精神疾患とその治療 第2版(公認心理師カリキュラム準拠)**医歯薬出版/三村 將/978-4-263-26685-4/9784263266854**
発行 2024年12月
判型:B5判 236頁
ISBN 978-4-263-26685-4
編:三村 將 / 幸田 るみ子 / 成本 迅 / 新村 秀人
●正誤表・訂正
公認心理師を目指す学生のための標準テキスト,国家試験の出題内容に対応して改訂!
●公認心理師として必要とされる精神科臨床に必要な基礎知識と,その治療・心理支援について,第一線の執筆陣がやさしく解説.
●総論は,精神疾患のみかたから,診断,薬物療法,心理療法・支援,多職種連携,リエゾン精神医学など基本となるところをわかりやすく解説.各論は,統合失調症やうつ病など主要な精神疾患について解説し,ライフステージ別の心理的問題についても紹介.
●第2版では「解離症群」「物質関連症」「嗜癖症」「秩序破壊的・衝動制御・素行症群」「LGBTQ」などを追加.
●新たな知見・情報を取り入れ,公認心理師国家試験の出題内容に対応して改訂.
【目 次】
第2版 序
第1版 序
序章 心理学としての精神医学の理解
I.医学が心理学に期待することは何か
II.心理学としての精神疾患の理解
III.心理学と精神医学の連携
総論
1章 精神疾患とは
1.精神疾患とは何か
2.歴史的視点からみた精神医療と臨床心理学
3.臨床心理学の歴史
4.生物学的精神医学と精神病理学(異常心理学)─二つの系譜
〈1章Q&A〉
2章 精神症状のみかた
1.精神症状の分類
2.抑うつ
3.不安,恐怖
4.幻覚
5.妄想
6.精神科等医療機関に紹介すべき精神症状
〈2章Q&A〉
3章 精神疾患の診断
1.精神医学における診断
2.初診時面接:留意点
3.精神現症
4.初診時面接:問診事項
5.身体診察,医学的検査
6.精神医学的評価尺度,心理検査,診断面接
7.行動観察
8.診断
〈3章Q&A〉
4章 精神疾患と薬物療法
1.精神疾患の治療における薬物療法
2.薬物療法の基礎知識
3.抗うつ薬
4.抗不安薬・睡眠薬
5.抗精神病薬
6.気分安定薬
7.認知症治療薬
8.注意欠如多動症(ADHD)治療薬
〈4章Q&A〉
5章 心理療法・支援の基本
1.個人心理療法
2.家族療法・集団心理療法
3.コミュニティ・アプローチ
〈5章Q&A〉
6章 多職種連携とリエゾン精神医学
(1)多職種連携
1.チーム医療とは
2.連携と協働,他職種連携と多職種連携
3.チーム医療における各職種の役割
4.チーム医療に関わる心理職が知っておくべき基本知識と求められる役割
5.多職種連携によるチーム医療における公認心理師の関わりの例
6.より良いチーム医療のために
(2)リエゾン精神医学
1.コンサルテーション・リエゾン精神医学の基本
2.緩和ケア概論
〈6章Q&A〉
各論
7章 精神疾患の理解(1) 統合失調症
【CASE】
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
〈7章Q&A,事後学習課題〉
8章 精神疾患の理解(2) うつ病,双極症
(1)うつ病
【CASE】
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
(2)双極症
【CASE】
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
〈8章Q&A,事後学習課題〉
9章 精神疾患の理解(3) 強迫症,不安症群
(1)強迫症
【CASE】
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
(2)不安症群
【CASE】
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
〈9章Q&A,事後学習課題〉
10章 精神疾患の理解(4) ストレス関連症群,解離症群
(1)ストレス関連症群
【CASE】
[心的外傷後ストレス症(PTSD)]
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
[適応反応症(適応障害)]
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
(2)解離症群
【CASE】
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
〈10章Q&A,事後学習課題〉
11章 精神疾患の理解(5) 神経発達症群
【CASE】
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
〈11章Q&A,事後学習課題〉
12章 精神疾患の理解(6) 物質関連症,嗜癖症,秩序破壊的・衝動制御・素行症群
【CASE】
(1)物質関連症
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
(2)嗜癖症
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
(3)秩序破壊的・衝動制御・素行症群
1.成因
2.症状
3.診断
4.治療法
5.経過
6.本人・家族への支援
〈12章Q&A,事後学習課題〉
13章 児童・思春期における心理的問題
【CASE】
1.児童・思春期の発達課題
2.神経性やせ症
3.まとめ
〈13章Q&A,事後学習課題〉
14章 ジェンダーをめぐる問題
【CASE】
(1)女性の心理的問題
1.出産前後の問題
2.更年期うつ病
3.月経前不快気分障害
4.女性のうつ病
(2)LGBTQ
1.LGBTQとは
2.LGBTQのメンタルヘルス
〈14章Q&A,事後学習課題〉
15章 高齢期における心理的問題
【CASE】
1.高齢者の心理的側面
2.高齢者のうつ
3.認知症および軽度認知障害(MCI)
〈15章Q&A,事後学習課題〉
付録 精神疾患に関わる医療・福祉制度
精神保健及び精神障害者の福祉に関する法律(通称:精神保健福祉法)
障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(通称:障害者総合福祉法)
心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(通称:医療観察法)
生活保護法
成年後見制度
ソーシャルサポート
コラム
〈1章〉(八木剛平,飯島詩織,齊藤和貴,山村 卓)
精神疾患は心の病気か? 脳の病気か?
日本の精神病者の「二重の不幸」とは何か
カウンセリングとは何か
〈2章〉(成本 迅)
パーソナリティ症
〈3章〉(本村啓介)
伝統的診断図式(外因・内因・心因)
生物・心理・社会モデル
〈7章〉(田中伸一郎)
統合失調症の病型分類
統合失調症の古典的症状:Bleulerの基本症状
統合失調症の古典的症状:Schneiderの一級症状
〈10章〉(大江美佐里)
複雑性心的外傷後ストレス症(CPTSD)
急性ストレス症
トラウマインフォームドケア(Trauma-Informed Care:TIC)
〈15章〉(加藤佑佳)
認知症の人の意思決定能力をどう評価し支援にいかすか
本書で解説されている疾患のDSM-5-TR,ICD-11対応表