CTパターンから理解する呼吸器疾患**南江堂/門田 淳一/9784524254941**
サイズ:B5 / 494p
「CT画像パターン」から、呼吸器疾患の診断、病態把握、治療方針までを理解する、これまでにない切り口の新しい書籍。臨床で遭遇する機会の多い疾患について、decision treeに沿って診療を進めていく過程を、アトラスとフローチャートを用いて解説した。CT画像パターンからの鑑別診断に加えて、画像所見で一発診断が可能な疾患、画像パターンが多彩なためCTでは診断が困難な疾患、症状の割に画像所見が乏しい疾患、症状が軽微なのに画像所見は派手な疾患など、エキスパートの読影テクニックが満載。巻末にはクイズ症例も掲載。呼吸器科医、放射線科医だけでなく、これから呼吸器疾患を学ぶ学生や研修医にもおすすめ。本書の使い方 呼吸器疾患のCT画像パターンとdecision tree呼吸器疾患のCT画像パターンアトラス 1.びまん性粒状影 A.胸膜・葉間に接している(リンパ路・血行性) a.気管支血管束周囲+小葉辺縁分布(リンパ路) b.ランダム分布(血行性) B.胸膜・葉間に接していない[小葉(細葉)中心性] a.境界明瞭な分岐状粒状影(細気管支病変) b.境界不明瞭な淡い粒状影(細気管支+細気管支周囲病変) 2.広義間質を主座とする病変 A.smoothな気管支血管束・小葉間隔壁の肥厚 B.小葉間隔壁の肥厚+nodule(しばしば腫大リンパ節を伴う) 3.嚢胞 A..胞が主体 B.consolidationやすりガラス影に付随する 4.多発結節 A.感染 B.非感染 5.consolidation A.分布による分類 a.区域性 b.非区域性 c.領域性 d.末梢がspareされる(リンパ路による排泄が関係) B.内部濃度による分類 a.低濃度 b.高濃度 C.空洞(あるいは造影不良域)を伴う D.周囲散布像(小葉中心性粒状影)を伴う E.consolidationに小葉間隔壁肥厚を伴う F.consolidation内に牽引性気管支拡張を伴う G.移動するconsolidation 6.びまん性すりガラス影・網状影 A.crazy-paving appearance B.陰影内に牽引性気管支拡張を伴う C.honeycombing D.小葉中心性粒状影を伴う(ill-defined nodules) E.モザイクパターンを伴う 7.CT sign A.CT halo sign a.感染 b.非感染 B.reversed halo sign C.galaxy sign D.angiogram sign E.gloved finger sign F.air-crescent sign/meniscus sign G.Swiss cheese appearance 8.画像パターンで一発診断可能な疾患 9.画像パターンが多彩で鑑別が困難な疾患(臨床所見が非常に重要となる疾患)I章 CTの基本的な理解:画像パターンとその考え方CTの基本的理解 1.びまん性粒状影 2.広義間質を主座とする病変 3.嚢胞 4.多発結節 5.consolidation 6.びまん性すりガラス影・網状影 7.CT sign 8.画像パターンで一発診断可能な疾患 9.画像パターンが多彩で鑑別が困難な疾患(臨床所見が非常に重要となる疾患) 10.症状が軽微なのに画像所見が派手な疾患 11.症状のわりに画像所見が乏しい疾患II章 CT画像パターンから紐解く呼吸器疾患:診断から治療方針まで 1.びまん性粒状影 A.胸膜・葉間に接している(リンパ路・血行性) a.気管支血管束優位(リンパ路) b.ランダム(血行性) B.胸膜・葉間に接していない[小葉(細葉)中心性] a.境界明瞭な分岐状粒状影(細気管支病変) b.境界不明瞭な淡い粒状影(細気管支+細気管支周囲病変) 2.広義間質を主座とする病変 A.smoothな気管支血管束・小葉間隔壁の肥厚 B.小葉間隔壁の肥厚+nodule(しばしば腫大リンパ節を伴う) 3.嚢胞 A.嚢胞が主体 B.consolidationやすりガラス影に付随する 4.多発結節 A.感染 B.非感染 5.consolidation A.分布による分類 a.区域性 b.非区域性 c.領域性 d.末梢がspareされる(リンパ路による排泄が関係) B.内部濃度による分類 a.低濃度 b.高濃度 C.空洞(あるいは造影不良域)を伴う D.周囲散布像(小葉中心性粒状影)を伴う E.consolidationに小葉間隔壁肥厚を伴う F.consolidation内に牽引性気管支拡張を伴う G.移動するconsolidation 6.びまん性すりガラス影・網状影 A.crazy-paving appearance B.陰影内に牽引性気管支拡張を伴う C.honeycombing D.小葉中心性粒状影を伴う(ill-defined nodules) E.モザイクパターンを伴う 7.CT sign A.CT halo sign B.reversed halo sign C.galaxy sign D.angiogram sign E.gloved finger sign F.air-crescent sign/meniscus sign G.Swiss cheese appearance 8.画像パターンで一発診断可能な疾患 9.画像パターンが多彩で鑑別が困難な疾患(臨床所見が非常に重要となる疾患)III章 症例からのアプローチ:CT画像の読み方と鑑別診断Q&A 1.持続する咳嗽があり,健診の胸部単純X線写真で異常を指摘された症例 2.発熱とびまん性粒状影,consolidation・すりガラス影を認めた症例 3.遷延する乾性咳嗽と鎖骨上窩の腫瘤を認めた症例 4.発熱が続き喀痰の出現を認めた症例 5.発熱に加え咳嗽の増強が認められた症例 6.健診で多発結節影が認められた症例 7.乾性咳嗽,労作時息切れをきたした症例 8.咳嗽が持続し,後に発熱を呈した症例 9.乾性咳嗽,発熱,呼吸困難を呈した症例 10.発熱と起坐呼吸を呈した症例 11.両側肺野にびまん性の.胞性病変が認められた症例 索引