精神科の薬について知っておいてほしいこと**日本評論社/石原 孝二/9784535985087**

販売価格
2,420円(税込み)
作用の仕方と離脱症状
編著
著:J.モンクリフ・訳:石原 孝二/松本 葉子/村上 純一/高木 俊介/岡田 愛
出版社
日本評論社
分野
 
精神医学

数量

販売期間
2022/09/02~
商品コード
9784535985087
発行 2022年9月
サイズ A5 / 264p
ISBN 978-4-535-98508-7
身体と脳の働きを変えてしまい、ときに有毒でさえある物質について、これまでほとんど語られてこなかった画期的なメッセージ!

【目 次】
第1章 精神医学における薬物治療の位置付け
精神疾患の本質
医療化
製薬企業およびその他の関係者

第2章 精神科の薬の働き
精神科の薬は疾患を治すのか
精神疾患は〔脳内の〕化学的不均衡によって引き起こされるのか
統合失調症、精神病状態のドーパミン仮説
薬の作用を理解するもう一つの方法:薬物作用モデル
精神科の薬のおまじない効果
長期使用の影響
薬の作用の理解の歴史
薬の作用に関するエビデンス
比較研究
動物実験
治療への影響

第3章 研究の重要性
精神科の薬に関する研究をどのように解釈するべきか
RCT(ランダム化比較試験)の重要性
ランダム化比較試験のデザイン
精神科の薬のランダム化比較試験に関する問題
薬物作用モデルによる薬の評価

第4章 抗精神病薬
抗精神病薬はどのように作用するのか
症状への効果
抗精神病薬はほんとうに必要なのか
抗精神病薬の長期間使用
症状のパターン
他の状態に対する抗精神病薬の使用
よくみられる副作用
抗精神病薬処方の潮流
いつ抗精神病薬を使うのか

第5章 抗うつ薬
抗うつ薬にはどのような効果があるのか
抗うつ薬の短期的効果
抗うつ薬の短期効果に関するエビデンスの問題点
抗うつ薬の長期使用
重度のうつ病における抗うつ薬
不安障害、強迫性障害に対する抗うつ薬の使用について
よくみられる副作用
離脱症状
抗うつ薬と自殺
持続的な副作用
抗うつ薬は有用か

第6章 躁うつ病や双極性障害に使用されるリチウムなどの薬
リチウムの歴史
リチウムおよび他の「気分安定薬」が誘発する効果
リチウムの特異性
リチウムの長期効果に関するエビデンス
他の「気分安定薬」の長期効果に関するエビデンス
リチウムと自殺
副作用
躁うつ病や双極Ⅰ型障害における薬物治療の長所と短所
他の〔Ⅰ型以外の〕双極性障害の薬物治療

第7章 刺激薬〔とくに子どもに関わる人たちへ〕
刺激薬はどのような効果があるのか
ADHDの刺激薬による治療
刺激薬の有害性
離脱と「リバウンド」について
処方される刺激薬と薬物乱用
刺激薬を使用するかどうかの判断

第8章 ベンゾジアゼピン系の薬
作用機序
不安・不眠への使用に関するエビデンス
緊急時の鎮静剤としての使用に関するエビデンス
精神病状態・躁状態(mania)での使用に関するエビデンス
副作用
ベンゾジアゼピン系の薬の使用

第9章 精神科の薬からの離脱
離脱症状の生物学的基礎
精神科の薬をやめることが及ぼす心への影響
各種の薬からの離脱
躁うつ病または双極性障害のために処方された薬からの離脱
離脱の実際

第10章 精神科の薬が役に立つのはどんなとき?
科学的な研究の役割
薬がもたらす作用
薬物治療以外の選択肢について
統合失調症あるいは精神病状態のある人々への〔薬物療法以外の〕選択肢について
精神科の薬を飲む時に主治医に尋ねるべきこと

第11章 精神科薬物療法の未来に向けて
私たちはどうやってここにたどり着いたのか
精神疾患の本質とは
精神科の薬について、最後の一言

薬品名一覧