肝細胞癌診療ガイドライン 2025年版**金原出版/日本肝臓学会/978-4-307-20502-3/9784307205023**
発行 2025年11月
判型:B5判 400頁
ISBN 978-4-307-20502-3
新たな名称にて堂々改訂!待望の第6版!
今回から書名を「肝細胞癌診療ガイドライン」と改め、従来のCQに加えて「Future Research Question」を新設。一部推奨については「Good Practice Statement」として提示することとなった。また、薬物療法では新たなレジメンが加わり、放射線治療でも粒子線治療が保険適用になるなど、治療選択肢の拡充に伴い、解説もさらに充実した。肝細胞癌診療に携わる医療者の必携書、待望の改訂版!
【目 次】
肝細胞癌診療ガイドラインClinical Question・推奨一覧
本ガイドラインについて
総論
改訂作業の実際(各論)
肝癌領域の費用対効果の概説
第1章 診断およびサーベイランス
はじめに
肝細胞癌サーベイランス・診断アルゴリズムの解説
CQ1-1 サーベイランスは、どのような方法で行うか?
CQ1-2 肝細胞癌の診断に有用な腫瘍マーカーは何か?
CQ1-3 腫瘍マーカーの測定は、肝細胞癌の治療効果判定の指標として有用か?
CQ1-4 肝細胞癌のサーベイランスにおいて、背景肝疾患の活動性により腫瘍マーカーのカットオフ値を変更することは有用か?
CQ1-5 肝細胞癌の高危険群において、典型的肝細胞癌の診断に診断能が高い画像検査は何か?
CQ1-6 慢性肝疾患患者において、多血性を示すがwashoutがみられない病変にどのように対応するか?
CQ1-7 慢性肝疾患患者において、非多血性の病変に対してどのように対応するか?
CQ1-8 腎機能および肝機能低下患者における肝腫瘍の診断に推奨できる検査法は何か?
CQ1-9 肝細胞癌の病期診断に頭部MRI、胸部CT、骨シンチグラフィー、FDG-PETは必要か?
CQ1-10 画像診断で鑑別が困難な肝腫瘍に対して、腫瘍生検は推奨されるか?
サーベイランスの費用対効果の総説
第2章 治療アルゴリズム
はじめに
肝細胞癌治療アルゴリズムの解説
CQ2-1 単発肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-2 2,3個肝細胞癌に対して推奨される治療法は何か?
CQ2-3 4個以上の肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-4 脈管侵襲陽性肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-5 肝外転移陽性の肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-6 肝移植適応基準内のChild-Pugh分類Cの肝細胞癌に対して、推奨される治療法は何か?
CQ2-7 Child-Pugh分類Bの肝細胞癌に対して、肝移植は推奨されるか?
第3章 予防
はじめに
CQ3-1 B型慢性肝疾患からの肝発癌予防として核酸アナログ製剤は推奨されるか?
CQ3-2 C型慢性肝疾患からの肝発癌予防としてDAA治療は推奨されるか?
CQ3-3 肝発癌予防に有効な生活習慣は何か?
CQ3-4 肝線維化が進行した代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)患者に対するスタチン、メトホルミン投与は肝発癌予防に有用か?
第4章 手術
はじめに
CQ4-1 肝切除はどのような患者に行うのが適切か?
CQ4-2 肝切除前肝機能の適切な評価法は?
CQ4-3 系統的肝切除は推奨されるか?
CQ4-4 低侵襲(腹腔鏡下/ロボット)肝切除は、推奨されるか?
CQ4-5 肝切除を安全に行うための手術手技は何か?
CQ4-6 肝切除の周術期管理としてERAS は有用か?
CQ4-7(FRQ)肝切除の術前療法として推奨されるものは何か?
CQ4-8 ダウンステージングされた肝細胞癌に肝移植は推奨されるか?
CQ4-9 全病変に治療介入可能な肝外転移陽性肝細胞癌に対し、切除は推奨されるか?
CQ4-10 Child-Pugh分類B肝細胞癌に肝切除は推奨されるか?
第5章 アブレーション
はじめに
CQ5-1 アブレーションはどのような患者に行うのが適切か?
CQ5-2 アブレーションで推奨される治療法は何か?
CQ5-3 アブレーション前のTACE併用は推奨されるか?
CQ5-4 アブレーションの治療ガイドとして造影超音波、fusion imagingは推奨されるか?
CQ5-5 アブレーションの効果判定に推奨される画像診断は何か?
CQ5-6(FRQ)肝外転移に対するアブレーションは推奨されるか?
第6章 肝動脈(化学)塞栓療法TA(C)E
はじめに
CQ6-1 TACE/TAEはどのような患者に行うのが適切か?
CQ6-2 TACEにおいて塞栓物質や抗癌剤はどのように用いるのが適切か?
CQ6-3 TACEの効果判定に有用な画像診断は何か?
CQ6-4 TACEの適応となる肝細胞癌患者に対して術前または術後の薬物療法併用は推奨されるか?
CQ6-5 TACE施行後の再発において、TACE不応やTACE不適と判断される場合、TACE単独の継続は推奨されるか?
第7章 薬物療法
はじめに
肝細胞癌薬物療法アルゴリズムの解説
CQ7-1 薬物療法はどのような患者に行うのが適切か?
CQ7-2 切除不能進行肝細胞癌の一次薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-3 切除不能進行肝細胞癌の二次薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-4(FRQ)切除不能進行肝細胞癌に対する三次以降の薬物療法として推奨される治療法は何か?
CQ7-5(FRQ)切除不能進行肝細胞癌に対して、がん遺伝子パネル検査は有用か?
CQ7-6 切除不能進行肝細胞癌に対する全身薬物療法に局所治療の追加は推奨されるか?
薬物療法の費用対効果の総説
第8章 放射線治療
はじめに
CQ8-1 体幹部定位放射線治療と粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療)はどのような患者に行うのが適切か?
CQ8-2 肝細胞癌患者に対する他の局所治療後の局所再発に対して放射線治療〔体幹部定位放射線治療、粒子線治療(陽子線治療、重粒子線治療)〕は推奨されるか?
CQ8-3 肝細胞癌の骨転移・脳転移の症状緩和目的に放射線治療は推奨されるか?
CQ8-4 放射線治療後の治療効果判定はどのようにするか?
CQ8-5 肝外転移に対する放射線治療は推奨されるか?
第9章 治療後のサーベイランス・再発予防・再発治療
はじめに
CQ9-1 肝切除後・アブレーション後、どのようにフォローアップするか?
CQ9-2 肝切除後・アブレーション後の有効な再発予防法は何か?
CQ9-3 肝切除後・アブレーション後の再発病変に対し、推奨される治療法は何か?
CQ9-4 肝移植後、どのようにフォローアップするか?
CQ9-5 肝移植後の肝細胞癌患者に対して、有効な再発予防法は何か?
CQ9-6 肝移植後の再発に対する有効な治療法は何か?
肝細胞癌診療ガイドライン2025年版の外部評価
資料:略語一覧