最新臨床工学講座 医用システム・制御工学**医歯薬出版/嶋津 秀昭/978-4-263-73466-7/9784263734667**
発行 2025年1月
判型:B5判 148頁
ISBN 978-4-263-73466-7
監修:日本臨床工学技士教育施設協議会
著:嶋津 秀昭 / 堀内 邦雄
講義から国試対策まで幅広く役立つ定番テキストがリニューアル!
●全国の教育施設で用いられている定本テキスト「臨床工学講座」シリーズが,新たに「最新 臨床工学講座」シリーズとしてリニューアル!
●日本臨床工学技士教育施設協議会監修.
●「令和3年版臨床工学技士国家試験出題基準」を網羅.
●「新カリキュラム」「タスク・シフト/シェアに伴う業務拡大」に対応.
●紙面構成を工夫し,見やすい・わかりやすいテキストとして内容を刷新.
【目 次】
『最新臨床工学講座』の刊行にあたって
序
第1章 システムとは何か
1 システムとは
2 システムを考える意義
3 システムの定義
4 システムの種類
第2章 システム工学の基本的な考え方
1 システム工学の基礎
2 システムの外部構造と内部構造
3 システム要素とサブシステム
4 システムと制御
第3章 システムの設計と評価
1 システムの設計に先立って考慮すべき事項
2 システム設計に必要となる計画手法
1.機能目標を段階的に構築して設計する手法
2.予測的な方法によって設計する手法
3.フィードバックを利用した設計手法
4.アイデアの発想法としてのブレインストーミング
5.ブレインストーミングの原則と手順
3 最適な条件を探し出す方法
1.トレードオフ(trade-off)
2.線形計画法
3.動的計画法
4.スケジューリングの記述と最適化
4 システムの評価
1.費用-効果分析
2.技術アセスメントと環境アセスメント
第4章 システムの信頼性と安全
1 信頼性とは
2 故障
1.初期故障
2.摩耗故障
3.偶発故障
3 システムの信頼度
1.直列システムの信頼度
2.並列システム
3.少し複雑なシステムの信頼度
4.システムにおける冗長性
4 故障と修理
5 故障の解析
1.FTA:fault tree analysis(“故障の木”解析)
2.“故障の木“の作り方と“解析”の手順
3.FMEA:Failure Mode and Effects Analysis(潜在的故障モード影響解析)
4.FMEAワークシートの作成手順
6 システムと人間
7 医用電気システムとシステム安全
第5章 生体システム
1 生体のシステム的理解
2 生体システムの特徴
3 生体システムの主要な構成要素と内部表現
1.循環器系
2.呼吸器系
3.消化吸収系
4.血液・体液系
5.腎臓・排泄系
6.内分泌系
7.生殖系
8.免疫系
9.神経系
10.筋骨格系
4 生体システムにみられる要素間のつながり
第6章 制御とは
1 いろいろな制御
1.制御とは
2.人の制御システム
3.自動制御
2 シーケンス制御
1.制御系の構成
2.リレー,シーケンサなどを使用
3 フィードバック制御
4 フィードフォワード制御
5 プロセス制御
6 ファジィー制御
7 ロバスト制御
8 最適制御
第7章 制御における関数の扱い
1 制御系の関数による記述
2 時間関数とラプラス変換
1.時間関数
2.ラプラス変換
3.時定数とは
章末問題
第8章 制御系の記述と伝達関数
1 ブロック線図
1.信号線
2.ブロック
3.加え合わせ点
4.引き出し点
2 ブロック線図の等価変換
1.直列結合
2.並列結合
3.ブロックと引き出し点の交換
4.ブロックと加え合わせ点の交換
5.フィードバック結合
章末問題
第9章 制御系の応答
1 車のサスペンションの場合
2 はかりに重りを乗せる場合
3 フィードバック制御の応答と定常偏差
4 PID制御とは
5 PI制御
6 PID制御
7 周波数応答
8 1次遅れ系の周波数応答
9 2次遅れ系の周波数応答
章末問題
第10章 医療における制御
1 輸液ポンプ
2 透析装置
3 人工心臓
付録 臨床工学技士国家試験出題基準(システム工学)
章末問題の解答
Tips contents
第1章 システムとは何か
「系」と「システム」
身の回りのシステム
第3章 システムの設計と評価
4時間の余裕があったとすると
PERT法を利用する
医療におけるクリティカル・パスとクリニカル・パス
身近な,費用-効果分析例
第4章 システムの信頼性と安全
スペースシャトルに5台のコンピュータを搭載
冗長
FTA,FMEAのソフトウェア
JIS T 0601-1-1
IEC
第7章 制御における関数の扱い
水位変化の時間関数
ラプラス変換とラプラス逆変換
第8章 制御系の記述と伝達関数
畳み込み積分
第9章 制御系の応答
デシベル
ラプラス変換とフーリエ変換