失敗例から学ぶ 糖尿病療養指導が劇的に変わるマジックワード**金芳堂/坂根 直樹/9784765318082**

販売価格
3,080円(税込み)
編著
坂根 直樹
出版社
金芳堂
分野
 
糖尿病

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書籍版 販売期間
2020/03/09~
JANコード
9784765318082
商品コード
9784765318082
発行 2020年3月
サイズ A5 / 176p
ISBN 978-4-7653-1808-2
内容紹介:糖尿病の治療にあたっては、医師・看護師・管理栄養士・薬剤師などが力を合わせて、糖尿病患者さんの日常的な療養生活のサポートを行い、合併症などの重症化を予防しなくてはなりません。しかし、うまくいかないこともたくさんあり、現場では試行錯誤しながら日々業務に取り組んでいます。糖尿病療養指導を行っていると、患者さんから「別に長生きしたくない」「そんなに食べていない」「やる気スイッチが入らない」「そんな難しい食事療法はできない」「運動する気持ちがわかない」「注射は絶対に嫌だ」など、様々な「言い訳」や「抵抗」などに出会います。その中、筆者は、医療現場でよく出会う糖尿病患者さんの「言い訳」や「抵抗」などに出会ったらチャンスととらえ、治療効果を上げるために、患者さんに様々なアプローチをしています。本書は、患者さんの体重管理、食事、運動、薬物療法、血糖測定に対しての「言い訳」や「抵抗」などから、どのようなコミュニケーションを取るべきか、60の具体的な例をまじえ解説します。患者さんに響く効果的な言葉、やる気を引き出す言葉などの「マジックワード」も紹介し、糖尿病療養指導に役立つ一冊です。目次:第1章 今、求められる糖尿病療養指導は?プロローグ “ましょう”の医療従事者と“でも”患者1 健康教育の変遷2 コーチングと意味づけティーチング3 新人とベテラン医療従事者が陥りやすい罠4 患者をやる気にさせる魔法の言葉はあるか?第2章 糖尿病の理解を深める糖尿病の概要CASE 2-1 特に、自覚症状はないCASE 2-2 糖尿病の合併症って何?CASE 2-3 合併症がなかなか覚えられないCASE 2-4 別に長生きしたくないCASE 2-5 血糖値が覚えられないCASE 2-6 毎回、同じ指導でウンザリCASE 2-7 糖尿病がピンとこないCASE 2-8 「HbA1c」って何?CASE 2-9 私の糖尿病はどのくらい?CASE 2-10 糖尿病のけがあるだけ第3章 糖尿病療養指導 体重管理編 肥満者の言い訳CASE 3-1 水を飲んでも太るCASE 3-2 食事や運動は変えられないCASE 3-3 固太りだCASE 3-4 そんなに食べていないCASE 3-5 ダイエットの仕方はわかっているCASE 3-6 やる気スイッチが入らないCASE 3-7 意志が弱いんですCASE 3-8 ダイエットが3日坊主になるCASE 3-9 夏場に太るCASE 3-10 旅行に行くと体重が増える第4章 糖尿病療養指導 食事編 食事の言い訳CASE 4-1 そんな難しい食事療法はできないCASE 4-2 カロリー計算は面倒CASE 4-3 食事記録をつけるのは面倒CASE 4-4 昔からの癖で早食いでCASE 4-5 つい食べてしまうCASE 4-6 もったいないからCASE 4-7 ストレスで食べるCASE 4-8 健康番組を見て食事には気をつけているのにCASE 4-9 ドカ食いしてしまうCASE 4-10 夕食の白米は抜いているのに痩せない第5章 糖尿病療養指導 運動編 運動不足の患者さんの言い訳CASE 5-1 運動する気持ちがわかないCASE 5-2 特に何も運動していないCASE 5-3 テレビの守りをしているCASE 5-4 家でゴロゴロしているCASE 5-5 暑くて運動できないCASE 5-6 膝が痛くて歩けないCASE 5-7 水着になるのが嫌CASE 5-8 運動する時間がないCASE 5-9 1人ではなかなか歩けないCASE 5-10 運動が続かない第6章 糖尿病療養指導 薬物療法編 薬物療法をしている人の言い訳CASE 6-1 薬を飲み始めたら、一生飲まなければならないCASE 6-2 注射は絶対に嫌だCASE 6-3 なるべく薬は飲みたくないCASE 6-4 薬の副作用が心配CASE 6-5 薬を増やされたくないCASE 6-6 薬の名前が覚えられないCASE 6-7 なぜか薬が余るんですCASE 6-8 低血糖が心配CASE 6-9 むくみが気になるCASE 6-10 おならが気になる第7章 糖尿病療養指導 血糖測定編 血糖測定をしている人の言い訳CASE 7-1 血糖測定は痛いCASE 7-2 測定する気がないCASE 7-3 血糖測定は面倒CASE 7-4 測定した結果がよくわからないCASE 7-5 低血糖が心配CASE 7-6 低血糖の症状がよくわからないCASE 7-7 毎日、血糖測定できないCASE 7-8 低血糖後に高血糖になるCASE 7-9 高血糖が心配CASE 7-10 血糖を測定しないと心配になる参考文献おわりに索引おすすめのマジックワード一覧 著者プロフィール(コラム)HbA1c外来 糖尿病警察 脂肪吸引術ピマ族の運命は? 運動療法は薬CGMとFGM序文:糖尿病は自己管理が必要な病気と言われます。最初はやる気があっても、それは長くは続かないことが多いですね。そうすると、患者さんは、「3日坊主になる」などの言い訳をします。実は、患者さんの言い訳は心理学では「抵抗」と呼ばれています。例えば、肥満や糖尿病を伴う生活習慣病患者さんに「減量しましょう」「間食を控えましょう」「運動しましょう」などと療養指導を行うと、「そんなに食べていないのに太る」「間食を止めるとストレスがたまる」などと言い訳をします。患者さんに心理学的抵抗がみられない場合にはメディカルコミュニケーションがうまくいっています。しかし、患者さんに心理学的抵抗がみられた場合には、メディカルコミュニケーションがうまくいっていないことを示しており、療養指導の方法を変える必要があります。つまり、「心理学的抵抗は療養指導を変えるサイン」なのです。それでは、心理学的抵抗がみられた患者さんにどのようにアプローチをしていけばいいのでしょうか?イソップ物語の「北風と太陽」ではありませんが、「このまま放置しておくと、糖尿病合併症が出て大変なことになりますよ」「倒れたら誰が面倒をみるんですか!」など、いわゆる医学的脅しを用いて言語的に説得してもその効果は限られています。むしろ、患者さんと信頼関係を確立した後に、患者さんの価値観や性格タイプに合わせてアプローチすることが有効です。本書は、患者さんの体重管理、食事、運動、薬物療法、血糖測定などに対しての「言い訳」や「抵抗」などから、どのようなコミュニケーションを取るべきか、60の具体的な例をまじえ解説します。患者さんに響く効果的な言葉、やる気を引き出す言葉を「マジックワード」として紹介します。糖尿病療養指導に携わる医療従事者の皆さんへ、糖尿病療養指導の理解がより深まり、患者さんとよりよいコミュニケーションが取れる方法やコツをお伝えします。