子どもの口腔機能を育てる本**医歯薬出版/浜野 美幸/9784263445952**

販売価格
7,480円(税込み)
診療室で今日からできる!口腔機能発達不全症への対応
編著
浜野 美幸
出版社
医歯薬出版
分野
 
歯科学 一般

数量

販売期間
2020/08/07~
商品コード
9784263445952
発行 2020年8月
サイズ A4変 / 164p
ISBN 978-4-263-44595-2
皆さんの歯科医院に,こんなお子さんが来ていませんか?■いつも口がポカンと開いている
■指しゃぶりをしている
■食べるのが遅い
■発音がおかしい
その患者さん,「口腔機能発達不全症」かもしれません!

本書では,子どもの口腔機能の見方・口腔機能の問題への対応の仕方が,「知る」「みる」「対応する」の3ステップで学べます.
ダウンロードして即使える! 啓発用ポスター・問診表・患者説明用媒体つき
【こんな方に本書をおすすめします】
◆その1 診療室に1人でも口腔機能が“気になる”患者さんが来院している
◆その2 子どもの口腔機能をどのように診ればよいかわからない
◆その3 チェアサイドでできる子どもの口腔機能への対応を知りたい
◆その4 かかりつけ歯科医師・歯科衛生士として、口腔機能を通して「子育て支援」にかかわりたい

【目次】
はじめに
推薦のことば
皆さんのクリニックに,こんなお子さんが来ていませんか?
Introduction
求められる口腔機能発達不全症への取り組み
まずは挑戦してみましょう
取り組みの前に……口腔機能発達不全症への対応Q&A
Column 本書で主に扱う子どもの年齢
その1 口腔機能発達不全症を「知る」
口腔機能とは?
口腔機能発達不全症とは?
まずは診療室で気づくことから!
口腔機能発達不全症による負のスパイラル
診療室で口腔機能発達不全症に取り組む意義
口腔機能の発達は「器質」と「機能」の両輪
口腔機能発達不全症の診療の流れ
口腔機能発達不全症の対応~保険の流れ
口腔機能発達不全症への対応のゴール

Column
・本当に偏食?~食の問題へのかかわりは,“子育て支援”
・正しい機能の獲得が上顎骨の成長を促す~舌の挙上と鼻呼吸がキーポイント
・小児の口腔機能に関する検査法
・「歯で困ったら」ではなく,「食べることで困ったら」歯医者さんに相談してもらおう
・私が子どもの口腔機能の育成に情熱を傾けるわけ
その2 口腔機能発達不全症を「みる」
患者さんは目の前にいる! まずは察知して気づくこと
気づいてもらうために~デジタルデバイスの活用
「みる」検査のフローチャート
チェックリストに沿った口腔機能発達不全症の評価
食べる機能の問題
C-1 歯の萌出に遅れがある
C-2 機能的因子による歯列・咬合の異常がある
C-3 咀嚼に影響する齲蝕がある
C-4 強く咬みしめられない
C-5 咀嚼時間が長すぎる,短すぎる
C-6 偏咀嚼がある
C-7 舌の突出(乳児型嚥下の残存)がみられる
C-8 哺乳量・食べる量,回数が多すぎたり,少なすぎたり,ムラがあるなど
話す機能の問題
C-9 構音に障害がある
C-10 口唇の閉鎖不全がある
C-11 口腔習癖がある
C-12 舌小帯に異常がある
その他
C-13 やせまたは肥満である
C-14 口呼吸がある
C-15 口蓋扁桃などに肥大がある
C-16 睡眠時のいびきがある
Column
・スマートフォンの有効利用
・食べる時間と食べるための条件
・舌突出とほかの病態との関連
・安静時の舌の正しい位置と姿勢
・授乳・離乳の支援推進と歯科医師
・「構音」とは?
・広義の口腔習癖と「態癖」とは?
・鼻呼吸を促進しよう
・扁桃肥大とその影響
その3 口腔機能発達不全症に「対応する」
管理計画の立案と患児・保護者への説明~わかりやすい説明を心がける
口腔機能発達不全症対応の基本的な流れ
チェアサイドでこれだけでも! 口腔機能発達不全症対応のファーストステップ
STEP1 生活指導
姿勢の改善
食事のアドバイス
STEP2 器質(形態)への対応
萌出遅延への対応
咀嚼に影響する齲蝕の治療・予防
歯列・咬合の治療
舌小帯付着異常への対応
STEP3 機能への対応
口腔習癖の中止支援
運動訓練
(1)口唇閉鎖訓練
口唇のストレッチ
イー・ウー
りっぷるとれーなーを用いた訓練
ボタンプル
木べら・定規などを使ったトレーニング
うがいトレーニング
ガラガラうがい
遊びのなかで行う口唇閉鎖訓練
(2)咀嚼・嚥下訓練
MFTの応用
デンタルガムを利用した咀嚼・嚥下訓練(ガムトレーニング)
(3)構音にかかわる訓練
構音機能の改善に有効なMFT
ことば遊びによる運動訓練
(4)呼吸にかかわる訓練
鼻深呼吸
あいうべ体操
遊びのなかで行うトレーニング 風車まわし
参考:チェックリストに応じた対応のフローチャート
Column
・生活改善はすべての子どもを対象に!
・口腔機能の発達は「よく遊び・よく食べる」ことから
・食べることも筋肉運動! スポーツと同じ良いフォームで!
・乳幼児期の母子健康手帳を利用した食生活指導
・学校での取り組み~おいしく,安全に食べることを体験授業のなかで伝える
・口腔機能の評価にも応用できる「ブクブクテスト」
・練習を続けるコツ~親が必要性を実感して一緒に取り組むこと!
・口腔機能発達不全症で扱う構音障害の範囲
・口腔機能発達不全症への対応から取り組めることばへのアプローチ
その4 ケースから学ぶ 診療室で取り組む「口腔機能発達不全症」への対応
Case1 舌小帯付着異常から構音・咀嚼障害が起きていたケース
Case2 本人の意思で吸指癖を中止,その後の運動訓練で歯列・咬合の改善が図れたケース
Case3 自覚のない口唇閉鎖不全に対応したケース
Case4 口唇閉鎖不全が改善せず,歯列・咬合の異常に移行したケース
Column
・舌小帯付着異常へのアプローチ

付録 チェアサイドで使える! 患者さん向け説明用媒体
(1)お口のトレーニング がんばりシート
(2)正しい姿勢・鼻呼吸,できていますか?
(3)食べるときの正しい姿勢,できていますか?
(4)うがいトレーニング
(5)ワンポイントMFTトレーニング
(6)噛む・のみ込むトレーニング(ガムトレーニング)
(7)ことばのトレーニング
(8)参考資料