• HOME
  • 薬学
  • 薬学
  • 臨床に活かす薬物動態の強化書**南山堂/辻 泰弘/9784525778613**

臨床に活かす薬物動態の強化書**南山堂/辻 泰弘/9784525778613**

販売価格
2,750円(税込み)
編著
辻 泰弘
出版社
南山堂
分野
 
薬学

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2022/07/27~
JANコード
9784525778613
商品コード
9784525778613
発行 2022年7月
判型:B5判 142頁
ISBN 978-4-525-77861-3

【編 集】
辻 泰弘(日本大学薬学部 薬剤師教育センター 教授)
笠井 英史(慶應義塾大学 殿町先端研究教育連携スクエア 特任准教授)
できる限り平易で実践的な知識・解釈を学べる薬物動態の本できました

臨床現場に出てから再び勉強しようとして,十分な時間をとれなかったり,数式が理解できなかったり,挫折したことはありませんか?
誤った知識・解釈でピットフォールに嵌まっていませんか?
本書は,薬物動態の基本の「き」から,添付文書情報の活用術,臨床現場でよく遭遇するピットフォールを知りどのように理解するかなど,臨床に活かす薬物動態の知識・解釈を身につけ鍛えることができる一冊です.

【目 次】
1章 さらっと復習! ひと目でわかる薬物動態のキホン
1.薬物動態を計算するためのキホン
1) 微分・積分
2) 生体内における薬物量の変化と微分方程式
3) 消失速度定数(elimination rate constant)
4) 微分方程式を解く
2.薬物量と薬物血中濃度の関係
1) コンパートメントモデル
2) 薬物量から薬物血中濃度へ
3.臨床に活かす薬物動態パラメータのキホン
1) 消失速度定数の求め方
2) 消失半減期 (elimination half-life)
3) クリアランス (clearance)
4) 分布容積(volume of distribution)
5) 消失速度定数・クリアランス・分布容積の関係
6) 経口投与の1-コンパートメントモデルと吸収速度定数(absorption rate constant)
7) 吸収速度定数・Tmax・Cmax
8) 経口投与後血中へ移行するまでの経路
9) 生物学的利用率(bioavailability)
10) Area under the curve(AUC)
付録1:急速静脈内投与の1-コンパートメントモデル微分方程式の解き方
付録2:対数の基本的な性質

2章 添付文書を医療現場でどう活かす? 薬物動態パラメータの考え方と使い方
1.添付文書の記載内容と考え方
2.実際に使ってみよう!薬物動態パラメータの活用事例
1) メロペネムの投与設計の考え方(成人)
2) メロペネムの投与設計の考え方(小児)
3) 剤形変更による用量換算の考え方
4) 腎機能低下時の投与量調整の考え方
5) 食事の影響を受けやすい薬物への対応
6) イブプロフェンが高度な黄疸のある患者に禁忌の理由
7) プレドニゾロン注射から内服への剤形変更と併用薬の相互作用について
8) 授乳中(後)の薬の服用について

3章 よくある誤解に要注意! 薬物動態のピットフォール
CQ1.薬物の分布容積が大きければ消失半減期は長くなる?
CQ2.薬物の分布容積が小さいから組織移行性が悪い?
CQ3.消失半減期と投与間隔にかかわらず,5回投与すると定常状態に達するので,
5回目の投与直前のトラフ濃度を採血する?
CQ4.定常状態は平衡状態のことであり,薬物濃度は血中と組織で等しくなる?
CQ5.2-コンパートメント様の薬物動態を示すので組織移行性が良い?
CQ6.バンコマイシンのトラフ値が9.0μg/mLと低かったので,
1日投与量2.0gは変えずに,1日2回投与から1日4回投与にして
トラフ値上昇を提案?
CQ7.バルプロ酸の有効治療域は50~100mg/Lで,
濃度測定値が105mg/Lだったので減量する?
CQ8.脂溶性薬物だから組織移行性が良い,水溶性薬物だから組織移行性が悪い?
CQ9.初回負荷投与を行うと定常状態への到達が早くなる?
CQ10.透析患者は透析中の薬物除去率を考慮して投与量調整を行えばよい?
CQ11.肝臓で代謝阻害を有する薬物を併用・中止した場合の薬物血中濃度はどうなる?
CQ12.尿中未変化体排泄率が低くても腎排泄型の薬物となることはある?
CQ13.トラフ濃度が効果の指標であれば静注から持続点滴に変更すればよい?
CQ14.ベイジアン法で推定した血中濃度の予測性がよくないので、このTDM解析ソフトは使えない?

4章 ステップアップ!新薬情報→研究→臨床への還元のアプローチ
STEP1.基礎:新薬の薬物動態パラメータを臨床現場でどう活用するか
STEP2.基本:添付文書とTDMでは薬物動態が予測できない薬はどうするか
STEP3.発展:薬物動態解析結果の情報を臨床に還元する上での注意点
STEP4.応用:初心者向け臨床研究をスタートするための方策

Column
1.PKパラメータの変動係数50%は患者間の変動が大きい?小さい?
2.定常状態にはいつ到達する?薬物はいつ体から消失する?
3.吸収率とバイオアベイラビリティは同じ?混同されがちな両者
4.CYPsの阻害・誘導は代謝に影響するがトランスポーターの阻害・誘導は何に影響する?