口から食べる幸せをサポートする包括的スキル 第3版**医学書院/小山 珠美/978-4-260-06174-2/9784260061742**
発行 2025年6月
判型:B5判 224頁
ISBN 978-4-260-06174-2
すべての人に口から食べる幸せを!
「口から食べる」ために不足している部分を補い、強みや可能性を引き出すための包括的評価と支援スキルをあわせた「KT(口から食べる)バランスチャート」。第3版では、13項目それぞれの評価方法と段階的ステップアップのための支援スキルに関する記述をさらに充実させ、活用事例もすべて新たなものとした。高次脳機能障害や認知症の人へのアプローチなど、状況に合わせた食事介助スキルも豊富な写真で解説。
【目 次】
第3版の序
第2版の序
初版の序
第1章 口から食べる幸せをサポートすることの意義
口から食べる幸せを支えることの意義
高齢者モデルにおける食支援の有用性と展望
第2章 口から食べるための包括的評価と支援スキル
KT(口から食べる)バランスチャートによる包括的評価
① 食べる意欲
② 全身状態
③ 呼吸状態
④ 口腔状態
⑤ 認知機能(食事中)
⑥ 咀嚼・送り込み
⑦ 嚥下
⑧ 姿勢・耐久性
⑨ 食事動作
⑩ 活動
⑪ 摂食状況レベル
⑫ 食物形態
⑬ 栄養
第3章 食事介助スキル
基本となる食事介助スキル
個別に応じた食事介助の特殊スキル
覚醒不良へのアプローチ
むせ・窒息・呼吸状態不良へのアプローチ
高次脳機能障害へのアプローチ
認知症へのアプローチ
第4章 KTバランスチャートを活用した援助の実際例──食べるとこんなに元気になる!
急性期──経口摂取禁止であった神経筋疾患高齢患者への摂食嚥下リハ入院による支援と地域連携
在宅・1──経口摂取禁止であった認知症高齢者が再び口から食べる喜びを得られた事例
在宅・2──良好な機能を活かした食支援による重度嚥下障害からの経口摂取の再獲得
回復期──重度の延髄梗塞から回復期リハ病棟での包括的介入により経口摂取が可能となった事例
療養型病院──併存疾患を多く有し長期入院となった誤嚥性肺炎患者の「食べたい」を支える
在宅・3──人工呼吸器装着,経鼻経管栄養にて退院した医療的ケア児の食物形態のステップアップ
コラム
食べることに悪影響を及ぼす可能性のあるポリファーマシー
気管カニューレ留置中の経口摂取に向けてのアプローチ
気管切開の閉鎖に向けて
義歯の清掃/義歯についての注意点
間接訓練の方法とその留意点
ベッドサイドスクリーニング評価法の概要
スクリーニング評価から段階的摂食ステップアップの進め方(例)
Refeeding症候群
「絶飲食,内服のみ可」を見直そう!
経口摂取開始から退院までのプロトコール(例)