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5-Dコンセンサス 歯の保存にこだわる**クインテッセンス出版/石川 知弘/978-4-7812-1120-6/9784781211206**

販売価格
29,700円(税込み)
これまでの軌跡と次世代へのメッセージ
編著
石川 知弘
出版社
クインテッセンス出版
分野
歯科学 一般

数量

販売期間
2025/04/08~
商品コード
9784781211206
発行 2025年4月
判型:A4判 480頁
ISBN 978-4-7812-1120-6

監著:石川 知弘 / 北島 一 / 福西 一浩 / 船登 彰芳 / 南 昌宏
著:藍 浩之 / 石川 亮 / 片山 明彦 / 菊地 康司 / 丹野 努

歯内療法、歯周治療の現在の到達点! 5-D Japanの集大成本が完成!

スタディグループの垣根を越えて結成され、日本の歯科界に旋風を巻き起こした5-DJapan。その16年間の活動の集大成ともいうべき書籍がついに完成。歯周病総論から、マイクロサージェリー、歯周組織再生療法、歯周形成外科、切除療法、エンド・ペリオ病変、難治性根尖性歯周炎、包括治療の実際までを120症例と2,000枚超の臨床写真・イラストで解説。次世代への熱い想いが込められた本書は、“歯の保存にこだわる”歯科医師必読といえる。

【目 次】
刊行に寄せて
監著者・著者一覧

CHAPTER 1 歯周病総論
 1 .歯周病とは
 2 .現代の歯周病病因論
  1)歯周治療における歯周病病因論の重要性
  2)歯周病病因論の歴史的変遷
  3)歯周病と細菌学
  4)細菌学と分子生物学の融合
  5)分子生物学や最新の病因論は,臨床に何をもたらしたのか
    症例 1 非外科治療による microbial shifting の防止
    症例 2 外科治療による口腔内環境の改善
 3 .歯周病の診断
  1)歯周病の新分類
  2)ステージとグレード
 4 .歯周病の検査
  1)各種検査法
 5 .歯周治療のゴール
  1)歯周組織の健康状態の分類
  2)歯周治療の目的
 6.要抜歯と診断する根拠と時期について
  1)要抜歯の基準
  2)予後診断とその基準
  症例 3 歯周基本治療後に保存の可否を判断したケース
 7.歯周治療の流れ
  1)歯周治療を行う際の留意点
  2)現代の歯周基本治療
  ●歯周基本治療中に行われるべき他の治療
  症例 4 外科治療と BOGR の確立
  3)現代の歯周外科治療の意思決定基準
  4)SPT の重要性
 8 .BOGR と OS
  1)歯周・インプラント治療の 5‐D コンセンサス:BOGR と OS
  2)生理的な骨形態の再構築
  3)歯肉組織の再構築
  4)Occlusal stability(OS:咬合の安定)について
 9 .おわりに

CHAPTER 2 マイクロサージェリーの重要性
 1 .Micro-dentistry / Periodontal microsurgery について
  1)マイクロデンティストリーを成功させるための条件
  2)マイクロスコープに慣れる
  3)歯周外科におけるマイクロスコープの応用
  4)歯周外科においてマイクロスコープ使用の有効な術式とは?
    症例 1 小帯除去をともなった上皮下結合組織移植による根面被覆症例
    症例 2 上顎正中の歯間乳頭に対するデリケートな手術症例①
    症例 3 上顎正中の歯間乳頭に対するデリケートな手術症例②
  5)ペリオドンタルマイクロサージェリーに必要なマイクロスコープの特性
  6)ペリオドンタルマイクロサージェリーにおけるマイクロインスツルメント
  7)ビジュアルガイダンスのためのトレーニング
 2.マイクロスーチャリングトレーニング
  1)ラバーシートでの縫合練習
  2)シリコンチューブによる縫合練習
  3)おわりに

CHAPTER 3 歯周組織再生療法
 1.総論
  1)Periodontal regeneration の定義
  2)再生療法の目的
  3)安定的に良好な再生療法の治療結果を得るために
  4)歯周組織再生療法の術式
  5)フラップデザイン
  6)術中,術後に起こる事象についての研究
  7)クリニカルフローチャート
 2.各論
  1)上顎前歯
    症例 1 1MIST
    症例 2 セメント質剥離(single flap approach)
    症例 3 裂開状の欠損への対応
    症例 4 SapRe(前庭切開と EPP の併用)を応用した症例
  2)下顎前歯
    症例 5 下顎前歯部の解剖学的特徴
    症例 6 Single flap approach(欠損へのアクセスに配慮した切開範囲)
    症例 7 PDGF‐BB を応用した症例
    症例 8 FGF‐2 と結合組織移植を併用した症例
  3)上顎臼歯部
    症例 9 6 根分岐部病変Ⅱ度および7 根分岐部病変Ⅲ度
    症例 10 近心根分岐部病変Ⅱ度および骨縁下欠損
    症例 11 6 頬側根分岐部病変Ⅱ度および57 遠心の骨縁下欠損
  4)根分岐部病変に対する歯周組織再生療法
    症例 12 Ⅲ度の根分岐病変と垂直性骨欠損に対して NIPSA/HIT と SFA にてフラップデザインを考慮して対応した症例
    症例 13 根分岐部病変Ⅲ度に対して Phenotype(角化歯肉幅・軟組織の厚み)を考慮し再生療を行った症例
    症例 14 囲繞性の深い骨欠損に対し成長性因子(リグロス)とバイオオスを用い欠損を回復させた症例
  5)骨縁上欠損への挑戦
    症例 15 非吸収性膜による 0 壁性欠損への対応
    症例 16 エムドゲイン,骨移植,吸収性膜による骨縁上欠損への対応
    症例 17 FGF‐2 ,骨補填材,吸収性膜による骨縁上欠損への対応
 3.再生療法と矯正治療とのコンビネーションによる効果
  1)はじめに
    症例 18 矯正前に再生療法を含む歯周外科を行い,矯正治療の期間中トラブルなく治療が完結された症例
  2)再生療法の術前,術後処置としての矯正治療
    症例 19 囲繞性の骨欠損に対し,挺出で対応①
    症例 20 囲繞性の骨欠損に対し,挺出で対応②
    症例 21 近心傾斜歯のアップライト(整直)における近心の骨縁下欠損の反応
    症例 22 再生療法前に矯正的圧下を行い再生療法により有利な深く狭い骨欠損形態にした症例
    症例 23 再生療法→圧下(近心傾斜歯のアップライトにおける遠心側の圧下に対する骨縁下欠損の反応)
    症例 24 再生療法術前に圧下し,術後に挺出を行った症例
    症例 25 再生療法前に矯正を行い欠損形態を有利に改善した症例
    症例 26 矯正治療により前歯部の骨欠損を改善した症例
    症例 27 水平的な骨吸収が重度な症例
    症例 28 1を圧下した後に再生療法を行った症例
    症例 29 重度歯周病を歯の挺出と再生療法で改善させた症例
    症例 30 PTM により上顎前歯のフレアアウトを起こした症例を歯周治療,矯正治療にて改善した症例(前歯部は SRP のみ)
    症例 31 PTM を歯周病,矯正治療で治療した症例
 4.まとめ

CHAPTER 4 歯周形成外科
 1.歯周形成外科
  1)歯肉退縮の病因
  2)歯肉退縮治療の目的
  3)歯肉退縮の分類
  4)根面被覆の術式
    症例 1 FGG による付着歯肉増大と根面被覆
  5)バイラミナー法の臨床
    症例 2 Coronally advanced flap:Subepitherial connective tissue graft(bilaminar technique)
    症例 3 バイラミナー法:単独歯の臨床例①:Coronally advanced flap + CTG
    症例 4 バイラミナー法:単独歯の臨床例②:Laterally moved coronally advanced flap+ CTG
    症例 5 バイラミナー法:単独歯の臨床例③:Modified tunnel technique+CTG
    症例 6 バイラミナー法:複数歯の臨床例①:Coronally advanced flap + CTG
    症例 7 バイラミナー法:複数歯の臨床例②:Coronally advanced flap + CTG
    症例 8 バイラミナー法:複数歯の臨床例③:2112トンネルテクニック
    症例 9 バイラミナー法:複数歯の臨床例④:4334トンネルテクニック
  6)上皮下結合組織移植片の採取
  7)成長因子を併用した症例:歯肉退縮をともなう裂開状骨欠損
    症例 10 外傷に起因する歯肉退縮への対応(rhPDGF‐BB を応用した根面被覆)
    症例 11 根尖露出をともなう歯肉退縮への対応(FGF‐2 を応用した根面被覆)
    症例 12 Cairo RT 3 ・Miller class 4 に対する対応
 2.挺出と圧下
    症例 13 歯肉切除により歯肉ラインの不調和を是正した症例
    症例 14 歯の挺出により歯肉ラインの不調和を是正した症例
    症例 15 歯の圧下により歯肉ラインの不調和を是正した症例
    症例 16 矯正治療にて,1を圧下し切縁を揃えてから CTG を行った症例
 3.歯槽堤増大
    症例 17 清掃性のための歯槽堤増大
    症例 18 硬組織増大および,FGF‐2 コラーゲンマトリックスによる軟組織増大で対応した症例
  1)軟組織による歯槽堤増大のテクニック
  2)ドナーサイトの特徴と結合組織の採取法
  3)歯槽堤増大の症例
    症例 19 パウチテクニック,上顎結節からの結合組織
    症例 20 口腔外で上皮切除した結合組織の症例
    症例 21 パウチ法による硬軟組織移植のコンビネーション症例
    症例 22 GBR と結合組織移植に FGF‐2 を応用した症例
 4.結合組織移植片の骨化
    症例 23 Dr. PD. Miller のオリジナルテクニックで根面被覆を行った症例
    症例 24 下顎両側犬歯に結合組織移植を envelop テクニックを用いて行った症例
    症例 25 アマルガムタトゥーの除去を目的として結合組織移植を行った症例
    症例 26 上顎 6 前歯にトンネルテクニックによる結合組織移植を行った症例
    症例 27 歯肉の discoloration の改善を目的として結合組織移植を行った症例
    症例 28 前歯のポンティック部位に骨造成と結合組織移植を行った症例
    症例 29 上顎犬歯・側切歯にトンネルテクニックを用いた症例
 5.Crown lengthening
    症例 30 ガミースマイル症例

CHAPTER 5 切除療法
 1.歯周病患者における切除療法での対応
  1)病状安定を得るための歯周外科治療の必要性
    症例 1 定期的に来院するも,欠損が進んでしまった症例
    症例 2 深い歯周ポケットと根分岐部病変の存在が,結果として予後不良となった症例
    症例 3 BOGR を切除療法で具現化した症例
    症例 4 薄い歯肉に対して切除療法と結合組織移植を併用した症例
  2)Partial thickness flap を用いた apically positioned flap の臨床例
    症例 5 再生療法後,全顎切除療法で対応した症例
    症例 6 再生療法後,意図した再生量が得られなかったため,矯正的挺出後に切除療法を行った症例
    症例 7 上顎左側第一大臼歯分岐部Ⅱ度に近心根を抜去し,Root amputation を行った症例
    症例 8 上顎左側第一大臼歯分岐部Ⅲ度に対して,頬側 2 根を抜去し,Root amputation を行った症例
    症例 9 動揺のコントロール,切除療法後,上顎に連結固定,下顎には歯根分割を行った症例
    症例 10 上顎大臼歯に口蓋根のみを保存し,歯周補綴を行った症例
    症例 11 根面う蝕による歯質の崩壊により抜歯に至った症例
    症例 12 遊離歯肉移植を行った症例
    症例 13 下顎臼歯部に CMR 法を用いた strip gingival graft を行った症例
 2.補綴前処置としての切除療法の応用
  1)外科的歯冠長延長術(surgical crown lengthening:SCL)
    症例 14 上顎前歯部に従来の部分層弁による根尖側移動術を行った症例
    症例 15 角化歯肉が十分に存在するため,MGJ を越えないフラップを形成し,SCL を行った症例
    症例 16 Full thickness flap から Partial thickness flap に移行し,SCL を行った症例①
    症例 17 Full thickness flap から Partial thickness flap に移行し,SCL を行った症例②
    症例 18 SCL 後 Thick phenotype であったため,予測以上の歯肉の過形成が生じ,再度 SCLを行った症例
 3.Partial Thickness Flap を用いた APF の術式と臨床例
  1)イラストでみる Partial Thickness Flap を用いた Apically positioned Flap の術式

 4.現代の歯周治療学における 5 -D Japan コンセンサス
  1)歯肉弁の位置づけ:Partial Thickness Flap を用いた Apically positioned Flap と Modified Widman Flap の再考
  2)補綴治療の考え方について
    症例 19 切除療法後,縁上マージンにて補綴装置を装着した症例
    症例 20 矯正治療後に前歯部に再生療法と切除療法を行った症例
    症例 21 上顎前歯部に水平吸収をともなう重度歯周病患者に初期治療と矯正治療で対応した症例
  3)Altered Passive Eruption:APE(受動的萌出不全)における SCL
    症例 22 矯正歯科治療ならびにダイレクトボンディングを併用し,SCL 後 8 年経過した症例
    症例 23 重度の受動的萌出不全に対して,SCL を行った症例
 5.おわりに

CHAPTER 6 エンド・ペリオ病変への対応
 1.エンド・ペリオ病変とは
 2 .EPL の病型分類
  1)サイモンの分類
  2) 2018年 AAP/EFP コンセンサスレポートでの分類
 3.EPL の診断の重要性
  1)歯単位だけではなく,患者単位でも評価する
  2)ポケットの幅(幅の狭いポケットと広いポケット)
  3)何が EPL の診断を複雑にしているのか
  4)時間の流れを考慮に加えた診断の有用性
  5)歯髄壊死を引き起こす原因について考察する
  6) EPL 診断における CBCT の有用性
 4.EPL の治療手順
 5.EPL 治療における再生療法の重要性
  1)歯のコンディションと外科的歯内療法の関係
  2)歯髄のコンディションと再生療法の結果との関係
 6.根尖部に及ぶペリオ病変に対する再生療法
 7.EPL の臨床例
    症例 1 根分岐部病変が見せかけのポケットだったケース
    症例 2 根分岐部病変がペリオ病変だったケース
    症例 3 CBCT による診査で透過像が根尖孔まで及んでいないケース
    症例 4 CBCT による診査で透過像が根尖孔まで及んでいるケース
 8.EPL との鑑別が困難な他の疾患:セメント質剥離について
    症例 5 セメント質剥離のケース
 9.おわりに

CHAPTER 7 難治性根尖性歯周炎
 1.歯内感染
  1)歯内感染のメカニズム
  2)根尖病変の成因
    症例 1 根管口から根管内にアクセスする方法
 2.難治性根尖性歯周炎
  1)難治性根尖性歯周炎とは
  2)難治性根尖性歯周炎の治療法
  ●MTA について
  3)難治性根尖性歯周炎の予後
  4)難治性根尖性歯周炎の臨床例
    症例 2 orthograde で治癒に導いたケース(initial treatment)
    症例 3 orthograde で治癒に導いたケース(retreatment)
    症例 4 retrograde(歯根端切除術)により治癒に導いた症例⇒ orthograde の 1 年後にretrograde を行ったケース
    症例 5 retrograde(歯根端切除術)により治癒に導いた症例⇒ orthograde の直後にretrograde を行ったケース
    症例 6 意図的再植で対応した症例①(下顎二大臼歯)⇒ orthograde での治療の 6 年後に症状が再発し,意図的再植を行ったケース
    症例 7 意図的再植で対応した症例②(上顎第二大臼歯)⇒ orthograde での治療完了後も症状が改善せず,意図的再植を行ったケース
    症例 8 意図的再植で対応した症例③(上顎前歯部)⇒ orthograde の 4 年後に意図的再植を行ったケース
    症例 9 意図的再植で対応した症例④(上顎前歯部)⇒最初から意図的再植を行ったケース
    症例 10 前歯部のケース
    症例 11 小臼歯部のケース
    症例 12 部分的な歯根破折を認めるケース
    症例 13 狭窄根管を探索したケース
    症例 14 上顎第一大臼歯の MB 2に見落としがあるケース
    症例 15 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁上)
    症例 16 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁下:前歯部)
    症例 17 歯根側壁に穿孔を起こした症例(骨縁下:小臼歯部)
    症例 18 下顎第一大臼歯の分岐部に穿孔を認めた症例
    症例 19 下顎第二大臼歯に穿孔を認めた症例
    症例 20 上顎犬歯の根尖部付近に穿孔を認めた症例
  5)おわりに

CHAPTER 8 包括治療の実際
 1.広汎型慢性歯周病患者に対して再生療法とインプラント・自家歯牙移植・矯正を用いた包括的な治療を行った一症例
 2.歯列崩壊症例に対してインプラントアンカーを用いた矯正治療と天然歯の保存
 3.広汎型慢性歯周炎の垂直性骨欠損に対して人工骨の置換を検討した一症例

あとがき