口蓋帆・咽頭閉鎖不全**医歯薬出版/舘村卓(大阪大学大学院准教授)/9784263213889**

販売価格
4,400円(税込み)
その病理・診断・治療
編著
舘村卓(大阪大学大学院准教授)
出版社
医歯薬出版
分野
 
リハビリテーション医学

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2012/01/01~
JANコード
9784263213889
商品コード
9784263213889
発行 2012年1月
ISBN 978-4-263-21388-9
口蓋帆・咽頭閉鎖機能(いわゆる鼻咽腔閉鎖機能)velopharyngeal functionは,口蓋帆によって口腔と鼻腔を閉鎖もしくは狭小化する機能で,ヒト固有のものである.この口蓋帆・咽頭閉鎖機能によって,speechにおいては,構音運動articulationのためのエネルギーである口腔内圧が産生されるとともに,声voiceに特徴が与えられる.
さらに近年,嚥下障害の臨床が重要視されてきているが,口蓋帆・咽頭閉鎖機能は,食物嚥下時の口腔期から咽頭期への移行段階を担い,この段階での調節不全が誤嚥の起点となることも示されるようになり,その重要性が明らかになりつつある.
しかしながら,口蓋帆・咽頭閉鎖機能については米国でも確たる書籍はない.それは,動物実験ができないことや臨床テクニックが生理学に裏づけされている必要があるため,この領域の研究者・臨床家が世界的にも少ないことに原因がある.本書は,この領域における研究と臨床のトップランナーである著者らの筆によるもので,類書はない.
嚥下・音声機能に関わる医療従事者(言語聴覚士,リハ医,耳鼻咽喉科医,歯科医など)に最適な書.

【なぜ口蓋帆・咽頭閉鎖機能を学ぶ必要があるのか】 はじめに 臨床上の意義 「鼻咽腔」という腔はあるのか?【口蓋帆・咽頭閉鎖機能に関わる解剖学】 正常解剖―口腔前方から咽頭に向かって 正常解剖―正中矢状断面上での肉眼所見 口蓋帆・咽頭閉鎖機能に関わる筋群 小児から成人までの口蓋帆・咽頭閉鎖機能に関わる解剖学的変化【VPFに関わる生理学―口蓋帆・咽頭閉鎖機能の神経制御】 口蓋帆・咽頭閉鎖機能に関わる運動神経 口蓋帆・咽頭閉鎖機能に関わる感覚神経支配 口蓋帆・咽頭閉鎖機能の調節に関わる感覚情報【各種の活動時での口蓋帆・咽頭閉鎖機能の調節】 発音時の口蓋帆・咽頭閉鎖運動 呼吸運動時のVPF【口蓋帆・咽頭閉鎖不全症(鼻咽腔閉鎖不全症)】 口蓋帆・咽頭閉鎖不全症(鼻咽腔閉鎖不全症)の原因 口蓋帆・咽頭閉鎖不全症のパターン VPIがあるとどうなるのか【口蓋帆・咽頭閉鎖機能の評価法】 評価にあたっての共通する注意 評価法【口蓋帆・咽頭閉鎖不全症の治療】 言語治療(speech therapy) 発音補正(補助)装置(スピーチエイド) 保存的療法 観血的治療【摂食嚥下機能と口蓋帆・咽頭閉鎖機能】 嚥下過程とVPF 組織学的所見から想定される口腔期から咽頭期への移行段階での口蓋帆・咽頭閉鎖運動 移行段階に要する時間とその意義