Crosslink 理学療法学テキスト 理学療法評価学**メジカルビュー社/中山 恭秀/9784758320009**
- 編著
- 中山 恭秀(東京慈恵会医科大学 医学部医学科 リハビリテーション医学講座 准教授/技師長)
発行 2022年3月
サイズ B5
ISBN 978-4-7583-2000-9
理学療法学専門科目に対応し,講義・実習・臨床まで広く長く活用できる新テキスト。平易な表現を用いながらも詳しく記述した本文と,図表を多用した紙面で理解しやすく,どこに重点を置いて学習すべきかが一目でわかる構成。また,さまざまな角度からの情報を盛り込んだ囲み記事も充実。
本巻では,臨床における理学療法の流れ(情報収集 → 面接 → 理学療法基本評価 → …)に沿って,さまざまな評価法を解説。各検査ごとに目的(“何を”みるか)や手段(“何で”みるか)を明確に記載し,学生でもわかりやすい内容となっている。
【目次】
第 1 章 患者をみる前に(理学療法士の役割)
【1】 理学療法評価の意義と目的
1 患者をみる前に
2理学療法評価の意義
【2 】理学療法における評価の目的と臨床的STEP
1理学療法評価の目的
第 2 章 理学療法評価の準備
【1】 障害モデル
1障害モデルとは
2Nagiモデル
3NCMRRモデル
4国際障害分類試案(I CI DH)
5国際生活機能分類(ICF)
6行動制約モデル
7モデルの選択と活用方法
【2】 理学療法評価プラン
1概説
2理学療法評価プランの実際
3現実論
4効果の検証は厳密に
第 3 章 Step1 情報収集
【1】 疾病に関する情報
1疾病に関する情報とは
2病歴
3画像検査
4血液・生化学検査
5超音波診断装置
6体組成検査
【2】 個人情報(家庭情報)
1概説
2氏名・年齢・性別
3家族構成・キーパーソン・その他の身辺情報
第 4 章 Step2 面接(問診と観察)
【1】 問診
1問診とは
2家屋
3居住区域・環境,活動範囲
4職業と社会的役割
5主訴とニーズ,デマンドとホープ
【2】 観察
1観察する際のポイントとは
【3】 心理状況への配慮
1障害受容とは
第 5 章 Step3 理学療法基本評価(検査・測定・観察・分析)
【1】 バイタルサイン
1バイタルサインとは
2意識
3血圧
4脈拍
5呼吸数
6酸素飽和
7体温
【2】 痛みやしびれ
1痛みやしびれとは
【3 】形態測定
1形態測定とは
2身長・体重・体格指数
3肢長
4周径
?まとめ
【4 】関節可動域
1関節可動域とは
2関節可動域測定とは
【5】 筋力
1筋力評価とは
2MMT
3HHDを用いた筋力測定
4motricity index
510 RM
【6】 感覚検査
1感覚と感覚検査(概説)
2触覚
3温度覚
4痛覚
5深部感覚
6複合覚
【7 】バランス
1バランスとは
2静的バランスと動的バランス
3姿勢戦略と姿勢反応
4立位
5座位
6重心動揺計
【8】 動作
1動作とは
2動作の観察
3分析のための観察視点
4観察の進め方
【9】 姿勢
1姿勢とは
2姿勢の観察とランドマーク
3姿勢と動作の関係性
4姿勢の保持能力
5異常姿勢
【10】 歩行
1歩行とその評価
2観察と分析方法
3運動学的指標について
4時間距離的指標
5運動力学的指標
6歩行補助具の選択
【11 】歩行の耐久性
1歩行の耐久性とは
2Borg scale
36分間歩行テスト(6 MWT)
4生理的コスト指数(PCI )
【12】 日常生活活動(動作)(ADL・BADL,IADL・APDL)
1概説
2観察と分析の項目
3代表的なADL評価指標
第 6 章 Step4 疾患特異的機能評価
【1 】運動器疾患
1運動器疾患と理学療法
2頸部(頸椎)疾患
3胸部疾患
4腰部(腰椎)疾患
5仙腸部疾患
6肩関節疾患
7肘・手関節疾患
8手指疾患
9股関節疾患
10膝関節疾患
足関節疾患,その他
運動力学的検査(荷重検査)
【2 】反射・筋緊張異常
1代表的な反射と筋緊張異常
【3 】分離運動
1分離運動の評価
【4 】脳神経検査
1脳神経由来の機能障害と検査
【5】 高次脳機能
1高次脳機能障害とは
2失認(症)
3失行(症)
4失語症
【6】 協調性検査
1協調性検査とは
2評価法
【7】 脊髄支配・電気生理学的検査
1電気生理学的検査で何がわかるか
2筋電図の基礎知識
3神経伝導検査
4針筋電図
5誘発電位
【8】 呼吸機能検査
1呼吸機能検査とは
2聴診器による聴診
3スパイロメトリー
4フローボリューム曲線
5呼気ガス分析
【9】 循環機能検査
1循環機能検査とは
2心電図の意味
3運動負荷試験
4METs
【10】 小児疾患
1小児における評価法の選択と結果の解釈
【11】 精神疾患
1精神疾患・精神症状
2認知症とその評価
3精神・心理機能評価法(認知機能評価)
第 7 章 Step5 疾患特異的重症度評価
【1】 代表的な疾患特異的評価指標と重症度分類
1脳卒中
2脊髄損傷
3関節リウマチ
4慢性呼吸器疾患
5心疾患
6腰痛
7変形性股関節症
8変形性膝関節症
9切断
10糖尿病
11.がん
12.パーキンソン病
13.筋ジストロフィー
14筋萎縮性側索硬化症(ALS)
15.脊髄小脳変性症(SCD)
16.重症筋無力症(MG)
第 8 章 Step6 患者が思う病気と生活の関係
【1】 QOLの評価
1概説
2代表的な評価指標
第 9 章 理学療法プログラムの立案に向けて
【1】理学療法評価の後に実施する統合と解釈
1統合と解釈
【2 】理学療法評価結果を解釈する際の7つのポイント
1理学療法評価を追跡して行う
2動作の遂行と関節可動域を結びつけて考える
3背臥位から立位,そしてその先にある日常生活動作を考える
4動作能力とLSAをつなげて目標を考える
5歩行補助具の適応を評価する
6受傷・発症した原因を考え,元の生活に戻るという視点をもつ
7フレイル・サルコペニアを考える