ナーシンググラフィカ 小児看護学 2 小児看護技術**メディカ出版/中野 綾美/978-4-8404-7843-4/9784840478434**
発行 2022年12月
判型:B5判 280頁
ISBN 978-4-8404-7843-4
●本書では、子どもを「発達していく存在であり、年齢や健康レベルにかかわらず、権利を有し行使することができる主体である」(編者の言葉より)ととらえ、子どもの権利を擁護し、安全で安楽なケアを行うための看護技術を学ぶことに重点を置いています。
●看護技術を「基礎知識(目的ほか)」「実施方法(準備するもの、手順&アドバイス)」の順に解説しています。各技術の目的や背景を理解してから、技術の習得に入ることができます。
●「子どもの権利擁護」「子どもの発達」を重視した小児看護技術を学ぶために、具体的な手技の手順と、それに対するポイントやアドバイスをわかりやすく提示しています。豊富な写真やイラストで、手技の流れや注意点がより理解しやすくなり、臨床実習でも役立ちます。
●「小児看護専門看護師としての活動」「臨地実習にて教師から」をテーマとしたコラムを各章末に掲載しています。臨床現場における小児看護の実際や、実習での心構えを学ぶことができます。
●巻末資料として「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン(一部抜粋)」を収載しています。
ARコンテンツ
離乳食開始前の乳児〈動画〉
7~8カ月の乳児の食事場面〈動画〉
9カ月の乳児の食事場面〈動画〉
おむつ交換技術の一例〈動画〉
ストーマ援助技術の一例〈動画〉
沐浴援助技術の一例〈動画〉
衣服交換技術の一例〈動画〉
鼻口腔吸引の一例〈動画〉
気管吸引の一例〈動画〉
輸液管理の一例〈動画〉
小児看護専門看護師とは〈動画〉
胸骨圧迫技術の一例〈動画〉
気道異物除去技術の一例〈動画〉
呼吸音の聴取部位〈動画〉
血圧の測定〈動画〉
身体計測のポイント〈動画〉
・「メディカAR」の使い方
・はじめに
・本書の特徴
1 援助関係を形成する技術
1 援助関係を形成する上で必要な基礎知識
1 子ども・家族と看護者の関係性の発展
2 援助関係を形成していく上で重要なコミュニケーション
(1)コミュニケーションの構成要素
(2)子どもとのコミュニケーション
3 家族との援助関係の特徴
2 子どもとの援助関係を形成する技術
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 家族との援助関係を形成する技術
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 援助関係を形成する技術の活用
1 子どもとの援助関係を形成する技術の活用
|1| 子どもと援助関係を形成することに困難感を感じたケース
|2| A君との関わりの振り返り
|3| 今後のA君との援助関係を形成していく取り組み
2 家族との援助関係を形成する技術の活用
|1| 家族と援助関係を形成することに困難感を感じたケース
|2| Bちゃんの家族との関わりの振り返り
|3| 今後のBちゃんの家族との援助関係を形成していく取り組み
2 安心・安全な環境を調整する技術
1 子どもの視点に立った病院の物理的環境づくり
1 温度・湿度と明るさ,音,におい
2 空 間
2 発達段階に応じた環境づくり
1 遊びの環境
2 学習の環境
3 発達段階に応じた生活環境の調整とセルフケア力を高める環境づくり
3 睡眠と休息に適した環境づくり
1 家庭での睡眠に関する情報収集
2 安眠,休息ができる環境づくり
|1| 睡眠を妨げる要因のアセスメントと緩和
|2| 寝具の工夫
|3| 発達段階に応じた睡眠環境
3 検査・治療処置時の睡眠導入のための環境づくり
|1| 睡眠導入が行われている検査・治療処置
|2| 年齢における睡眠薬服用の目安
|3| 子どもと家族への十分な説明
|4| 環境づくりのポイント
4 事故を防止する環境づくり
1 子どもと家族への十分な説明
2 転倒を防止する環境づくり
3 転落を防止する環境づくり
4 その他の事故防止:誤飲・誤嚥,外傷,窒息など
5 感染予防のための環境づくり
1 感染経路と主な病原微生物
2 感染予防対策
3 隔離,逆隔離を要する子どもへのサポート
|1| 子どもと家族への十分な説明と同意
|2| 保護者の責任と家族からの分離の禁止
|3| 最小限の隔離期間
|4| 教育・遊びの機会の保障
3 食事の援助技術
1 子どもへの食事援助の実際
1 調 乳
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 授 乳
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 乳幼児の食事の援助技術
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 子どもの健康状態に応じた食物・栄養摂取方法とケア
1 経管栄養法
|1| 基礎知識
|2| 鼻腔から栄養チューブを挿入する方法
|3| 栄養剤の注入方法
2 胃瘻カテーテルから栄養剤を注入する方法
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 中心静脈栄養法
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 口唇口蓋裂のある子どもの哺乳
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
5 食べる機能に障害のある子どもへの援助
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 排泄の援助技術
1 おむつ交換
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 排泄行動自立への援助
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 浣 腸
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 導尿(CIC)
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
5 ストーマケア
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
5 清潔・衣生活の援助技術
1 沐 浴
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 入 浴
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 清 拭
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 洗 髪
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
5 口腔ケア
|1| 口腔ケアに必要な基礎知識
1 うがい
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 口腔内清拭
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 歯磨き
|1| 基礎知識
|2| 子ども自身が行う実施方法
6 衣服の交換
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
6 呼吸・循環を整える技術
1 酸素療法
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 吸 引
|1| 基礎知識
1 鼻腔・口腔の吸引
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 気管吸引
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 低圧胸腔内持続吸引(胸腔ドレナージ)の管理
|1| 基礎知識
|2| 実施方法(管理方法)
3 吸 入
|1| 基礎知識
|2| 実施方法(ジェットネブライザーの場合)
4 体位ドレナージ
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
5 人工呼吸器の管理
|1| 基礎知識
|2| 実施方法(管理方法)
6 体温の調整(温罨法・冷罨法を含む)
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
7 与薬の技術
1 与薬に必要な基礎知識
|1| 薬物動態
|2| 薬用量の計算法
|3| アナフィラキシーショック
2 経口薬
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 坐 薬
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 注 射
|1| 基礎知識
1 皮下注射
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 筋肉注射
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 静脈注射
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
5 輸液管理
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
6 輸血管理
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
8 救急救命の技術
1 救急救命
1 子どもにおける救急救命看護
(1)子どもの救急医療の特徴
(2)子どもの救急医療に携わる看護者に求められる能力
2 救急蘇生法
2 救急蘇生法の実際
1 一次救命処置(心肺蘇生法)
(1)基礎知識
(2)実施方法(一次救命処置の実際)
(3)一次救命処置に必要な技術
|1| 気道確保(用手気道確保)
|2| 胸骨圧迫
|3| 人工呼吸
|4| 自動体外除細動器(AED)
2 二次救命処置
(1)基礎知識
(2)実施方法(二次救命処置の実際)
(3)二次救命処置に必要な技術
|1| エアウェイ(反転法)による気道確保
|2| バッグバルブマスクによる人工呼吸
|3| 直流式除細動器(DC)による除細動
|4| 気管挿管
3 輸液ルートの確保と薬物療法
(1)子どもの輸液療法
(2)輸液ルート確保
|1| 骨髄針による輸液ルート確保
|2| 中心静脈カテーテル留置法
3 その他の応急処置 192
1 気道異物の除去
|1| 基礎知識
|2| 実施方法(喉頭異物の場合)
2 消化管異物および中毒
|1| 消化管異物への対応
|2| 中毒への対応
3 熱 傷
|1| 熱傷の受傷面積と深度,重傷度の診断
|2| 応急処置
|3| 二次救命処置
4 溺 水
|1| 応急処置
|2| 二次救命処置
5 熱中症
(1)Ⅰ度(熱けいれんや熱失神)
(2)Ⅱ度(熱疲労)
(3)Ⅲ度(熱射病)
|1| 応急処置
|2| 二次救命処置
6 骨 折
|1| 骨折時の応急処置
9 症状・生体機能の管理技術
1 バイタルサインの測定
1 呼吸測定
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 脈拍・心拍数測定
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 体温測定
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 血圧測定
|1| 基礎知識
|2| 実施方法(アネロイド式血圧計を用いて上腕で測定する場合)
2 検体の採取
1 採 血
|1| 基礎知識
|2| 実施方法(静脈血採血法)
2 尿採取
|1| 基礎知識
(2) 実施方法
3 便採取
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 検 査
1 心電図
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 パルスオキシメーターによる検査
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 腰椎穿刺
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 骨髄穿刺
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
4 身体計測
1 体 重
|1| 目的
|2| 実施方法
2 身 長
|1| 目的
|2| 実施方法
3 頭 囲
|1| 目的
|2| 実施方法
4 胸 囲
|1| 目的
|2| 実施方法
5 腹 囲
|1| 目的
|2| 実施方法
10 安全・安楽を確保する技術
1 安楽な体位
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
2 処置やケアへの遊びの活用
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
3 安全・安楽を考慮した行動制限
|1| 基礎知識
|2| 実施方法
コラム:小児看護専門看護師としての活動
①高度実践看護師として活躍する小児看護専門看護師
②混合病棟における小児看護専門看護師の活動
-倫理的視点から子どもと家族の療養環境を整える
③小児看護専門看護師として働く20年間を振り返って
-患者,家族の長い人生を長距離伴走するパートナーであること
④ 大学病院において医療・看護の質の向上を目指して協働する「チェンジエージェント」
⑤ 小児専門病院における小児看護専門看護師の活動
⑥ 子どもの苦痛緩和ケアをチームで協働して考える活動
⑦総合病院での小児看護専門看護師の活動 -救急外来を受診する子どもと家族を支える
⑧ 子どもにとっての「最善の利益」をすべての価値判断に
コラム:臨地実習にて教師から
①看護はアート(創造)である
②緊張は伝染する
◆資料
・乳児用調製粉乳の安全な調乳,保存及び取扱いに関するガイドライン(一部抜粋)
◆看護師国家試験出題基準(令和5年版)対照表