最新言語聴覚学講座 聴覚障害学**医歯薬出版/中川 尚志/N978-4-263-27074-5/9784263270745**

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4,730円(税込み)
編著
中川 尚志
出版社
医歯薬出版
分野
リハビリテーション技術

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書籍版 販売期間
2025/02/14~
JANコード
9784263270745
商品コード
9784263270745
発行 2025年2月
判型:B5判 304頁
ISBN N978-4-263-27074-5

編:中川 尚志 / 廣田 栄子

言語聴覚士を目指す学生のための新しいテキスト

●音と音声や聴器の構造・機能など聴覚障害を理解するための基礎知識のおさらいから,聴覚障害,聴覚と平衡機能の検査,聴覚補償機器,リハビリテーションなど専門知識まで,最新の知見を含めて解説.

●図表を多用し,初学者が理解し整理できるようわかりやすくまとめたテキスト.

●「学習のねらい」「章の概要」「確認Check!」を収載し,学習ポイントを意識づけできる,全体像を整理できる,学習の定着を確認できる1冊.

●言語聴覚士国家試験出題基準に準拠.

【目 次】
第1章 聴覚の生活機能の考え方
 1.国際生活機能分類(ICF)
 2.障害者権利条約
 3.障害に基づく差別と合理的配慮
 4.聴覚障害
 5.手話言語と音声言語
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第2章 音と音声の基礎知識
 1.音の物理的特性
  1)音速,周波数,周期,波長
  2)音の強さ(音圧),音圧レベル
  3)音の周波数分析
  4)音の距離減衰
  5)回折,反射,吸収,透過
 2.聴覚の心理的特性
  1)音の大きさ(ラウドネス)
  2)聴力レベル,閾値上のレベル
  3)マスキング
 3.聴覚評価(心理物理学的測定法)の基礎
 4.音声の可視化と聞こえの評価
  1)音声の特徴
  2)音声の可視化
  3)音声のレベル
  4)マスカーのレベル
  5)音声の強さの周波数分布
   確認Check!

第3章 聴覚系の構造と機能
 1.聴器の解剖
  1)外耳
  2)鼓膜
  3)中耳
  4)内耳
  5)中枢
  6)顔面神経
 2.聴器の生理機能
  1)聴覚機能
  2)平衡機能
 3.聴器の発生
  1)内耳の発生
  2)外耳の発生
  3)中耳の発生
  4)鼓膜の発生
   確認Check! 

第4章 難聴と併発する症状(耳疾患の症状)
 1.耳漏
 2.耳痛
 3.耳閉(塞)感
 4.耳鳴
 5.めまい
 6.顔面神経麻痺
   確認Check!

第5章 難聴の種類と原因(聴覚障害)
 1.聴覚障害とは
  1)難聴の原因
  2)難聴の発症時期
  3)難聴の種類
  4)難聴の程度
  5)聴力型
  6)難聴への対応と聴覚管理
 2.難聴の種類
  1)伝音難聴
  2)感音難聴
  3)混合難聴
 3.外耳疾患
  1)外耳炎
  2)外耳道形態異常
  3)耳介形態異常
  4)耳垢栓塞
 4.中耳疾患
  1)急性中耳炎
  2)滲出性中耳炎
  3)慢性中耳炎
  4)先天性耳瘻孔
  5)後天性真珠腫性中耳炎
  6)先天性真珠腫性中耳炎
  7)癒着性中耳炎
  8)耳管機能不全
  9)耳硬化症
  10)中耳形態異常
  11)外傷性鼓膜穿孔
 5.内耳疾患
  1)内耳形態異常
  2)遺伝性難聴
  3)外リンパ瘻
  4)側頭骨骨折
  5)突発性難聴
  6)音響外傷
  7)加齢性難聴
  8)薬剤性難聴
  9)ムンプス難聴
  10)若年発症型両側性感音難聴
  11)ベル麻痺,ラムゼイハント症候群
 6.その他の聴覚障害
  1)聴神経腫瘍
  2)中枢性聴覚障害
  3)機能性難聴(心因性難聴)
  4)視覚聴覚二重障害
 7.平衡疾患
  1)平衡機能障害とは
  2)眼振とは
  3)良性発作性頭位めまい症(Benign Paroxysmal Positional Vertigo:BPPV)
  4)前庭神経炎
  5)メニエール病
  6)上半規管裂隙症候群
  7)その他
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第6章 聴覚と平衡機能の検査
 1.聴覚検査の概要
  1)検査の適用・意義・役割・概要
  2)視診・耳鏡検査
  3)耳鳴検査
 2.聴覚機能検査による評価
  1)純音聴力検査(気導聴力検査・骨導聴力検査)
  2)語音聴力検査
   【語音了解閾値検査】
   【語音弁別検査】
  3)内耳機能検査
   【自記オージオメトリー】
   【SISI検査(short increment sensitivity index test)】
   【バランステスト(alternate binaural loudness balance test:ABLB検査)】
  4)中耳機能検査
   【インピーダンスオージオメトリー】
    【ティンパノメトリー(チンパノメトリー)】
    【アブミ骨筋反射(音響性耳小骨筋反射)】
   【耳管機能検査(音響法)】
  5)聴性誘発反応検査
   【聴性脳幹反応(auditory brainstem response:ABR)】
   【聴性定常反応(auditory steady-state response:ASSR)】
   【耳音響放射(otoacoustic emissions:OAE)】
 3.平衡機能検査の概要
  1)検査の適用・意義
  2)検査の分類
  3)概要
 4.平衡機能検査による評価
  1)体平衡検査
   【重心動揺検査】
   【歩行検査】
   【偏倚検査】
  2)眼振検査
   【非注視下検査】
   【注視下検査】
   【機器を用いた検査】
  3)迷路刺激検査
   【温度刺激検査】
   【ビデオヘッドインパルス検査(vHIT)】
   【前庭誘発筋電位検査(VEMP)】
  4)視刺激検査
   【追跡眼球運動検査(ETT)】
   【急速眼球運動検査】
   【視運動性眼振検査(OKN)】
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第7章 聴覚補償機器と支援
 1.補聴器
  1)補聴器の適用
  2)補聴器の構造と機能
  3)補聴器フィッティングの基礎
  4)補聴器フィッティングの実際
  5)補聴器装用指導・支援
   【成人の補聴器装用指導・支援】
   【小児の補聴器装用指導・支援】
 2.人工聴覚器(人工内耳・人工中耳)
  1)人工内耳の概要
  2)人工内耳の仕組み
  3)人工内耳と補聴器
  4)人工内耳の適応基準
  5)人工内耳のコード化法とプログラミング・音入れ
  6)人工内耳の効果の評価:聴取能の個人差
  7)人工内耳プログラミングと装用支援
  8)人工中耳・植え込み型骨導補聴器
   確認Check!

第8章 音響環境と補聴援助・情報保障
 1.音響環境と聴取への影響
 2.聴覚補償支援
  1)補聴援助とは
  2)補聴援助が必要となる場面
  3)補聴援助システムの種類
 3.視覚代替支援(情報保障)
  1)情報保障とは
  2)必要とする場面と支援方法
  3)手話通訳
  4)要約筆記
  5)ノートテイク・パソコンテイク
  6)字幕表示
  7)電話リレーサービス
 4.生活支援機器
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第9章 小児聴覚障害概論
 1.小児聴覚障害と発達
  1)言語獲得
  2)聴覚障害と発達への影響
  3)言語発達の「臨界期」
  4)言語獲得の理論
 2.小児聴覚障害と社会・リハビリテーション
  1)聴覚障害児への早期介入の流れと効果
  2)小児難聴の疫学統計
  3)難聴の発症率
  4)リハビリテーションとノーマライゼーション
  5)小児難聴の療育と教育の歴史
  6)療育施設と体制
  7)インクルーシブ環境と療育
  8)小児聴覚障害と生活機能
  9)聴覚障害児の早期介入と難聴ケアの地域体制
 3.小児聴覚障害と障害特性
  1)難聴種類と障害特性
  2)難聴原因と障害特性
  3)難聴程度(重症度)と障害特性
  4)難聴発症時期と障害特性
  5)難聴耳(両側性・一側性)と障害特性
   確認Check!

第10章 小児聴覚障害リハビリテーション
 1.小児聴覚障害の臨床の流れ
  1)聴覚に関する医学的診断
  2)リハビリテーションの流れ
 2.情報収集(問診)
 3.評価
  1)聴覚評価
   (1)聴覚検査
   (2)聴覚スクリーニング検査
   (3)聴取能評価
   (4)聴覚閾値検査(音場閾値検査)
   (5)行動観察評価
  2)言語・コミュニケーション発達評価
  3)発声発語評価
  4)認知発達評価
  5)行動・情緒・パーソナリティ・社会性評価
  6)書記言語力評価
 4.リハビリテーション指導
  1)リハビリテーション計画立案
  2)コミュニケーションモード(会話法)の適用
  3)聴覚補償機器の適応
  4)聴覚活用指導(聴覚学習)
  5)読話併用指導
  6)コミュニケーション指導
  7)言語発達指導
  8)読み書きの指導
  9)発声発語指導
  10)ライフステージの見通しと支援
 5.難聴を伴う障害児の評価と指導
  1)難聴を伴う障害児とは
  2)難聴と併発する主な障害
  3)難聴を併せもつ主な小児期の障害と支援
  4)聴力検査の実施時の留意点
 6.家族支援
  1)家族が置かれている状況
  2)家族支援の方法
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第11章 成人聴覚障害概論
 1.成人聴覚障害の概要
  1)成人聴覚障害の特性
  2)成人聴覚障害の状況
  3)年齢に応じた聴覚障害の傾向
 2.聴覚障害とライフステージにおける影響
 3.難聴原因と障害支援のニーズ
  1)発症時期と障害特性
  2)難聴程度と障害特性
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第12章 成人聴覚障害リハビリテーション
 1.成人聴覚障害の臨床の流れ
  1)臨床の記録方法
 2.情報カウンセリングと同意
 3.情報収集
  1)本人への問診
  2)家族からの情報収集
  3)他機関・他職種からの情報収集
 4.評価
  1)聴覚評価
  2)読話評価
  3)コミュニケーション評価
  4)活動参加状況の評価
 5.リハビリテーション計画立案
  1)目標設定と支援構成
 6.リハビリテーション指導
  1)コミュニケーションモードの基本的選択
  2)聴覚活用指導
  3)コミュニケーション指導
  4)読話訓練
 7.リハビリテーション支援
  1)成人期発症の難聴者の心理
  2)環境・関係調整,ピア活動支援
  3)高齢期発症の難聴とケア
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第13章 視覚聴覚二重障害
 1.視覚聴覚二重障害とは
  1)実態
  2)障害程度による分類
  3)発症時期・順序による分類
 2.原因疾患と病態
  1)視覚障害と聴覚障害の発症原因が共通の疾患
  2)視覚障害と聴覚障害の発症原因がそれぞれ固有の疾患
 3.コミュニケーション手段
  1)発信方法
  2)受信方法
 4.コミュニケーションの困難と支援
  1)コミュニケーションの困難
  2)コミュニケーション支援
   確認Check!

第14章 社会・地域資源の活用と参加
 1.社会福祉サービスの利用
  1)障害者施策に関する法令
  2)身体障害者手帳制度
  3)障害者総合支援法とサービス
  4)情報保障
  5)就労に関する支援制度
 2.多職種連携と協働
  1)医療での多職種連携・協働の成り立ち
  2)医療での多職種連携・協働の多様な形態
  3)高齢者の医療・介護連携の特色
  4)高齢難聴の多職種連携・協働による支援
  5)小児難聴の多職種連携・協働による支援
  6)専門職連携教育(Interprofessional Education:IPE)と総合的保健サービス
   確認Check!

Column
  聴覚中枢の働き
  蝸牛の能動的音受容
  騒音下の聞き取り
  耳音響放射
  危ないめまいと危なくないめまい
  耳かきは必要?
  遺伝の基礎知識
  聞き取り困難症(LiD)/聴覚情報処理障害(APD)
  ロンバール検査,ステンゲル検査,遅延側音検査
  残存聴力活用型(Electric Acoustic Stimulation:EAS)人工内耳
  神経反応テレメトリー
  音情報を聞きやすく,得やすくするための工夫
  騒音防止ガイド
  新生児聴覚スクリーニング後の難聴の進行
  成人期の聴覚健診(労働安全衛生法)
  リハビリテーション指導プログラムの構成事例

 事例1 高齢期人工内耳事例:装用指導・支援
 事例2 特別な配慮の必要な小児事例(1):内耳形態異常(奇形)例
 事例3 特別な配慮の必要な小児事例(2):知的発達症重複例
 事例4 小児難聴発達評価と指導経過報告
 事例5 加齢性難聴:聴覚リハビリテーションと支援など