小児気管支喘息診療マニュアル**中外医学社/吉原 重美/9784498145825/978-4-498-14582-5**

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4,840円(税込み)
編著
吉原 重美(獨協医科大学 医学部小児科学 主任教授 / 獨協医科大学病院 アレルギーセンター長)
出版社
中外医学社
分野
 
小児科学一般

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書籍版 販売期間
2022/10/11~
JANコード
9784498145825
商品コード
9784498145825
発行 2022年10月
判型:A5判 230頁
ISBN 978-4-498-14582-5
乳幼児と学童期・成人移行期で薬剤の種類・用量が異なるなど,小児・成人ガイドラインを横断して抑えておくべき気管支喘息診療に即応できる1冊! 小児科医はもちろん,内科医,プライマリケア医,呼吸器・アレルギー科医にも役立つ便利なマニュアル.学校での対応や保護者からのよくある疑問にも答える日常診療で役立つこと間違いなし!

【目 次】
1章 喘息の定義
喘息の定義

2章 病態生理
喘息の病態生理
アレルゲン曝露による即時型・遅発型喘息反応

3章 フェノタイプ
乳幼児喘鳴のフェノタイプ
乳幼児呼気性喘鳴の年齢による推移
小児難治性喘息のフェノタイプ

4章 危険因子と対策
個体因子
喘息発症・増悪に関わる環境因子とその対策

5章 重症度分類
重症度とは
4つの重症度分類
重症度の判定と留意事項
外来診療で用いる分類・スコア

6章 診断と治療の実際
A.乳幼児期
1 乳幼児期の特徴と病態生理
病態の特殊性
乳幼児喘鳴のフェノタイプの考え方
2 診断・主な鑑別のポイント(GERD・RS・鼻副鼻腔炎)
乳幼児喘息の診断方法
鑑別疾患
3 治療と管理
長期管理の進め方
薬剤の導入・継続・中止
急性増悪時の対応
予後
ほかのアレルギー合併症

B.学童期
1 学童期の特徴・病態評価の検査
学童期喘息の特徴
病態評価のための検査
2 診断・主な鑑別のポイント
学童期における気管支喘息の診断
学童における気管支喘息診断のポイント
咳嗽から考える気管支喘息の鑑別診断
学童期における重要な鑑別疾患
3 治療と管理
長期管理の進め方
薬剤の導入・継続・中止
急性増悪時の対応
予後(難治化因子)
ほかのアレルギー合併症

C.思春期
1 思春期の特徴
思春期喘息の特徴は多様性
思春期喘息に移行しやすい危険因子や思春期特有の喘息の悪化因子
治療の主体が保護者から患者本人へ移行する移行期医療の患者指導:「患者を育てる」
思春期喘息の治療:JPGLからJGL,治療薬の違い
2 主な鑑別(診断)のポイント
声帯機能不全(vocal cord dysfunction:VCD)
心因性咳嗽(psychological cough)

D.移行期医療
1 移行期の特徴
移行期医療について
移行期喘息患者の特徴
なぜ喘息診療において移行期医療を考えることが必要か?
いつから準備し,いつ成人診療に移行するのか
2 長期管理と薬剤(JPGLからJGLへの移行)
吸入ステロイド薬(ICS)
吸入ステロイド薬/長時間作用性吸入β2刺激薬(LABA)配合剤
長時間作用性抗コリン薬(LAMA)
ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)
テオフィリン徐放製剤
生物学的製剤
アレルゲン免疫療法
3 小児診療の立場から
移行期の喘息の実態
移行期の喘息診療
小児科医に求められること
4 成人診療の立場から
移行期医療の重要性
小児喘息が成人喘息へ与える影響
小児と成人のガイドライン間の違い
患者?保護者?医療者関係の変容
事例
移行期医療の問題点
問題の解決に向けた努力

7章 知っておきたい必須知識
1 アレルギーマーチと今後の課題
アレルギーマーチとは
アレルギー疾患相互の関係
最新研究の動向
2 舌下免疫療法(sublingual immunotherapy:SLIT)
アレルゲン免疫療法とは
SLITとは
ダニSLITの適応
SLITの施行方法
ダニアレルギーによるアトピー型喘息に対してのSLIT
3 生物学的製剤
生物学的製剤とは
生物学的製剤の適応
生物学的製剤の選択
使用方法
効果判定
治療反応不良例における別の生物学的製剤への切り替え
長期予後
4 咳喘息
咳喘息とは
臨床像
病態
診断
治療
予後
5 学校における対応
服薬に関して
環境整備
運動
行事に関して
6 重症心身障碍児の喘息管理
診断
治療
7 アレルギーキャンプ
アレルギーサマーキャンプとは
アレルギーキャンプの目的と効果
本邦と当院におけるアレルギーキャンプ
新型コロナウイルスとアレルギーキャンプ

8章 患者教育:患者・保護者とのパートナーシップ
1 医師の立場から
患者・保護者とのパートナーシップとアドヒアランスの達成
吸入療法の指導
2 看護師(アレルギーエデュケーター)の立場から
アドヒアランスを高める関わり
患者教育とは
患者教育で使用するツール
患者教育効果の評価指標
発達段階に応じた教育
3 薬剤師の立場から
吸入デバイスの選択
乳幼児期
学童期
思春期
継続時における指導

9章 Q & A
1 喘息と診断されたのですが,水泳をするとよいのですか?
2 毎日吸入ステロイドを使用しても大丈夫ですか?
3 喘息と診断されたのですが,ペットは飼わないほうがよいのですか?
4 ダニの対策はどうすればよいですか?
5 かぜのたびに長引く咳は,喘息なのでしょうか?
6 急性増悪(発作)時の病院受診のタイミングは?