医療従事者のための 精神疾患のある人への食支援**医歯薬出版/植田 耕一郎/9784263446683/978-4-263-44668-3**

販売価格
6,600円(税込み)
食べる問題に応じたステップごとの対応
編著
植田 耕一郎
出版社
医歯薬出版
分野
 
リハビリテーション技術

数量

販売期間
2022/09/21~
商品コード
9784263446683
発行 2022年9月
判型:B5判 200頁
ISBN 978-4-263-44668-3

監修:植田 耕一郎
編著:石山 寿子 / 上薗 紗映 / 亀井 編
精神疾患がある人の食行動を,嚥下評価と応用行動分析で科学する-
食支援と摂食嚥下リハビリテーションをさらに深める,待望の一冊.


・精神疾患を有する患者の食の問題に関する書籍です.
・患者の症状を「困りごと」として挙げ,それらを改善する方向へ導いていく方法をステップごとに解説.
・精神疾患では口腔・咽頭機能に加えて環境や心理が摂食嚥下に大きな影響を与えることから,応用行動分析の手法
に沿って,患者をとり巻く環境,そして心理的アプローチについて解説しています.
・精神疾患患者食支援に携わる医療従事者とケア従事者にご一読いただきたい内容です.

【目 次】
基礎編 精神疾患患者の食の問題に関する基本知識
1.精神科医療とは
1―精神疾患とは
2―精神科医療の歴史
3―精神科診療の実際
4―精神科医療の知識の必要性
5―終わりに
2.各種精神疾患の分類(病態別症状)
1―精神疾患の分類
2―精神疾患による摂食嚥下機能の特徴
3.摂食嚥下機能と摂食嚥下障害の基礎
1―摂食嚥下モデル
2―摂食嚥下障害とは
4.摂食嚥下リハビリテーションの基礎(流れ)
1―はじめに
2―評価
3―分析と統合
4―目標設定
5―実施
5.スクリーニングテスト・検査
1―スクリーニングテスト
2―おもな嚥下機能検査
3―精神疾患患者への適用
6.精神疾患患者に使用できる食行動と嚥下機能の評価法(石山寿子)
1―はじめに
2―精神症状かせん妄か
3―行動観察による評価か直接評価か
4―行動観察でみるべき視点
5―精神疾患患者の食支援に用いる評価について
6―精神科病院で試案している摂食嚥下スクリーニング
読み物 精神科病院での言語聴覚部門新設のとり組みを振り返って(吉澤恭代)

実践編1 応用行動分析に基づいた食の問題への対応
1.プロトコルの作成
1―応用行動分析の活用
2―実際のプロトコル作成に必要な手順と情報
3―医療従事者が行動分析をする意義
2.機能と精神状況の統合および治療方針の作成
1―導入方法
2―精神疾患の影響
3―安全で効率よい食事を支えるための基本
4―食べ方(介助方法)について
5―精神疾患患者への摂食嚥下リハビリテーション
6―精神疾患患者の摂食嚥下障害を支援する際に忘れてはならないこと
3.アプローチの考え方
1―支援の原則
2―応用行動分析の流れ
3―「困りごと」の四つの分野とそれぞれのリスクについて
4.症状に応じたステップごとの対応 早食い系(1)「早食い」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
5.症状に応じたステップごとの対応 早食い系(2)「噛まない・噛めない」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
6.症状に応じたステップごとの対応 早食い系(3)「異食」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
7.症状に応じたステップごとの対応 こだわり系(1)「食べ方の固執」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
8.症状に応じたステップごとの対応 こだわり系(2)「偏食」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
9.症状に応じたステップごとの対応 こだわり系(3)「食事制限への不満」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
10.症状に応じたステップごとの対応 拒否系(1)「口を開けない」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
11.症状に応じたステップごとの対応 拒否系(2)「ため込む」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
12.症状に応じたステップごとの対応 拒否系(3)「吐き出す」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
13.症状に応じたステップごとの対応 拒否系(4)「拒否」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
14.症状に応じたステップごとの対応 反応低下系(1)「意識レベルが低い」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
15.症状に応じたステップごとの対応 反応低下系(2)「食事を認識しない」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合
16.症状に応じたステップごとの対応 反応低下系(3)「注意がそれる」
1―ステップ1 困りごとの言語化
2―ステップ2 原因を推察
3―ステップ3 応用行動分析の対象になるか判断
4―ステップ4(1) 応用行動分析だけでなく多職種連携も必要な場合
5―ステップ4(2) 応用行動分析の対象となる場合

実践編2 実践アプローチの基盤
1.摂食嚥下障害に有効な身体リハビリテーション
1―はじめに
2―精神疾患のある患者の身体機能等の特徴
3―運動療法の効用
2.精神科領域における栄養管理
1―精神科領域における栄養障害
2―栄養管理の目的とは
3―栄養管理プロセス
4―高齢患者の栄養管理におけるピットフォール
5―低栄養状態の摂食嚥下障害患者における食事の工夫
3.精神疾患患者の歯科治療
1―精神疾患患者の口腔内の特徴と現状
2―精神疾患患者へ実際の対応
4.精神疾患患者の口腔ケア
1―精神疾患患者における口腔ケア
2―精神疾患患者の口腔内の特徴
3―口腔ケアの目的と効果
4―口腔ケアの方法
5―口腔ケアへの意識づけ向上のための職員研修
5.精神疾患の服薬(副作用含む)
1―嚥下と精神科の治療薬
2―精神科の治療薬と嚥下機能のおよぼす影響
3―薬剤性嚥下障害の治療