在宅でのドレーン管理に向けた退院指導
3)体動の傾向や日常生活動作を把握して、患者指導を行おう
4)患者指導では身体的苦痛と精神的苦痛にも配慮しよう
第2章 実践編
1.消化器系
1)胃切除術後・胃全摘術後ドレナージ:ウインスロー孔と左横隔膜下へのドレーン留置
2)直腸手術後ドレナージ:排液の便臭は縫合不全の疑い
3)肝切除術後ドレナージ:胆汁瘻や出血を察知しよう
4)膵切除術後ドレナージ:膵液瘻からの出血に注意する
5)胆管ドレナージ:胆汁の量、性状、チューブ挿入部を観察する
6)急性膵炎へのドレナージ:外科的ドレナージから内視鏡的アプローチへ
7)経鼻胃管:胃内容のドレナージと出血のインフォメーション
2.脳神経系
1)脳室ドレナージ、脳槽ドレナージ、腰椎ドレナージ:圧管理は厳重に
2)硬膜下ドレナージ、硬膜外・皮下ドレナージ:オーバードレナージに注意
3.心臓・呼吸器系
1)胸腔ドレナージ:液体や空気を胸腔外に排出する
2)縦隔ドレナージ:術後出血を監視し、余剰な体液を排出する
3)心嚢ドレナージ:100mL/時以上かつ血性、凝血塊の排液に注意
4.腎・泌尿器系
1)経尿道的内視鏡手術後のドレナージ:血腫、腫瘍、結石などで閉塞しないように注意する
2)経尿道的尿管砕石術後のドレナージ:灌流、除圧、治療、同定に対応しよう
3)前立腺全摘除術後のドレナージ:ドレーンよりも先にバルーンカテーテルを抜去しない
4)膀胱全摘除術後のドレナージ:リーク・出血を早期発見し、滲出液を除去
5)腎摘除術・腎部分切除術後のドレナージ:経路で排液量に差が出る
5.乳腺・婦人科系
1)乳がん手術後ドレナージ:術式・範囲によって異なるドレーン管理
2)甲状腺手術後ドレナージ:出血、創部腫脹、乳び漏に気をつけよう
3)内視鏡手術後ドレナージ:術後の再出血、ドレーンの閉塞に注目しよう
6.骨格器系・その他
1)関節手術後の関節腔ドレナージ:清潔操作で管理しよう
2)切開排膿ドレナージ:化膿性膝関節炎は緊急対応