脳・脊髄の連想画像診断**メジカルビュー社/森墾/9784758308939**

販売価格
5,500円(税込み)
画像に見えないものを診る
編著
森墾
出版社
メジカルビュー社
分野
 
画像医学・超音波医学

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書籍版 販売期間
2013/04/12~
JANコード
9784758308939
商品コード
9784758308939
発行 2013年4月
ISBN 978-4-7583-0893-9
読影に臨む2人の研修医と指導医の軽妙でユーモアあふれる問答により,脳・脊髄疾患の画像診断について,症例画像の単なる絵合わせではなく,積極的に所見を拾う方法論をわかりやすく解説。さらにそこから,別の部位に隠れた所見を連想し,画像の向こう側の病態や症状,患者背景まで推論する思考を鍛えることができる。また,そもそも画像診断とは何なのか,画像診断報告書の機微と落とし穴,画像診断に臨む際の心理面についても,言語学や行動経済学を交えて解き明かす。脳・脊髄画像診断のエッセンスと哲学が満載の一冊。

★実践編基礎
頭部CT読影の基本 画像を見たら,まず本人確認 CTではウィンドウ幅・レベルを意識する 両側対称性病変は見逃しやすい 狭い脳槽や硬膜は「白く」見える 「血腫は白い」とは限らない ベクトル診断 高エネルギー外傷では要・経過観察 他
頭部MRI読影の基本 多方向撮像の有用性 MRI=アーチファクト FSE-T2強調像では脂肪も高信号 やはり脂肪信号は抑えたい MRI造影剤:緩和時間の短縮効果 染めないとわからない やみくもに染めてもわからない 他★実践編応用
中枢神経感染症 不均一な髄膜増強効果:細菌性髄膜炎 薄く均一な髄膜増強効果:ウイルス性髄膜炎 脳底槽の髄膜炎:結核性髄膜炎 ツブツブな髄膜増強効果:サルコイドーシス 中大脳動脈領域の脳表に好発:感染性動脈瘤 対称性の視床と黒質病変:日本脳炎 他
認知症 認知症の分類 両側海馬傍回の萎縮:アルツハイマー型認知症 ペンギンの姿をした脳幹:進行性核上性麻痺 片側大脳脚の萎縮:大脳皮質基底核変性症 片側優位な迂回回の萎縮:嗜銀顆粒性認知症 左側頭葉前方部の萎縮:意味性認知症 他
脊椎脊髄疾患のピットフォール 画像は「覗き窓」 水頭症を見たら 頚椎症? 術後一過性脊髄腫脹 胸椎症? 腰椎症? 急性横断性脊髄炎 腫瘍? 担癌患者は「全身性疾患」かつ,さまざまな加療がされている すわっ,骨転移? 画像は隅から隅まで アーチファクト 他 ★読影基礎編
画像診断=言語学 「百聞は一見に如かず」は嘘 画像診断=コンステレーション 画像診断医=言葉というメスを使いこなす医師 ロジックの三角(所見,論拠,診断) 「4枚のカード」問題 言語の恣意性 他
判断根拠(意思決定):合理性 診断の暫定基準(1)=期待値 現象に名前を付ける 想起的もしくは網羅的鑑別診断リスト 実用的鑑別リスト:狭義の二軸思考 良性と悪性:線引き問題 連鎖式パラドクス:矛盾の爆発性 診断を確率的に考える 他
判断根拠(意思決定):期待効用理論 診断の暫定基準(2)=期待値×効用? 宝くじを買う人がいる!
判断根拠(意思決定):行動経済学(意思決定心理学) 診断の基準=期待値×効用×感情(環境) アレーのパラドクス 問題設定の重要性 明鏡止水