臨床プレ/プロバイオティクス学入門**南山堂/古賀 泰裕/9784525161217**

販売価格
3,960円(税込み)
編著
古賀 泰裕
出版社
南山堂
分野
 
消化器一般

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書籍版 販売期間
2022/07/28~
JANコード
9784525161217
商品コード
9784525161217
発行 2022年7月
サイズ B5 / 144p
ISBN 978-4-525-16121-7
【著 者】
古賀 泰裕(一般社団法人日本プロバイオティクス学会 理事長)
須藤 信行(九州大学大学院 医学研究院心身医学 教授)

プレバイオティクス・プロバイオティクスは医薬品に代わりうるか?

プレバイオティクス(PRE), プロバイオティクス(PRO)の基礎から, その発展における重要な知見をまとめた, 本分野初のテキストとも呼べる一冊!
消化器疾患を中心に, アレルギー, 精神疾患までを含み, 疾患の予防・治療における有効性, 病態生理, PRO/PREの作用機序などをわかりやすく解説.

【目 次】
総 論
1 プロバイオティクス
1-1 プロバイオティクス研究の背景
1-2 プロバイオティクスの歴史と定義
1-3 プロバイオティクスとして使用されている菌種とその有効成分
1-4 プロバイオティクスの腸管への定住
1-5 プロバイオティクスの生体への作用機序
1-6 プロバイオティクスの免疫系に及ぼす効果
1-7 プロバイオティクスの副作用
1-8 糞便細菌群集移植

2 プレバイオティクス
2-1 プロバイオティクスの限界
2-2 プレバイオティクスの定義
2-3 プレバイオティクスとして用いられる成分
1 オリゴ糖
2 発酵性食物繊維および非炭水化物成分
2-4 重合度の異なるオリゴ糖のプレバイオティクス効果の比較
2-5 短鎖脂肪酸

3 口腔,消化管常在細菌群集
3-1 細菌DNAを用いた細菌群集構造および機能解析
3-2 メタ16S解析の実際
3-3 細菌の分類
3-4 口腔,消化管常在細菌群集
1 Luminal microbiota
2 Mucosa-associated microbiota
3-5 腸内有益菌であるビフィズス菌および酪酸産生菌
1 ビフィズス菌
2 酪酸産生菌

4 脳腸相関 須藤信行
4-1 ストレス反応
4-2 ストレスから腸内細菌への影響
1 ストレスによる腸内細菌叢の変化
2 界間シグナル伝達
4-3 腸内細菌からストレス応答への影響
4-4 腸内細菌と行動特性
4-5 微生物による行動変容
4-6 腸内細菌-腸-脳軸:関連する物質と作用機序
1 神経系経路:迷走神経,脊髄求心性神経を介する経路
2 短鎖脂肪酸
3 トリプトファンとその代謝物
4 最近のトピックス

各 論
5 ヘリコバクター・ピロリ感染症
5-1 ヘリコバクター・ピロリ感染症の概要
5-2 ピロリ菌感染に対するプロバイオティクス
5-3 LG21によるピロリ菌抑制機序
5-4 ピロリ菌感染症に対するプロバイオティクスの治療効果
1 プロバイオティクスの単独投与
2 ピロリ菌除菌療法とプロバイオティクスの併用
5-5 除菌後胃がん
5-6 胃液中のリポ多糖活性と除菌後胃がんへの関与

6 機能性ディスペプシア
6-1 機能性ディスペプシアの概要
6-2 ポストピロリ菌時代の胃
6-3 プロバイオティクスの胃粘膜に及ぼす生理的効果
6-4 プロバイオティクスの機能性ディスペプシアに対する治療効果
6-5 プロバイオティクスによる機能性ディスペプシア改善の機序
1 胃酸分泌および胃運動機能
2 胃および腸内細菌群集

7 過敏性腸症候群
7-1 過敏性腸症候群の診断基準と病型分類
7-2 過敏性腸症候群の病態に関与する因子
1 遺伝的要因
2 感染症
3 粘膜の透過性亢進と微小炎症
4 ストレス
7-3 過敏性腸症候群患者における腸内細菌叢の異常
7-4 腸内細菌への介入による過敏性腸症候群の治療
1 抗菌薬
2 プロバイオティクス
3 糞便細菌群集移植 77
7-5 プロバイオティクスの作用機序
1 抗炎症作用
2 内臓知覚過敏の軽減

8 慢性便秘症
8-1 慢性便秘症の病態
8-2 腸内細菌からみた慢性便秘症
8-3 慢性便秘症の治療
1 生活習慣の改善
2 薬物療法
1)浸透圧性下剤
2)刺激性下剤
3)その他
3 プロバイオティクスおよびプレバイオティクス

9 歯周病
9-1 歯周病の病態
9-2 歯周病の歯科治療
9-3 歯周病に対するプロバイオティクスの応用
1 LS1を用いた歯周病コントロール
2 プロバイオティクスの歯周病予防および治療に関する報告
9-4 歯周病の全身への影響
1 歯周病と糖尿病の関連
2 歯周病の膵がん発症リスクへの影響

10 ウイルス感染症 古賀泰裕
10-1 ウイルスの特徴および感染
10-2 ウイルス感染防御
10-3 新型コロナウイルス感染症における腸内細菌群集
1 新型コロナウイルス感染症における腸内細菌群集の変化
2 腸内細菌群集のディスバイオシスのサイトカインストームへの関与

11 アレルギー
11-1 アレルギー発症の環境因子としての衛生仮説
11-2 腸内細菌叢のアレルギー発症に及ぼす影響
1 動物実験系での検討
2 アトピー性皮膚炎の発症に及ぼす腸内細菌群集の影響
11-3 プロバイオティクスおよびプレバイオティクスのアトピー性皮膚炎に対する効果
1 プロバイオティクスの効果
2 プレバイオティクスの効果
3 酪酸産生菌の活性化によるアレルギー改善

12 肥満と摂食障害
12-1 肥満症
1 肥満の定義と疫学
2 肥満に関連する要因
1)肥満関連遺伝子
2)慢性炎症
3)摂食調節機構
4)腸内細菌
12-2 腸内細菌による体重・成長の制御
12-3 摂食障害:神経性やせ症を中心に
1 摂食障害の定義と病型
2 神経性やせ症の腸内細菌叢
3 神経性やせ症の血清メタボローム分析
4 神経性やせ症の血清尿毒症関連物質
5 人工菌叢マウスによる検討
6 神経性やせ症の病態形成におけるディスバイオシスの役割

13 腸内細菌と精神疾患
13-1 健常者の精神健康に及ぼす影響
13-2 腸内細菌と精神疾患
1 自閉スペクトラム症
2 うつ病・うつ状態
13-3 腸内細菌と精神疾患:関連する物質と作用機序2
1 トリプトファンとその代謝物
2 γ-アミノ酪酸
3 生理活性アミン:モノアミン
13-4 腸内細菌と精神疾患:脳イメージング研究から
13-5 腸内細菌と精神的回復力:レジリエンス