基礎から学ぶ遺伝子工学 第3版**羊土社/田村 隆明/9784758121248/978-4-7581-2124-8**

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3,960円(税込み)
編著
田村 隆明
出版社
羊土社
分野
 
遺伝学・遺伝子工学

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書籍版 販売期間
2022/10/26~
JANコード
9784758121248
商品コード
9784758121248
発行 2022年10月
判型:B5判 304頁
ISBN 978-4-7581-2124-8
カラーイラストで遺伝子工学のしくみを解説した定番テキスト.使用頻度が減った実験手法は簡略化し,代わりにゲノム編集やNGS,医療応用面を強化.実験で手を動かす前に押さえておきたい知識が無理なく身につく.

【目 次】
概説 遺伝子工学 ―誕生から今日まで,そして未来へ
1.遺伝子工学とは
2.最初の遺伝子工学実験とその意味
3.遺伝子工学を発展させたエポック
4.遺伝子工学はどのように活かされているか
5.遺伝子工学の未来

第Ⅰ部 遺伝子・DNAの基礎
1章 遺伝子工学で使われる生物
1.遺伝子工学で生物を用いる目的
2.原核生物と真核生物
3.ゲノムと遺伝子
4.大腸菌
5.遺伝子工学に登場する真核生物
6.遺伝子工学に利用される動物ウイルス
章末問題

2章 DNA:化学構造,複製,構造変化
1.DNAの構造
2.DNAの構造変化
3.DNAの複製
4.DNAのメチル化
5.DNAの変異,損傷,修復,および組換え
章末問題

3章 遺伝子の発現
1.RNA
2.転写機構
3.原核生物の転写制御
4.真核生物の転写制御
5.転写後のできごと:RNAの加工と成熟
6.アミノ酸,ペプチド,タンパク質
7.翻訳
8.真核細胞で翻訳されたポリペプチドの運命
章末問題

第Ⅱ部 基本の酵素からクローニングまで
4章 制限酵素,DNAメチラーゼ,DNAリガーゼ
1.細菌がもつ自己防衛手段:制限と修飾
2.制限酵素発見の意義
3.制限酵素の種類
4.Ⅱ型制限酵素の反応特性
5.DNAメチラーゼと制限酵素の切断特性
6.ホーミングエンドヌクレアーゼ
7.粘着末端を利用したDNAの連結
章末問題

5章 核酸の合成,分解,修飾に関する酵素
1.DNA合成酵素
2.核酸分解酵素
3.DNAの平滑末端化
4.末端リン酸基の脱着
5.組換えDNAからのin vitro RNA合成
章末問題

6章 プラスミド,ファージ,トランスポゾン
A.プラスミド
1.プラスミドの概要
2.大腸菌のプラスミド
3.その他のプラスミド
B.大腸菌のファージ
4.ファージの種類と増殖
5.λファージ
6.一本鎖ファージ:M13
C.トランスポゾン
7.概要
8.DNAトランスポゾン
9.レトロトランスポゾン
章末問題

7章 ベクター ―DNAの導入,増幅,発現,組込みのツール
A.ベクターの基本
1.ベクターとクローニング
2.選択マーカー
3.ベクターの能力にかかわる機能性配列
B.原核生物のベクター
4.主な選択マーカー
5.大腸菌のプラスミドベクター
6.遺伝子発現用の大腸菌プラスミドベクター
7.大腸菌用ファージベクター
C.真核生物のベクターとマーカー
8.真核細胞中での発現制御系
9.真核細胞で利用されるマーカー
10.酵母・真菌のベクター
11.動物細胞用ウイルスベクター
D.トランスポゾンベクター
12.トランスポゾンベクター
章末問題

8章 DNAクローニング ―新規クローンの単離とサブクローニング
A.古典的なゲノムDNAのクローニング法
1.古典的DNAクローニングの概要
2.ゲノミッククローニングの実際
B.古典的cDNAクローニング法
3.cDNAライブラリーの作製
4.cDNAに特異的なクローン選択法
C.ポストゲノム時代の遺伝子クローニング
5.現在のクローニング戦略
D.組換えDNAの再構築:サブクローニング
6.標準的なサブクローニング戦略
7.新しいPCR産物クローニング法
E.重要なDNA構築技術
8.オリゴヌクレオチド
9.部位特異的変異の導入
10.cDNAの合成
F.細胞へのDNA導入
11.原核生物(大腸菌)へのDNA導入
12.動物細胞への核酸導入
13.植物細胞への導入:Tiプラスミドを使う方法
章末問題

9章 タンパク質産生制御系
1.真核生物タンパク質の発現・産生
2.大腸菌でタンパク質をつくる場合の注意点
3.融合タンパク質の作製
4.T7 RNAポリメラーゼ発現系
5.真核生物でのタンパク質発現
6.遺伝子工学で使われるタンパク質分解酵素
章末問題

第Ⅲ部 核酸の取り扱いと構造機能解析
10章 核酸の取り扱いと検出
A.取り扱い
1.核酸の物理化学的性質
2.DNAの調製
3.RNAの扱い:常に「分解阻止」を念頭に置く
4.核酸の濃縮
B.核酸同士の分離
5.ゲル電気泳動による核酸の分離
6.超遠心分離による核酸の分離
C.核酸の視覚的検出と定量
7.蛍光を用いて核酸を視覚化する
8.核酸の紫外部吸収
D.ハイブリダイゼーションによる核酸配列の探査
9.ハイブリダイゼーション探査の概要
10.核酸ハイブリダイゼーションの基礎
11.プローブの作製:DNAの標識
12.標識プローブの検出
13.ハイブリダイゼーション検出の実際
章末問題

11章 PCRによるDNAの増幅
1.PCRの原理と概要
2.材料と反応条件
3.遺伝子工学におけるPCRの利用
4.PCR産物の直接クローニング/サブクローニング
5.リアルタイムPCR
6.デジタルPCR
7.PCRによらないDNA増幅法
章末問題

12章 DNAシークエンシングとゲノム解析
1.ジデオキシ法によるマニュアルシークエンシング
2.DNAシークエンサー(第一世代シークエンサー)
3.標準的次世代シークエンサー:NGS
4.第四世代NGS:ナノポアシークエンサー
5.ゲノム解析
章末問題

13章 遺伝子発現と遺伝子産物の解析
1.内在性遺伝子の発現状態の解析
2.シングルセル解析
3.細胞を使った遺伝子の発現機能解析
4.in vitroでの遺伝子発現解析と遺伝子産物合成
5.タンパク質-核酸相互作用の解析
6.タンパク質同士の結合の解析
7.イメージング解析
章末問題

14章 エピゲノムとその解析
A.クロマチンとエピゲノム
1.クロマチンの基本構造
2.エピゲノム:修飾されたクロマチン
3.エピジェネティクス
B.クロマチン,エピゲノムの解析
4.解析方針
5.メチル化DNAの検出
6.クロマチンタンパク質の解析
7.高次クロマチン構造の解析
章末問題

第Ⅳ部 遺伝子工学の応用と安全性の確保
15章 ゲノム工学と関連技術
1.ゲノム工学とは
A.遺伝子導入個体の作出とそれに付随する技術
2.遺伝子導入(トランスジェニック)個体の作製
3.植物の生命工学
B.ゲノムを狙った通りに改変する技術
4.遺伝子ターゲティング
5.ゲノム編集
6.新しい時代のCRISPR/Cas9利用法
章末問題

16章 小型核酸による細胞機能の特異的制御
A.総論
1.特異的細胞制御因子としての小型核酸
2.使用に関する基本的留意点
B.各論
3.アンチセンス核酸
4.siRNAとRNA干渉
5.マイクロRNA
6.アプタマー:結合性核酸
7.リボザイム
8.デコイとしての使用
9.自然免疫賦活化活性をもつCpGオリゴ
章末問題

17章 医療における遺伝子工学
A.医薬
1.新規創薬モダリティの移り変わり
2.抗体医薬
3.核酸を医薬として使う
4.核酸ワクチン
B.治療
5.遺伝子治療
C.細胞の脱分化・分化・移植
6.幹細胞工学,組織工学,再生医療
D.新しい時代の生命科学
7.膨大なデータに基づく生命科学
章末問題

18章 遺伝子操作における安全性確保:カルタヘナ法
1.遺伝子組換え実験の自己規制
2.カルタヘナ法の成立
3.遺伝子組換え生物の使用と実験分類
4.実験の種類と拡散防止措置
5.留意すべきこと
章末問題