Hospitalist 2016年4号 他科の知識 1 皮膚科・泌尿器科**MEDSi/野木 真将/山本 俊幸/9784895929486**

販売価格
5,060円(税込み)
ホスピタリスト Vol.4 No.4
編著
野木 真将(米国ハワイ州クイーンズメディカルセンター)/ 山本 俊幸(福島県立医科大学医学部 皮膚科
出版社
メディカルサイエンスインターナショナル
分野
 
内科系 一般

数量

販売期間
2017/01/26~
商品コード
9784895929486
発行 2017年1月
ISBN 978-4-89592-948-6
今回は「他科の知識」第1弾として,ホスピタリストの臨床に役立つ「皮膚科」「泌尿器科」の知識をまとめます。
ホスピタリストとして,入院患者で皮膚所見が認められる場合に悩ましいのは,皮膚科への紹介のタイミング,生検の適応と多岐にわたる鑑別疾患です。なかには見落とすと致死的となる疾患もあり,皮膚病変から早期に疑うことが重要となります。本特集では,鑑別診断を重視し,豊富な画像写真を提供してホスピタリストへの参考資料となることを目指しています。皮疹を言葉で表現するのも不慣れであることが多いので,基本的な知識も押さえます。
また,入院患者の前立腺肥大,腎盂腎炎や尿管結石などの泌尿器科疾患は日常よく遭遇するものです。特に高齢者の尿閉は,退院を遅らせる原因となります。不必要な尿道カテーテル留置は,譫妄や感染症などの合併症と関連があるため,その適応と留置期間は慎重に対応すべきです。尿管ステントや腎瘻などのデバイスについては管理方法を知っておくことが大事です。さらに外来管理が中心ではありますが,血尿の系統立てた診断方法や前立腺肥大の薬物治療や内視鏡的治療に精通しておくことが必要であると考えます。 さらには,連載「コンサルテーション・リエゾン精神科集中講義」の特別編として,精神科で使用する薬の副作用,統合失調症,摂食障害,原因不明の不定愁訴への対処のポイント,difficult patient(難しい患者)についてもまとめて取り上げます。

【目次】
はじめに 皮膚科・精神科・泌尿器科の力強いレファレンス

皮膚科の知識
1. ホスピタリストに役立つ皮膚科の基本:皮膚科医の思考法を理解し,皮膚病変の表現・伝達のコツをつかむ!
2. 湿疹・皮膚炎:代表的な病型と押さえておきたい鑑別疾患
3. 内科疾患に伴う皮膚病変:注目すべき臨床的特徴と診察時のポイント
[コラム] 口腔粘膜疹をきたす原因疾患:診断と治療に役立つミニレファレンス
[コラム] 爪に病変をきたす原因疾患:爪は口ほどに物を言う
4. 感染症に伴う皮膚病変:細菌・ウイルス・真菌・動物など,あらゆる病原体を想定せよ
5. 膠原病,自己免疫疾患に伴う皮疹:どの部位にどんな症状をきたすのか?
6. 薬疹:診断の手掛かりと治療の勘どころ
[コラム] 光線過敏型薬疹を誘発する薬物:診断に欠かせない知識を整理しよう
[コラム] 抗結核薬の減感作療法の実際:指針および自験例から探る,より効果的な増量のしかた
コンサルテーション・リエゾン精神科集中講義特別編
1. 「難しい患者」とは:パーソナリティ障害患者と不定愁訴患者
2. Difficult Patient:患者要因,医師要因,状況要因から考える
3. 精神科で使用する薬物の副作用
4. 統合失調症
5. 摂食障害

泌尿器科の知識
1. 急性尿道閉塞:適切な初期対応をとるために
2. 尿路結石:真の治療は成分分析に基づく成因解明と再発予防
3. 血尿の鑑別:尿路悪性腫瘍までを念頭に,効率よく適正にスクリーニングする
[コラム] 入院患者で偶然,腎臓に腫瘤を発見したら:多彩な画像所見をどう判断するか
4. 尿失禁:なぜ尿が漏れるのかを整理して考える
5. 前立腺肥大症と下部尿路症状:薬物療法,手術療法,下部尿路感染症のマネジメント
[コラム] 経直腸エコーの実際:直腸診とMRIとの間に位置づけられる有用なツール