標準理学療法学 専門分野 地域理学療法学 第5版**医学書院/牧田 光代/9784260050074/978-4-260-05007-4**

販売価格
5,280円(税込み)
編著
牧田 光代
出版社
医学書院
分野
 
リハビリテーション技術

数量

販売期間
2022/10/21~
商品コード
9784260050074
発行 2022年10月
判型:B5判 296頁
ISBN 978-4-260-05007-4

監修:牧田 光代
編集:金谷 さとみ / 原田 和宏
地域理学療法の未来に夢を持ち、学生が将来の展望を描くために

理学療法士養成施設における「地域理学療法学」の講義に最適なテキストの改訂第5版。2020年に改正された「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」の内容に準拠し、地域における臨床実習時の心構えや具体的な事例など、臨床実習にも役立つ内容をより充実させている。これからの将来を担う学生に地域理学療法のフィールドの多様さ・広さを示し、学生が地域理学療法の未来に夢が持て、将来の展望を描くための充実の1冊。

【目 次】
I 地域理学療法総論
1 地域リハビリテーションの背景
A 地域リハビリテーションの歴史と定義
B 地域リハビリテーションと人権
C 近年における地域リハビリテーション
2 地域理学療法の変遷
A 地域理学療法の定義
B 社会の変遷
C 地域における理学療法士の活動の変遷
3 地域理学療法の対象
A 保健事業と理学療法
B 学校保健領域における理学療法
C 職域保健領域における理学療法
D 地域保健領域(特に介護予防)における理学療法
E 公的保険外における理学療法
4 地方自治と行政理学療法士
A 地方自治と行政
B 行政理学療法士
C 理学療法士の専門性をどのように活かすか
D 今後の展望
5 地域包括ケアシステム
A 地域包括ケアシステムの導入背景
B 地域包括ケアシステムの変遷
C 地域包括ケアシステムにおけるプロセス

II 地域理学療法に関連する法制度
1 理学療法士をとりまく制度
A 社会保障制度
B 医療に関する制度
C 保健衛生に関する制度
D 福祉分野における制度の概要
E 地域におけるさまざまな制度
F 障害者権利条約について
2 障害者を対象とした制度における各種サービス
A 障害者総合支援法――障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
B 障害者総合支援法の具体的なサービス・事業,実施体制,実施機関
3 障害児を対象とした学校教育,特別支援
A 特別支援教育とは
B 教育における理学療法士のかかわり
C 切れ目のない支援
D 共生社会に向けたインクルーシブ教育の推進
4 高齢者を対象とした制度における各種サービス
A 介護保険制度の制定
B 介護保険制度利用の流れ
C 介護保険サービスの体系

III 対象者を多方面からとらえる
1 対象者をとりまくさまざまな職種
A 職能的観点からの分類
B ICFの観点からの分類
C 連携のポイント
2 地域における連携
A 地域連携における関係機関
B 地域連携におけるさまざまなサポート
C 地域連携における理学療法士の役割
3 退院支援と地域理学療法
A 入院患者に対する退院支援
B 退院支援の対象となる患者
C 情報収集の方法
D 退院支援における理学療法士の役割
E 医療機関と地域との連携
F 退院支援を意識した理学療法士の視点
4 障害者のケアマネジメント
A 障害福祉サービスとケアマネジメント
B 障害者のケアマネジメントのポイント
C 理学療法士に求められること
5 要介護(支援)高齢者のケアマネジメント
A ケアマネジメントの機能
B 関係機関との連携
C 介護予防
D これからのケアマネジメント

IV 生活者としての評価と理学療法
1 地域全体に向けた健康支援
A 地域生活者の健康
B 予防医学の視点
C 健康教育
2 骨関節系疾患の障害構造の視点
A 慢性化しやすい骨関節系疾患
B 二次的機能障害のバリエーション
C 機能的改善や維持に関する因子
3 中枢神経系疾患の障害構造の視点
A 脳卒中による機能障害
B 機能的改善や維持に関する因子
C 慢性期の障害構造の再構築
4 認知症の症候をとらえる視点
A 増加する認知症高齢者
B 認知症の疾患をとらえる
C 認知症治療の概要
D 疾患別タイプと特徴
E 認知症の症候をとらえる
F 認知症の評価
G 認知症理学療法の実際
5 終末期の支援
A 終末期とは
B 在宅における終末期の理学療法
6 生活者における障害の評価
A 地域における生活者としてとらえる視点
B 生活者の行動変容に向けた動機づけ
7 生活者を長期的に支援するために
A 生活者に対する自立支援
B 長期にわたる予防的支援
8 身体活動量の向上
A 不活動状態
B 身体活動量と姿勢に応じた活動
C 対象者の生活自立度と身体活動量の増加
D 立位動作や歩行が不可能な対象者
9 IADL評価の重要性
A IADLが重要な理由
B ADL・IADLの概念と歴史
C IADL評価
D 地域理学療法の目標

V 地域理学療法の展開
1 障害児・者の理学療法の展開① 出生から学校卒業まで
A 小児期に発症する障害の理解と理学療法の考え方
B 出生時から就学までの理学療法
C 就学後から学校卒業までの理学療法
D 障害児施設における理学療法士の専門性
E 地域での支援体制と理学療法士のかかわり
2 障害児・者の理学療法の展開② 障害児を対象とした地域活動
A 障害福祉サービスにおける専門職の拡大
B 理学療法士の専門性を活かした地域支援
3 障害児・者の理学療法の展開③ 成人:治療の狭間など
A 成人した障害者の生活とさまざまな施設の機能
B 成人障害者の理学療法の実際
C 成人障害者の理学療法における制度の問題点
4 難病の理学療法の展開
A 難病患者の地域理学療法の実際
B 他職種との連携
5 要介護(支援)高齢者の理学療法の展開① 訪問
A 訪問における理学療法の展開
6 要介護(支援)高齢者の理学療法の展開② 通所
A 介護保険における通所サービスの位置づけと変遷
B 通所リハビリテーションと通所介護の機能と役割の違い
C 通所リハビリテーションの提供プロセスと理学療法士の役割
7 要介護(支援)高齢者の理学療法の展開③ 高齢者施設
A 介護老人保健施設とは
B 介護老人保健施設での理学療法の展開
8 ヘルスプロモーション:ポピュレーションアプローチとハイリスクアプローチ
A ヘルスプロモーションと健康増進
B ハイリスクアプローチとポピュレーションアプローチ
C 要介護状態の予防に対する理学療法士の取り組み

VI 地域理学療法の実際――事例を通して
1 脳性麻痺(小児)
2 難病(成人)
3 訪問
4 通所
5 施設
6 介護予防の取り組み事例① 個人事業主
7 介護予防の取り組み事例② 都道府県理学療法士会

VII これからの社会と地域理学療法
1 新しい時代の地域理学療法
A これからの社会や地域
B 専門性の活かし方の視点
2 これからの社会資源とデータヘルス
A Society5.0
B スマートシティ
C DXを用いた医療
D 健康・医療分野のデータヘルス
E シビックテック
F 健康・医療分野でICTを活用する意義
G ICTテクノロジーとの協働
H 2040年の地域包括ケアシステムにおけるICTテクノロジー活用の重要性
3 地域理学療法を生かす知識
A 多様化社会
B 生涯現役社会
C 課題の解決に役立つ実践的な地域理学療法の視点
4 健康の社会的決定要因
A 健康の社会的決定要因――転倒を例に
B 地域間の健康格差――転倒が多い地域がある
C これからの理学療法士に求められること
D 地域における健康施策の企画段階からかかわるメリット
5 これからの地域理学療法に役立つ視点
A リエイブルメント
B 人の心の動きを理解し,目標達成に必要な行動を喚起する
6 海外の地域理学療法を支える① 国際的協働の例
A 日本の理学療法士が海外で活躍する道
7 海外の地域理学療法を支える② 医療専門職育成の例
A 医療のビジネスモデル化
B マラウイ共和国
C カンボジア王国

TOPIC
【TOPIC1】障害者とスポーツ
【TOPIC2】転倒予防の研究
【TOPIC3】自動車運転に対する支援
【TOPIC4】災害時の地域理学療法

付録
付録1 「地域理学療法学」の授業計画案
付録2 地域理学療法実習案――何をどのように学ぶのか