医療現場のコミュニケーション**金芳堂/井上 真一郎/978-4-7653-2045-0/9784765320450**
ビフォー・アフターでわかる
精神症状をもつ患者に出会ったら
- 編著
- 井上 真一郎(新見公立大学 健康科学部 看護学科教授)
発行 2025年3月
判型:A5判 160頁
ISBN 978-4-7653-2045-0
ビフォー&アフターで学ぶ! 精神疾患を持つ患者さんとのコミュニケーション。
どの医療現場でも精神疾患を持つ患者さんとコミュニケーションをとる機会がありますが、対応に苦手意識を持っている医療スタッフの方も多数いらっしゃるかと思います。
また、精神疾患を持つ患者さんと接するとなると、「院内の精神科医に相談すればいいのでは?」と考える方がいるかもしれませんが、全国の一般病院のうち、常勤の精神科医がいるのはたったの10%で、大半は精神科医に気軽にコンサルトできない現実があります。
そこで、本書では精神科医でリエゾン精神医学を専門とする著者が、医療スタッフの知っておきたい精神症状の評価や対応の仕方について、コミュニケーションを切り口に対話形式で分かりやすく解説します。
具体例としてよくある事例(ビフォー)とこうすればもっと良くなる(アフター)を交え、実践的なコミュニケーション能力を身に着けることができます。
【目 次】
第1章 ビフォー&アフターでわかる! 患者とのコミュニケーションで大切にしたい7つのこと
「そうなんです」を引き出す
気がかりの尋ね方やタイミングを工夫する
想像力を磨く
患者は自分を映す「鏡」
発達障害の視点で眺めてみる
治そうとしない
いつも心にユーモアを
番外編
家族とのコミュニケーションで気をつけたいこと
第2章 ビフォー&アフターでわかる! 対応に悩むケースでの効果的なコミュニケーション
怒っている
話が長い
幻覚や妄想を訴える
つらそうである/不安が強い
拒否的である
第3章 ビフォー&アフターでわかる! 説明の際にしっておきたいコツ
睡眠衛生指導について
せん妄の伝え方
発達障害の特性が強い患者への検査結果の伝え方
睡眠薬を減量・中止する際の提案方法
悪い知らせの伝え方
アルコール依存症が疑われる患者をいかに精神科外来受診につなげるか
かかりつけの精神科医に情報提供を依頼する方法
1ページでわかる!精神疾患のエッセンス
統合失調症
うつ病
認知症
アルコール依存症
摂食障害