医療系学生のための基礎生物学**メジカルビュー社/仲田 栄子/978-4-7583-2276-8/9784758322768**

販売価格
3,300円(税込み)
編著
仲田 栄子
出版社
メジカルビュー社
分野
生物学・分子生物学

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書籍版 販売期間
2025/08/01~
JANコード
9784758322768
商品コード
9784758322768
発行 2025年8月
判型:B5判 208頁
ISBN 978-4-7583-2276-8

編集:仲田 栄子 / 小林 純也 / 飯島 典生

高校生物を履修しなかった学生に救いの一手! 解剖学,生理学を学ぶ前に必ず読みたい教科書の登場

「基礎生物学」は養成校1年生で学ぶ一般教養科目として,解剖学や生理学を学ぶ前に必要となる細胞や遺伝の知識が主な内容となっている。また,生物学の視点から解剖学・生理学の基本を予習することができる。遺伝子などの分子レベルのことが疾患や薬剤,放射線などを理解するために必須となっていることから,医療系学生にとって基盤となる知識が盛り込まれている。内容は難解な解説は避け,図に吹き出しコメントを設けて,学生さんが馴染みやすいように心掛けた。

【目 次】
1章 生命とは何か―われわれはどこから来たのか
 1.生物とは?
 2.生物の誕生そして原核生物から真核生物へ
 3.生体を構成する物質

2章 生物の最小単位―細胞の構造としくみを探る
 1.細胞の中の構造
 2.細胞膜の構造と働き
 3.特殊な構造体―細胞小器官
 4.細胞における環境応答,環境ストレス

3章 食べたものがエネルギーになるまで―栄養と代謝のしくみ
 1.栄養素とは何か?
 2.代謝―生命活動を進めるエネルギーの流れ
 3.酵素と補酵素―反応を効率化する鍵
 4.栄養素の代謝
 5.エネルギー代謝―糖や脂質の分解からATP 生成まで
 6.その他の代謝の主役たち
 7.光合成―光をエネルギーに変えるしくみ

4章 遺伝―親から子へ情報が受け継がれるしくみ
 1.遺伝とは?
 2.メンデルの遺伝の法則
 3.メンデルの遺伝の法則では説明できない現象
 4.メンデルの遺伝の法則から遺伝子本体へ
 5.遺伝性疾患
 6.遺伝における環境応答,環境ストレスとの関連

5章 生命の情報を守り,伝えるしくみ―DNA,染色体
 1.DNAの構造,染色体の構成・構造
 2.DNAの複製
 3.DNA損傷,突然変異,染色体異常の発生
 4.DNAの修復機構
 5.ストレス環境下からDNAや染色体を守るしくみ

6章 遺伝子の働きと制御のしくみ―遺伝子からタンパク質へ
 1.セントラルドグマ
 2.転写の仕組み―DNAの情報がRNAになるまで
 3.転写の調節
 4.RNA の成熟・スプライシング―RNAの加工と編集作業
 5.翻訳―RNAのメッセージが形になる
 6.タンパク質について
 7.遺伝情報における環境応答,環境ストレス

7章 細胞増殖のしくみ―細胞分裂とその制御
 1.細胞分裂
 2.細胞周期について
 3.細胞周期の調節に関する因子
 4.細胞周期を監視する機構(チェックポイント機構)
 5.細胞の死について(アポトーシスとネクローシス)
 6.細胞の老化について
 7.細胞の情報交換―シグナル伝達
 8.細胞増殖における環境応答,環境ストレス

8章 新しい個体ができるまで―生殖・発生・分化のしくみ
 1.有性生殖と無性生殖
 2.生活環について
 3.動物の発生―細胞から体ができるしくみ
 4.体軸・体節を決める遺伝子―上下前後はこうして決まる
 5.ヒトの発生―1つの細胞が人間になるまで
 6.分化,幹細胞の話
 7.生殖・発生・分化における環境応答

9章 動物の体をつくる組織―動物組織の構造と役割
 1.組織とは?
 2.上皮組織
 3.結合組織
 4.筋組織
 5.神経組織
 6.血液組織
 7.組織における環境応答,環境ストレス

10章 動物が生きていくシステム―器官の構造と役割
 1.器官とは?
 2.感覚系―感じて伝えるシステム
 3.循環器系―心臓,血液系およびリンパ系
 4.呼吸器系―肺,ガス交換
 5.消化器系―口〜大腸と肝臓,胆嚢,膵臓
 6.排出系―腎臓,膀胱
 7.器官における環境応答,環境ストレス

11章 情報伝達の中枢―神経系の働き
 1.命令を伝える神経の構造
 2.神経経路の伝達機構
 3.自律神経系と交感・副交感神経
 4.ニューロンの構造,神経興奮の伝達機構
 5.神経伝達物質―命令を伝える伝令役
 6.反射のしくみ
 7.神経系の病気
 8.神経系における環境応答,環境ストレス

12章 体内のバランスを保つしくみ―生体内部環境の維持・調節機構
 1.自律神経系による調節
 2.内分泌系による調節
 3.血糖値の調節機構
 4.体温の維持機構
 5.水分の調整機構
 6.内部環境における環境応答,環境ストレス

13章 生体の防御システム―免疫系
 1.生体を守る“知的”システム―免疫とは何か?
 2.自然免疫―体を守る最初の盾
 3.獲得免疫―体を守る強力な盾
 4.免疫応答のしくみ―敵を見つけ防御を開始
 5.抗体―特定の敵を攻撃する
 6.医療と免疫
 7.アレルギー―行き過ぎた防御反応
 8.免疫疾患―攻撃の矛先が自分に向かう
 9 免疫と環境ストレス

14章 体に忍び込む小さな侵入者―微生物とヒトへの感染症の関係
 1.微生物の世界をのぞく
 2.細菌とは?
 3.ウイルスとは?
 4.微生物がもたらすヒトへの病気

15章 暴走する細胞―がん
 1.がんとは?
 2.がん細胞の特徴について,正常細胞と何が違う?
 3.がん関連遺伝子とは(代表的ながん遺伝子について)
 4.がんの原因と考えられているもの
 5.がんの治療(手術療法,放射線療法,薬物療法)