看取り 最期まで「その人である」ことを支える**メディカ出版/川上 嘉明/978-4-8404-8754-2/9784840487542**
発行 2024年11月
判型:B5判 140頁
ISBN 978-4-8404-8754-2
暮らしのなかで高齢者を看取るプロセス
苦痛を与えてまで延命するのではなく、死を自然な過程として捉え、苦しみを取り除き、住み慣れた自宅や施設で看取るための考え方と実践のために何をすべきかを伝える一冊。
【目 次】
・謝辞
・プロローグ
1章 看取りにおける「周死期」と死に向かう「軌跡モデル」
1.死とその前後を含む「周死期」にある高齢者を看取る
2.「周死期」:死に至るまでのいくつかの軌跡モデル
〈“看取り”ドキュメンタリー〉 ケアの専門家は在宅でどのように家族を看取ったか
母を看取る:多くの方々のご支援をいただくなか、末期がんの母を在宅で看取って
2章 生活のなかで、暮らしの続きのなかで看取る
1.看取りは何をめざすのか
2.生活のなかで看取る ――なぜ暮らしの場での看取りがよいのか
3.よい看取りを経験すると理想の看取りが見えてくる
〈“看取り”ドキュメンタリー〉 ケアの専門家は在宅でどのように家族を看取ったか
父を看取る:高齢者福祉に生涯を捧げ「自分らしく人生を生き抜く」ことを教えてくれた父
3章 暮らしのなかでの看取りの実践力を高める
1.施設・居住系サービスで看取る:看取りの体制づくり
2.在宅で看取る:看取るのは家族、私たちはその家族に「伴走」する
3.一人暮らしの高齢者を自宅で看取る
4.死亡診断書の交付:突然死、異状死、死後のケアの実施
5.関係職員のスキルづくり
〈“看取り”ドキュメンタリー〉ケアの専門家はどのようにご利用者を看取るか
特別養護老人ホームでの看取り:私たちは決して見捨てない
4章 「周死期」における看取りのプロセス:看取りは段取り八分
1.高齢者との最初の出会いのときから看取りの準備は始まっている
2.ACP、看取りケアの計画 ――本人にとって大切なことは何か
3.連続的に観察しているケアの視点から「看取りの時期」が見えてくる
4.看取りの“シナリオ”を描く
5.本人、家族が穏やかでいられることを最大限にする
〈“看取り”ドキュメンタリー〉ケアの専門家は在宅でどのように家族を看取ったか
ACPの実施事例:繰り返しACPを行い遂げた在宅ひとり死
5章 鍵をにぎる家族へのケア ――家族の意思決定を支える
1.よい信頼関係が最期とその後まで大切になる
2.コンセンサスベースド・ケア ――本人・家族の意思決定支援
3.家族の後悔を少なくする
4.看取りは最後の仕上げが大切
〈“看取り”ドキュメンタリー〉ケアの専門家はどのようにご利用者を看取るか
ホームホスピスでの看取り:人が生ききる日々に伴走する
6章 「死」を認め、周死期を先読みし、最期まで「その人であること」を支える
1.「死」を認められないから苦しくなる
〈“看取り”ドキュメンタリー〉ケアの専門家は在宅でどのように家族を看取ったか
夫を看取る:夫が望んだ自然死への過程
・エピローグ