脳損傷のリハビリテーション 高次脳機能障害支援**医歯薬出版/大橋正洋/9784263213810**

販売価格
4,400円(税込み)
病院から在宅へ,そしてその先へ
編著
大橋正洋
出版社
医歯薬出版
分野
 
リハビリテーション技術
販売期間
2011/08/22~
商品コード
9784263213810
発行 2011年8月
ISBN 978-4-263-21381-0
厚労省は1998年,全国10箇所程度の医療機関を指定して「高次脳機能障害支援モデル事業」を推進した.この事業は,後天性脳損傷後の高次脳機能障害のために困難を抱えていた当事者とその家族,および支援者に大きな変化をもたらした.事業以降,高次脳機能障害に関連する書籍や学術報告,研修会などが増加したのである.この事業は現在,「高次脳機能障害支援普及事業」に引き継がれ,さらに大きく展開されている.
しかし,後天性脳損傷者の生活の困難さは複雑で多様な問題を含んでいる.加えて必要が生じたとき即座に対応できる,きめ細かな支援が求められるが,それを単独の医療機関で行うには無理がある.当事者とその家族,施設,専門職の連携が必要になる.
本書は,神奈川リハ病院が上記「支援モデル事業」の一環として,2000年から始めた「高次脳機能障害セミナー」をもとに執筆されたものである.一医療機関の実際をまとめたものではあるが,「脳外傷などによる高次脳機能障害」のリハに関して,他に類をみない数の症例を含み,その治療経験が詰まったものとなった.
多職種の能力を最大限に活用し,地域の専門機関や当事者組織とも連携しながら,継続的な支援を行うことができるチームが全国に育ってくれることを願った本書は,全国のリハ・スタッフ(OT・PT・ST・臨床心理士・行政担当者)の方々に,ぜひ手にとっていただきたい一冊