最新臨床検査学講座 臨床検査総合管理学 第3版**医歯薬出版/高木 康/978-4-263-22399-4/9784263223994**
発行 2024年2月
判型:B5判 200頁
ISBN 978-4-263-22399-4
編著:高木 康 / 三村 邦裕
「臨床検査技師国家試験出題基準(令和7年版)」準拠!
「検査総合管理学」を改訂・改題!
臨床検査において重要性を増す「検査管理」を総合的に修得できる好評テキストの第3版!
●最新の「臨床検査技師国家試験出題基準(令和7年版)」に準拠した改訂版.
●令和7年版国家試験にあわせて出題基準の新規項目を追加したほか,現時点での最新の内容となるよう全体をアップデートした.
【目 次】
第1章 臨床検査技師の役割と使命
I 臨床検査の重要性
II 臨床検査発展の歴史
III 臨床検査技師とは
1 臨床検査技師の役割
2 チーム医療と臨床検査技師
IV 臨床検査技師教育の変遷
V 臨床検査技師としての業務拡大
1 生涯教育と資格
1)卒後教育
2)学会発表
3)修士・博士号取得
4)各種認定試験
第2章 臨床検査の意義
I 診断方法の変遷
II 臨床検査の意義
1 臨床検査の目的
2 スクリーニング検査
3 精密検査,特殊検査(診断確定のための検査)
4 診察前検査
5 緊急検査
6 コンパニオン診断
7 重症度・予後の検査
8 検査計画
第3章 臨床検査部門の業務と管理
I 検査体制
1 検査の変遷
1)中央化
2)分析装置の自動化
3)システム化
2 検査室外検査
1)POCT
2)OTC検査薬
3)在宅検査
3 衛生検査所
II 臨床検査部門の組織
1 病院の組織
2 臨床検査部門の組織
3 支援部門としてのあり方
4 チーム医療
1)チーム医療の必要性
2)医療専門職の種類と業務内容
3)チーム医療における臨床検査技師の役割
4)臨床検査技師がかかわるチーム医療
5)その他
III 臨床検査部門の業務
1 検体検査
2 生理学的検査
3 日常検査
4 迅速検査
1)緊急検査
2)診察前検査
5 治験業務
IV 検査業務管理
1 マニュアル,検査手順書(標準作業手順書)(SOP)
1)検査マニュアル
2)採血マニュアル
3)医療事故防止(安全対策)マニュアル
4)感染対策マニュアル
5)接遇マニュアル
6)災害対策マニュアル
2 臨床検査室の評価
3 検査結果の管理
1)検査前プロセス
2)検査プロセス
3)検査後プロセス
4 人事管理
1)人員配置とローテーション
2)教育・研修
3)人事考課
4)メンタルヘルスケア
V 検査機器・物品管理
1 試薬
1)標準物質
2)管理試料
2 検査器材
3 検査機器
1)機器の導入
2)メンテナンス
VI 情報管理
1 個人情報保護
1)患者呼び出しシステム
2)セキュリティ確保
3)不要書類の廃棄
4)電子カルテ使用上の注意
5)個人情報保護のための研修・教育
6)学会の指針・見解
VII 財務管理
1 医療経済
2 収支バランス
3 収入
4 支出
1)人件費
2)試薬・器材などの材料費
3)減価償却費
4)修理費・メンテナンス費
5)水道・光熱費,レンタル料金
6)その他(患者サービス)
第4章 検査の受付と報告
I 検査の受付
1 検査依頼・予約
2 検査受付
3 採血管,尿コップなどの準備
4 患者の照合と検体採取
5 検査室への検体搬送と検査室での検体受付
6 検査室での検体到着確認
II 検体の前処理
1 検体の種別
2 検体処理
3 検体処理における注意点
1)採血管種の誤りや抗凝固剤の混入
2)抗凝固剤
3)溶血・乳び試料の注意
4)検体量
5)感染性検体(ウイルス感染)の取り扱い
6)検体採取後の状況の確認
7)保存剤の誤使用
III 検査結果の報告
1 報告の種類と方法
2 検査成績への付加価値・コメント
1)パニック値報告
2)異常データの報告
3 検査結果の評価
1)検査室の評価
2)検査の技術的評価
4 検査成績の保存
5 検査結果の問い合わせ
第5章 検査の精度保証(精度管理)
I 概略
1 クオリティマネジメント
1)クオリティマネジメント体系の分類
2)臨床検査に関する国際標準化
3)ISO 15189:臨床検査室―品質と能力に関する特定要求事項
II 精度管理に必要な統計学
1 統計量
1)基本統計量
2)信頼区間
2 測定の不確かさ
1)誤差の分類
2)真度と精密さ
3)精密さの評価
4)真度の評価
5)相関係数と回帰
3 誤差の許容限界
III 単位
1 SI単位
2 化学分析の単位
1)質量濃度(重量濃度)
2)質量パーセント濃度(質量分率)
3)モル濃度
4)当量濃度(規定度)
5)浸透圧重量モル濃度
3 酵素活性の単位
1)国際単位
2)酵素活性SI単位
IV 精度管理法
1 精度管理の概要
2 精度管理法の分類
3 内部精度管理
1)x-R管理図法
2)Westgardのマルチルール管理図法
3)x-Rs管理図法
4)x-Rs-R管理図法
5)累積和管理図法
4 外部精度評価
1)外部精度評価の流れ
2)結果の評価
3)クロスチェックによる評価
4)技能試験
5 患者検体を用いた管理
1)極端値チェック
2)項目間チェック(レシオチェック)
3)前回値チェック(デルタチェック)
4)出現実績ゾーン法
5)健常者平均法,潜在基準値平均法
6 精度管理試料
1)プール血清の作り方
7 精度認証制度と法規制
1)病院機能評価
2)検査室の認定制度
3)医療法等の一部を改正する法律
V 標準化
1 基準測定操作法
2 標準物質
3 トレーサビリティ
1)トレーサビリティ連鎖と校正階層
2)トレーサビリティ連鎖の実際例
4 共用基準範囲
VI 測定法の信頼性評価
1 技術的評価
2 妥当性確認と検証
1)バイアス
2)共存物質の影響,マトリックス効果,コミュータビリティ(相互互換性)
3 検査結果の評価
1)基準範囲
2)臨床判断値
3)臨床的有用性
第6章 検査の安全管理と倫理
I 医療安全
1 医療事故と医療過誤
1)医療事故
2)医療過誤
2 インシデント・アクシデント
3 医療事故発生時の対処
4 医療事故防止対策
1)システム対策
2)人の行動対策
5 患者と検体の確認
1)患者の確認
2)検体の確認
6 パニック値対応
1)パニック値
2)パニック値に関連したリスク
II 感染対策
1 標準予防策(スタンダード・プリコーション)
1)手指衛生
2)手指衛生の5つのタイミング
3)個人防護具
2 感染経路別予防策
1)空気感染予防策
2)飛沫感染予防策
3)接触感染予防策
4)新型コロナウイルス感染症の予防策
3 針刺し・血液体液曝露感染予防策
1)防止対策
2)針刺し事故後の対応
III 安全衛生管理
1 電気
1)停電対応
2)患者・医療従事者への感電リスク
2 医療用ガス
1)医療用ガスの種類と用途
2)医療ガスボンベ
3)酸素ボンベ使用時の注意点
3 薬品
1)毒物・劇物
2)毒薬・劇薬
3)特定化学物質
4)危険物
4 感染性医療廃棄物
1)廃棄物の分類
2)バイオハザード表示
3)廃棄に関する外部委託
5 放射性同位元素
1)放射線管理についての法令
2)医療機関で使用される放射性同位元素
3)医療従事者の注意
6 労働衛生管理
1)労働衛生の3管理
2)医療現場の作業環境管理,作業管理
3)ハラスメント対策
4)ストレスチェック
7 災害対策
1)事業継続計画(BCP)
2)防災訓練
3)災害医療
IV 検査の倫理
1 検査の倫理規定
1)守秘義務
2)倫理審査委員会
3)利益相反の開示
2 インフォームドコンセント
1)患者検体を研究に使用する際の倫理規定
3 患者接遇(コミュニケーション)
1)身だしなみ
2)挨拶
3)表情
4)言葉遣い
5)態度(聞く姿勢)
第7章 予防医学と衛生検査所
I 予防医学と健康診断
1 予防医学
1)予防医学の概念
2)予防医学が果たした役割
3)予防医学の重要性
4)予防医学の3段階と臨床検査
2 健康診断(健康診査)
1)健康診断
2)特定健康診査・特定保健指導
II 衛生検査所(検査センター)の役割と業務
1 衛生検査所(検査センター)とは
2 衛生検査所の設立と歴史
3 衛生検査所の使命
4 衛生検査所に関連する法規
1)主な関係法規
2)その他関係法規
5 衛生検査所の数
6 日本衛生検査所協会
1)主な事業
7 衛生検査所の業務(受託臨床検査)
1)医療機関等からの集荷(受領・搬送)
2)受付
3)検体検査
4)検査値の解釈(アドバイスサービス)
5)検査結果報告
6)検体の保管と廃棄
8 第三者認定・認証制度
9 検査の外部委託方式
1)外注方式
2)ブランチラボ方式
3)FMS方式