作業療法学ゴールドマスターテキスト 高次脳機能障害作業療法学 第3版**メジカルビュー社/9784758320450**

販売価格
4,840円(税込み)
出版社
メジカルビュー社
分野
 
リハビリテーション技術

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2022/03/01~
JANコード
9784758320450
商品コード
9784758320450
発行 2022年3月
判型:B5判
ISBN 978-4-7583-2045-0
"作業療法学専門分野の講義用テキスト・シリーズが5年ぶりの改訂。第3版では,これからの学生に役立つ内容を意識し,能動学習の手助けとなる課題の提示,新しい実習形式である「作業療法参加型臨床実習」への対策となるような解説を追加し,また国家試験対策を充実させ,さらに巻末付録として症例集も追加した。本巻では,患者の外見からは判断しにくい高次脳機能障害の症状・行動を,なるべくわかりやすく,豊富なイラストで表現。また各章を脳機能の基礎知識→障害の特徴→評価→実際の介入という流れで構成し,基礎知識だけ/実践だけを学ぶのではなく,覚えた基礎知識が臨床でどう生きるのかがわかり,内容をより理解しやすくなっている。

【目次】
0 Introduction
1 Introduction
① 高次脳機能障害作業療法学のおもしろさ
② 高次脳機能障害作業療法学で何を学ぶのか
③ 評価と介入原則
④ 症例を通して学ぶ大切さ
⑤ 最後に一言

1 高次脳機能障害とは何か
1 高次脳機能障害とは
① 高次脳機能のとらえかた
② 高次脳機能とは
③ 高次脳機能障害の特徴と原因疾患
2 高次脳機能障害の背景となる学問(神経心理学と認知心理学)
① 脳と心の関係
② 神経心理学
③ 認知心理学
④ 神経心理学と認知心理学の関係
3 作業療法と高次脳機能障害
① 作業療法の構造と生活障害について
② 作業療法士の視点
③ 作業療法のプロセス
④ 脳機能と介入についての考えかた

2 高次脳機能障害の評価の概要
1 評価の流れ
① はじめに
② リハビリテーション理念の確認
③ 国際生活機能分類の活用
④ どうすれば,評価ができるようになるのか?
⑤ 評価とは何か
⑥ 作業療法評価の目的
⑦ 評価のプロセス
⑧ 高次脳機能障害と作業療法評価・介入
⑨ 評価をするにあたって
2 評価の組み立てかた
①「 あたり」を付ける
② 生活障害を評価する視点を忘れずに
3 画像の見かた
① 脳の部位
② 脳画像の種類
③ MRIの撮像方法
④ CTとMRIの比較
⑤ 症例の画像におけるCT ,MRIの特徴
4 観察の方法
① 観察とは
② 観察すべき項目
③ 観察のポイント
5 面接の方法
① 面接とは
② 面接の基本技能の確認
③ 面接のポイント
6 神経心理学的検査の使いかた
① 検査(test)とは
② 神経心理学的検査の役割
③ 神経心理学的検査実施の際のポイント
7 各種神経心理学的検査の紹介
① 意識
② 注意
③ 認知
④ 言語
⑤ 記憶
⑥ 行為
⑦ 遂行機能
⑧ 知能
⑨ 人格・情動
8 介入につなげる解釈
① 評価のおさらい
② 評価結果の解釈
③ 介入計画
④ 最後に ─再び,何のために評価をするのか─

3 各論:意識・注意・感情の障害への介入
1 意識と注意
① 意識とは
② 意識の階層モデル
③ 注意とは
④ ワーキングメモリとは
2 意識障害,注意機能障害の特徴
① 意識障害の特徴
② 軽度意識障害
③ 病巣
④ 注意機能障害の特徴
3 意識障害,注意機能障害の評価
① 意識障害の評価
② 軽い意識障害の評価
③ 注意機能障害の評価
4 意識障害,注意機能障害への介入の実際
① 意識障害への介入ストラテジー
② 注意機能障害への介入ストラテジー
5 半側空間無視および関連する障害の特徴
① 半側空間無視とは
② 半側空間無視の病巣
③ 半側空間無視の症状
④ 半側空間無視の関連症状
6 半側空間無視および関連する障害の評価
① 半側空間無視の評価法
② ADL場面における半側空間無視の評価
③ 標準化された半側空間無視の評価
④ 半側空間無視に関連する障害の評価
7 半側空間無視および関連する障害への介入の実際
① 介入の目標と原則
② 半側空間無視に対するリハビリテーションの実際
③ 半側空間無視に対するリハビリテーションの効果
8 感情とは
① 感情と情動
② 情動性感情と感覚性感情
③ 意欲とは
④ 半発動性(Antriebsmangel)とは
⑤ 自発性(spontaneity)とは
⑥ 意欲・発動性・自発性の関係
9 感情障害の特徴
① 感情の量的な変化
② 感情の質的な変化
10 感情障害の評価
① 感情の評価法
11 感情障害への介入の実際
① 薬物療法
② 行動療法
③ 環境のリセット
④ 認知行動療法(cognitive behavioral therapy)とは
Case Study Answer

4 各論:認知の障害への介入
1 認知とは
① 認知とは何か
2 認知の障害の特徴
① 視覚失認
② 聴覚失認
③ 触覚失認
④ 街並失認,道順障害
⑤ 構成障害
⑥ 着衣障害
3 認知の障害の評価
① 予備的な評価
② 視覚機能の評価
③ 症状特異的な評価
④ ADLの評価
4 認知の障害への介入の実際
① 発症からの時期
② 機能か行為か
Case Study Answer

5 各論:言語・記憶・思考の障害への介入
1 言語とは
① 言語機能
2 言語障害の特徴
① 言語障害
3 言語障害の評価
① 失語症のスクリーニング検査
② 失語症の定量的検査
③ 作業療法士が行うべき失語症の評価
4 言語障害への介入の実際
① 非言語的介入とコミュニケーション・ノート
② 失語症患者とのコミュニケーションにおける注意事項
5 記憶とは
① 記憶の定義
② 記憶のプロセス
③ 記憶の分類
6 記憶障害の特徴
① 記憶障害の種類
② 障害されやすい記憶
③ 記憶障害の原因となる疾患
7 記憶障害の評価
① 記憶障害の評価
8 記憶障害への介入の実際
① 記憶障害に対する介入ストラテジー
9 思考とは
① 概念・推論・判断について
② 思考とは何か
10 思考障害の特徴
① 思考障害
11 思考障害の評価
① 概念の障害の評価
② 推論の障害の評価
③ 判断の障害の評価
④ 作業遂行場面における問題解決の障害の評価
12 問題解決の障害に対する介入の実際
① 問題解決の障害
Case Study Answer

6 各論:行為・行動の障害への介入
1 行為・行動とは
①「 行為」「行動」とは何か
2 行為・行動の障害の特徴
① 動作の抑制障害
② 失行(apraxia)
3 行為・行動の障害の評価
① 評価のポイント
② 行為・行動障害の評価
4 行為・行動の障害への介入の実際
① 介入時の原則
② 訓練のポイント
Case Study Answer

7 各論:遂行機能障害への介入
1 遂行機能とは
① 遂行機能
2 遂行機能の特徴
① 遂行機能の特徴
3 遂行機能障害の評価
① 評価をする前に
② 遂行機能障害の評価
4 遂行機能障害への介入の実際
① 目標設定
② 介入の方法
Case Study Answer

8 各論:社会的行動障害への介入
1 社会的行動とは
① 社会的行動とは
② 社会的行動を支える認知機能
③ 社会的行動に関係する脳部位
2 社会的行動障害の特徴
① 社会的行動障害とは
② 社会的行動障害の主要な症状
3 社会的行動障害の評価
① 何を評価するか
② 評価法の実際
③ 評価時に重要な視点
4 社会的行動障害への介入の実際
① 最初に考慮すること
② 具体的なリハビリテーション介入方法
③ 気付きを促進するには
Case Study Answer

9 今後の展望
1 作業療法が高次脳機能障害の分野で必要と認められるためには
① 患者が来たらまず検査の実施という時代があった
② 注意機能障害への対応原則はバスの運転手の安全確認に学べ
③ 作業療法士は黒子であれ
④ 精神医学,精神障害作業療法学との関連を忘れずに
⑤ 作業療法士は身体・精神両面をバランスよくみられる専門職
⑥ 大切なことは臨床実践に基づいた教育

事例集
事例1 意識障害
事例2 注意機能障害
事例3 記憶障害
事例4 視覚失認
事例5 半側空間無視
事例6 着衣障害
事例7 病態失認
事例8 失行症(観念失行)
事例9 遂行機能障害
事例10 社会的行動障害"